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〜第3章〜
きっと普通の生活をしていれば目覚ましよりも、
鳥の囀りで起される事が最高の朝なんだろう。。。
しかしここでは違った・・・
それはなぜか??
「ちょっと!!ねぇ!!・・・」
そう、、、顔の見えぬ彼女の驚きと、目に一杯の涙を溜めて私を起す姿が目に入った。。。
相当私も起きなかったんだろう、
体をだいぶ揺らされていたらしく目が開いたとき世界が回っていた。。。
「守るって言ったじゃない!!何死んでるのよ!!起きてよ!!ねぇ・・・起き・・・て。。。」
崩れるように倒れこみ叫ぶようにして泣いていた。
「うるさいな、おちおち寝てもいられん。」
ぼそりとこぼす。。。
それまであたりにこだましていた泣き声はピタリと止んだ。
泣いていた事が恥ずかしいのか、驚いたのか分からないが数秒の沈黙・・・
「生きてたんなら早く起きなさいよ!!ちょっと血だらけでビックリしたじゃない!!」
少し震える声で言った。。。私は上体をおこし、、、
「心配かけたな・・・」
彼女はさっきとは違い、涙を静かに頬を伝わらせていた。
私はそっと彼女の頭を肩に抱き彼女の気が済むまでその場にいた。
・・・・・。
「ありがと・・・気を利かせてくれて。。。」
「気にせんでいいさ、もう・・・いいのか??」
「いいわ。いつでもいけるわよ。」
「わかった。じゃあ早速いこっか?」
「うん!!」
彼女が私の手を引っ張り体を立ち上がらせる。
まだ完全に疲れが抜け切っていない体を無理矢理立たせた。
「いこ!!」
満面の笑みであろう彼女は先に見える緑の中を進んでいった。
私も続いて歩き始め、やがて横一列に並ぶ。
彼女は負けまいと必死で先に行こうとするが、体力がなく、すぐに肩で息をしていた。
どれくらいの時間を真っ直ぐ歩いただろう・・・。。。
目の前に白い壁が見えてきた。森を遮る様に立っている壁。。。
そう、、、岡の上から見えていた城の城壁だ。。。
「でかい・・・なぁ〜」
「大きいわね。。。」
唖然として立っているところに1つの疑問が・・・
「入り口どこだよ!?」
右を見ても左を見ても入り口は無い。反対側かそれとも左右どちらかに進めば??
無駄な体力は使いたくない。。。
とにかく意を決して進んだ。。。
「こっちだ!!」
「えっ!?分かるの??」
正誤の判断より危険を避けたかった。彼女の手を引き歩く・・・
時間がかかるかと思った『入り口探し』は以外にも早く終わった。。。
疲れて城壁によりかかった。。。
まるで壁が無かったかのようにして倒れた・・・
受身が取れなかったため私も彼女も派手な転び方だった。
痛みをこらえながら目を開ける・・・
そこには街があった、、、
多くの人がいた、、、
光に溢れ、様々な料理の匂いなどが今まで空腹だった事を思い出させる。。。
「腹減った・・・」
「あたしも・・・」
(しかしこのとき二人は気付いていなかった、自分達は何も無い事に・・・)
〜第3章〜
続く
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