保守の源流を訪ねて

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シンガポール通信

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「北の屋台」

世界各国どこにもある「屋台」は庶民文化の象徴。「民度」を計る尺度(?)にもなろうか。当地シンガポールにも国が支援・援助しているホッカーセンター、コーヒーショップ(日本流喫茶店ではなく軽食屋)とコンセプト(?)は異なるが様々な屋台があり、中華、マレー、インド風の料理を提供し、さすが人種のメルティングポット、シンガポールの売り物になっている。

公団住宅(HDB)の一階や近くにもコーヒーショップがあり、庶民の食堂となっている。ここで2ドル、3ドルでチキンライス、エビソバなどが食べられるから、彼らは家で料理しない(1ドル=65円)。ベンツで乗り付けて、2.5ドルのホッケンミンを食べている家族などざらである。

日本人旅行客もトゥーリングに組み込まれているのだろう、比較的高値(と言っても4-6ドル)のホッカーセンター(屋台村とでも訳すか)でたむろしているが、多分彼ら大方の反応は「不潔」だろう。当地衛生基準は厳しく不定期な査察でA、B、Cとスコアリングされ、屋台はBかC(Aはまれ)で営業しているが、問題は衛生基準ではなく、彼らの食べ方である。

観察していると、食べたものを平気で戻す・横を向いて吐く、食べがらをテーブルに残す、食器・はしに垢が染みこんでいる、テーブルをきれいにすべき雑巾がもっと汚れている、これらが日常茶飯事なのだから(因みにマクドナルド辺りでも誰も食後片付けない)。

シンガポール人の8割はChinese、よく見ていると、意外(?)にインド系、マレー系の方がきれいに食べていることに気づく。私も昼・夜お世話になっているので生意気なことは言えないが、この辺が変わらないと、シンガポールの「屋台」は国際化できないだろう。その点、日本の屋台の何と清潔なこと。
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◆【産経抄】

 選挙の取材で訪れた北海道の帯広で、面白い通りを見つけた。飲食店街の一角に、二十軒近くの屋台が軒を並べている。ラーメンはもちろん、串揚げ、中華料理、おでんと目移りしたが、チーズの焦げるにおいに誘われて、欧風居酒屋と銘打った店に入った。

 ▼以前は内装関係の仕事をしていたという阿部誠さん(50)が、地元産のチーズ「ラクレット」の塊を電熱器で溶かし、ジャガイモにのせていた。奥さんの郁子さんが調理するタコやつぶ貝も地元の漁港で揚がったもの。「この店に限らず『地産地消』が魅力です」と阿部さんは話す。

 ▼地方都市の多くは中心市街地の空洞化に悩んでいる。帯広市も例外ではない。「自分たちの力でまちづくりを」と集まった地元有志のグループが屋台に目をつけたものの、そこに立ちふさがったのが行政の壁。

 ▼屋台の本場福岡でも、現在の営業者一代限りにしか営業が認められていない。つまり新規参入は認められないのだ。さらに食品衛生法により、生ものや冷たいものは出せないことになっている。結局、駐車場を借り切って、厨房を完備した固定式の店にすることで、規制を乗り越えたという。

 ▼「北の屋台」という名で屋台村が誕生したのは平成十三年。昨年度の来客数は、帯広市の人口を上回る十七万三千人に達し、全国各地に北の屋台をモデルにした屋台村ができつつある。

 ▼まちづくりグループのリーダーだった坂本和昭さんは「屋台は人がすべて。コミュニケーションが存在しなければそれは屋台とは言えない」という(「北の屋台繁盛記」メタ・ブレーン)。そういえば、普段は居酒屋で見知らぬ人に話しかけるのはご法度と心得る筆者も、いつしか隣のグループとワイン談議を始めていた。

Copyright; 2005 The Sankei Shimbun
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