保守の源流を訪ねて

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◆【アピール】靖国問題に理を尽くした反論を 元濠北派遣「勢」部隊員川村正雄90(京都府八幡市)

 時の流れとは言いながら、戦場実体験者がいよいよ少なくなり、戦後育ちの政治家・学者・マスコミ人が主流になりつつある時代、「靖国」に対する認識が薄れつつある傾向に、痛憤するものである。

 戦場で困難な戦況に陥った場合「靖国で会おうな」「九段で会おうな」は、お互いの励ましであり慰めであった。個々の宗教など問題ではなかった。

 日清・日露で戦没された先輩たちが眠る靖国へ俺たちも永久に祭ってもらえると、素直に信じていただけである。従ってわれわれの感覚では政治・外交・宗教などを超えた日本伝統の「心のふるさと」とでも言いたい。

 中国が執拗(しつよう)に靖国を政治・外交のカードに利用するなど無体極まる内政干渉であり、断固として理を尽くして反論すべきである。然るに従来から「反省」「すみません」の繰り返しではないか。

 政治家・学者・マスコミ人の一部が、相変わらず総理の靖国参拝を批判するが、中でも許せないのは一党の党首でもある者が「自分が総理になれば靖国には参拝しない」とか「ほかに慰霊の施設を検討」などと、まるで中国に迎合するかのような愚論を展開していることだ。結果的に「靖国」をカードに使うことが有効であると中国に自信を持たせるだけのことではないか。

 屋山太郎氏が産経新聞で書かれている通り「中韓の要求は日本も中韓と同じ歴史認識を持てというに等しい。首相が靖国参拝をやめれば、次は教科書の訂正を言うだろう。それを直せば『尖閣諸島は中国領』と言い『ガス田も中国のものだ』と言い出すに決まっている」との見通しには全く同感である。

 祖国を思い家族を案じながら多くの戦友が朝に夕に倒れていった凄惨(せいさん)な実状を体験した者として提言する。「靖国へ総理の先導で象徴天皇が親拝される日を念願している」のは決して小生ばかりではない。

 政治家はもちろん、学者・マスコミ人も事なかれ主義でなく、腹を据えて熟考してもらいたい。

Copyright; 2005 The Sankei Shimbun
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