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北は日本・韓国から南はインドネシア、西に行きインド・中東・イラン・中央アジア(CIS)に至るまで総人口36億。世界人口の6割を占めるが、戦後60年日本はこれらアジア諸国にどれだけの貢献をしてきたか。
戦後30年は廃墟から出発、汗水たらして働き、借金完済、後半30年はこれらのアジア諸国にダントツの援助、最近は金だけでなく、自衛隊、NGOによる人的貢献と、これらの活動をアジア諸国の心ある人々が理解せぬわけはない。
Chinaの腹に一物もニモツある悪魔の手とは質が異なる。
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◆【風を読む】論説委員長・千野境子
この春、中国各地で行われた反日デモをはじめ険しい日中関係を世界はどう見たか、七十日間の国際メディアの報道ぶりを外務省の担当官が雑誌「外交フォーラム」九月号で詳細に分析している。
日中を除く第三国プレスの記事二百六十三件を(1)暴力デモ以前(2)デモ発生から日中外相会談直前(3)同会談後−の三期に分け、論調の変化や特徴などを追っている。
従来日本の「普通の国」化批判が強かった仏プレスが二期では総論中国批判、各論日本批判、第三期に入ると、喧嘩両成敗的論調は後退し、対中批判の論調が基調に−など分析自体も興味深いが、文中ちょっとイイ記事に出合ったので、さわりを紹介したい。
《ほかのアジア諸国同様、フィリピンも日本軍により多くの国民を失った。われわれはその事実を忘れることはない。しかしかかる『歴史的犯罪』をもって、旧敵国との友好関係を育て、維持していく障害としたことはない。その理由は明らかだ。日本は敗戦後、国策として戦争から背を向け、アジアと世界のよき力となることを国の目標としたからである。…中国はとくに弱小国を中心とする他の諸国が、日本を非道徳的な国であると見ることを望んでいる。しかし、むしろ、ほとんどのアジアの国は中国が攻撃的であることの方に不安を抱いている。中国は日本から学ぶべきだ》(マニラ・タイムズ紙四月二十一日付社説)
戦後六十年。元マニラ特派員でもあった筆者はこんな社説の登場に、ある種の感慨とともにフィリピン社会も変わったなと思う。
世界は社説が言う「弱小国」が大多数だ。そして彼らの声は確かに小さい。しかし小国は“虫の目で”大国の言動を凝視している。大国たるもの、そのことに無神経であってはならないとも思う。
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