あの頃の私は
日に日に変わっていくみんなの態度が
こわくてしょうがなかった
くだらない友情だったのに
くだらない毎日を生き抜く為の
くだらない手段でしかなかったのに
壊れてしまうことがこわくてしょうがなかった
隠しごとはなしね、とか
一生友達だよ、とか
そんな脆い約束を信じていたわけではなかった
ただ信じてみたかった
嘘でもつながっていたかった
あの頃の感情が
心に流れ込んで、あの頃のように息苦しくなる自分がいた
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「今日、一緒に帰れるよね?」
声も表情もいつもと違う
約束なんてしなくてもいつも一緒に帰ってるのに
今日はなんでそんなことを聞くの?
もうただならぬ雰囲気に飲まれてるんだね
置いて行かれない様に
何かの間違いである様に
探る様に
確かめる様に
おそるおそる私に近づくその姿
まぢでみっともないよ
ばかじゃないの....
必死に味方につけようとしてる私が主犯だと知らずに...
ばかじゃないの....
昔の私もそんな表情で
あんたの態度に怯えていたのかな
なんかもう、何もかも嫌気がさす
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人は一瞬で悪魔になれる
天使には一生をかけてもなれないのに
今はせいぜい
あーでもない、こーでもないと
悪口で盛り上がればいい
本当の楽しみはこれからなのだから
真由美は、もうすでに
みんなの変化に気付き始めている
そうそうその調子
何かが壊れ始める瞬間に怯え
何かを乞うまなざしを向けてくるまであと少し
「自分がしたことはやがて自分に返ってくる」
そんな当たり前のことに気付くまで
あと少し
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はい...
いっちょあがりっ
優子ありがと
これからよろしくねっ
心の中でそう呟いた
これで、やっと計画を具現化していけそうだ
途中で棄権者が出ない様に
慎重に刺激を与え続けないといけないのが
ちょっと面倒だけど
この二人が、同じ意見でいてくれると
他のみんなも流されてくれるだろう
誰かを嫌うことでしか繋がれないみんなが、
かわいそうで、おもしろくて、バカらしくて仕方がない
仕掛けといて、こんなことを言うのもなんだけどね...
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次は.....
優子だ、
優子は案外、手強いかもしれない
変な正義感を振りかざされて
せっかくの結束をバラバラにされる危険性がある
それはまずい
まずいからこそ
早めに手を打っておかなければいけない
でも、みんなを使って丸め込んではいけない
優子の正義感をくすぐるだけだ
ああいうタイプには相談を持ちかけるのが一番なんだ
私はこれだけ過去の傷に苛まれているんだと
泣きつくのが一番だ
その手でいこう
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