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◆中国、シンガポール紙記者を拘束 機密資料入手で
【シンガポール=藤本欣也】シンガポールの英字紙ストレーツ・タイムズは三十日、同紙の香港駐在記者の程翔氏(55)が中国当局に拘束されたことを明らかにした。家族の話などによると、程氏は、今年一月に死去した趙紫陽・元中国共産党総書記に関する機密資料を入手したとして四月二十二日、出張先の中国・広州市で拘束され、北京で政府情報機関、国家安全省の取り調べを受けているという。
香港紙、香港経済日報が程氏の妻の話として報じたところによると、程氏は、情報源から「政治的に敏感な文書」を入手する計画を進めていたという。この文書については、一九八九年の天安門事件で失脚した趙元総書記の側近が聞き書きした回顧録と伝えられる。
今後の処分については、国家機密窃取罪で正式に逮捕、訴追される可能性があるという。
程氏はベテランのチャイナ・ウオッチャーとして知られ、香港の中国系紙、文匯報の記者をしていたが、民主化運動が武力弾圧を受けた天安門事件に抗議して退社。九六年からストレーツ・タイムズ紙で勤務している。
中国では昨年九月、江沢民前国家主席の党中央軍事委員会の主席辞任について事前に報じた米紙ニューヨーク・タイムズ北京支局の中国人スタッフが中国当局に拘束されている。
中国当局は天安門事件十六周年を六月四日に控え、警戒を強めている。
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