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◆きょう天安門事件から16年 中国「安定優先」貫く 報道陣逮捕/知識人拘束 民主化勢力、締め付け
【北京=野口東秀】中国当局が北京・天安門広場を中心に起きた学生らによる民主化運動を武力鎮圧して、数百人の犠牲者を出した一九八九年の天安門事件から四日で十六年。中国政府は今も民主活動家らを厳重監視下に置いているほか、報道陣逮捕や知識人拘束などで民主化勢力締め付けを緩めておらず、一党独裁体制の安定を最優先する姿勢を貫いている。
中国外務省の孔泉報道官は二日の定例記者会見で、事件については「すでに評価ずみだ」として再評価の可能性を否定、当時の民主化運動を「政治風波(騒乱)」と位置付けて武力鎮圧の正当性を主張した。「十六年間の中国の発展、対外開放拡大、民主法制の強化のすべてが当時の結論の正しさを証明している」(報道官)との論法だ。
ロイター通信によると、この四月に政府系シンクタンク、中国社会科学院の研究員(45)が拘束され、五月には同院で機密文書にアクセスした関係者も拘束されたようだ。ともに「国家機密の流出」容疑とみられる。
四月二十二日に「国家機密不正取得」容疑で拘束されたシンガポール英字紙、ストレーツ・タイムズの記者、程翔氏(55)は、今年一月に死去した趙紫陽元総書記の発言録を受け取るため広州入りしたという。中国当局は「域外の情報機関の意を受けて、多額のスパイ報酬を受け取った」と発表している。
「国家機密漏洩」などの疑いで昨秋に拘束(起訴審査は先月)された米紙、ニューヨーク・タイムズ北京支局のスタッフ、趙岩氏も「外国機関に国家機密を渡した」(孔報道官)とされた。この件は江沢民・中央軍事委主席辞任のスクープが原因となったようだ。
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□息子亡くした人民大元助教授 丁子霖
■中国政府 武力鎮圧を歪曲
天安門事件で十七歳の息子を亡くした母親で中国人民大学元助教授の丁子霖さんは二日、産経新聞に対し、中国政府が過去の歴史問題で日本を批判する一方で、天安門事件を反省しないのは「二重基準」であり、「人民への裏切りだ」と述べた。
発言要旨は以下の通り。
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政府の「二重基準」を三点について指摘する。まず「対日関係」だ。
現在、中国政府は侵略の歴史に関し日本に謝罪と賠償を(暗に)求めているようだが、日本がきちんと対処して謝罪すべきであるのと同様に、反日デモでの大使館などへの破壊行為や留学生への暴行は、文化大革命時代の紅衛兵のような非文明的行為であり、中国政府はきちんと謝罪すべきだ。
過去、毛沢東氏が日本に賠償を求めなかったのは独裁者の手法で、人民を裏切る犯罪行為だ。当時日本に賠償させていれば、中国の反日デモなどは起きなかったろう。
中国政府は日本の侵略の歴史は追及する一方で天安門事件の真相を隠し見直そうとしていない。日本の教科書が南京大虐殺の歴史を歪曲するのは間違っているが、中国共産党も十六年前の虐殺の歴史を歪曲している。
次に「台湾の国民党との和解」だ。政府は半世紀の対立を超えて国民党と握手したが、(天安門事件遺族の)われわれには握手どころか圧力を加え続けている。私たちは命をもって償えとは言っていない。法に基づく解決だけを求めている。
最後に「胡錦濤政権が掲げる和諧(調和の取れた)社会建設」だ。胡政権の政策はすべてが左傾化、毛沢東化している。真に「和諧社会」を建設するなら事件再評価は避けられない。事件に絡む政治犯も釈放すべきだ。
息子の墓もまだないが、趙紫陽元総書記と私たちは運命共同体だ。私が生きていたら、いつの日か趙氏の慰霊祭に民衆とともに参加したい。(野口東秀)
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反日教育は天安門事件が契機
天安門事件とは、中国・北京市にある天安門広場に民主化を求めて集結していた学生を中心とした一般市民のデモ隊に対し、中国人民解放軍が武力弾圧(市民に向けての無差別発砲や装甲車で轢き殺した)し、多数の死傷者を出した事件。
その時ちょうどロシアのゴルバチョフ大統領が中国に訪問しており、多くの海外メディアも中国に入って撮影を許可されていました。そして、今まで情報規制されて実態を知りえなかった中国のニュースがメディアにのって世界中へ配信された。
天安門事件は一見反日教育と関係ないと思われますが、現在の中国の反日教育は天安門事件をきっかけに進んでいく。
天安門事件が発生した後、中国政府は今回のような民主運動を二度と行わせてはいけない。と考えました。中国にとって民主化が進むということは共産党の崩壊を意味する。
そして、その方針に則り、国民を指導するために教育改革を行っていくのです。つまり国民の愛国心を高めることで、中国共産党の正当性を示し、地位を高めるようにした。
それに利用されたのが反日教育です。
2017/3/19(日) 午前 10:15 [ 歴史&環境&公徳心ツアー ]