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◆【教育】「家族破壊」を招くジェンダーフリー 過激性教育など安倍晋三氏が批判
「ポル・ポトを連想する」
5月26日に東京・永田町の自民党本部で開かれた「過激な性教育・ジェンダーフリー教育を考えるシンポジウム」で党のプロジェクトチーム座長を務める安倍晋三幹事長代理は男女共同参画社会基本法の改正も視野に入れた条文の検討を表明したほか、カンボジアのポル・ポト政権時代を例に出してジェンダーフリーや過激な性教育を「家族破壊」と厳しく非難した。安倍氏の発言の要旨は次の通り。
男女の性別による差別は決して許されるものではない。女性の皆さんが伸び伸びと能力を発揮できる社会にしていかなくてはならないのは当然だと思っている。しかし、ジェンダーフリーは明らかに間違いだ。
ジェンダーフリーを進めている人たちは結婚や家族の価値を認めていないと思える。子供たちに行われている教育は決して笑い話ではない。家族の破壊だ。
東京書籍の高校家庭科教科書の中にこういう記述がある。
「例えば祖母は孫を家族と考えていても、孫は祖母を家族と考えない場合もあるだろう。家族の範囲は全員が一致しているとは限らないのである。犬や猫のペットを大切な家族の一員と考える人もある」
おばあちゃんは家族でないけど、猫は家族だと認めている。家族に対するある種の憎しみに近い情念を感じる。この動きをしっかり止めていくのがわれわれ政治家の大切な責任だ。
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ジェンダーフリーという言葉が間違っていることはやっと自民党の中でも政府の中でも大体一致してきた。では「ジェンダー」はどうなんだろうということが大きなテーマになってくる。ジェンダーという言葉は生物的な性差ではなく後天的、社会的に作られた性差ということだが、女として生まれても男として育てれば男になるという科学的に間違った考え方に基づいている。誤解を呼びやすい言葉だ。
平成十一年に施行された男女共同参画社会基本法に基づいて各地の自治体で条例が制定されていくときに、びっくりするような条例ができあがった。
ということは、基本法そのものに、暴走する状況を生み出す何か、ある種のDNAが埋め込まれているのではないかと思わざるを得ない。
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私はカンボジアで大虐殺を行ったポル・ポトを思い出す。彼らは社会改革を行うにあたって、家族を破壊する、夫婦を破壊する…。これはある意味、共産主義思想にのっとっていたわけだが、そのために子供を使う。お父さん、お母さん、おじいさん、おばあさんを告発させる、糾弾させる…。
家族を崩壊させるという意味において、お父さん、お母さん、おじいさん、おばあさんに対する愛情を断ち切っていくという行為において、同じようなことが今、日本の学校で行われているということは極めて大変な問題だ。
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男女共同参画社会基本法そのものについて検討していきたい。基本法と条例、ジェンダーフリー教育との因果関係についても見ていきたい。
ジェンダーフリー教育を進めている人たちは、国旗・国歌に反対し、自虐的な歴史教育を刷り込んでいる同じ人たちだ。
子供たちを守り、健やかに育てる環境を作っていくために、家族の価値は世の中が変わっても変えてはいけない。ここが崩壊すればわが国も終わってしまう。私たちが培ってきた文化は守っていかなければならない。
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