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偶に早帰りNHKワールド夜9時(日本時間10時)のニュースを見ていたら、イラン・テヘラン市内の爆弾テロの報道があった。その解説で白髪の男性レポーターは「アメリカ主導のイラク復興が停滞する中で、テロはイランをはじめイスラム圏の他国にも波及する恐れがあります」などといった主旨のコメントをしていた。
テロリストを攻めないで、何を言っても非難される心配のない米国を悪者に仕立てる常套手段ですが、この辺の報道姿勢が変わらぬ限り、NHKは少なくとも過半数の国民の安心と支持を得ることは不可能でしょう。
NHK問題は経営の問題ではなくその報道姿勢にあり、経営を挿げ替えたから解決するとはとても思えない。シンガポールでの日本語放送はNHKワールドしかないが、CNN、BBC、Bloombergあたりと比べてそのレベルの低さは目を覆うばかり。
愛地球博が「ニッポン」の愛知で開かれるなどという違和感。何故自然にわが国といえないのだろう。民間企業ではわが社、当社、弊社などと言わぬと上司に嗜まれるのが普通だ。渋谷地域からのタクシー代使い放題。海外危険情報を海外「安全」情報と言い換える不思議。「肖像権」問題でぼかされるスポーツ報道(これ、どこの国際放送もそんなものは無い)。日韓、日中友好を徒に喧伝する愚。皇室への敬語の不十分。インタビューする時の腰をやたらに曲げる慇懃無礼さ、これに反する大相撲インタビューの尊大さ。挙げれば切が無いのでこれでやめる。
NHKワールドは海外在住の邦人に何の役にも立たぬと断言できる。子供番組がやたら多く、旧時代的な「外国で暮らす日本情報に飢えた寂しい家族」を対象にしているようで、既に感覚がずれている。
昔、日本人旅行者が大量に行っているバリ島で爆発事件が発生しても、相変わらず国内番組を放送していた。他のチャンネルはずーと犠牲者情報を出している真っ最中なのに。このご時勢そもそもどこの国でこの種の「海外暮らし、寂しいでしょう。日本情報を提供しますよ」といった国際放送があるだろうか。海外暮らしの邦人の欲しい情報は日本情報だけではなく、一番分かりやすい日本語での海外情報なのである。
NHKワールドとは何のためにあるのだろう。昨年のイラク開戦時、数時間前だというのに相変わらず相撲放送を続けていた。CNN等が、また世界の目が開戦をじっと見守っている状況にあるにも拘わらずだ。相撲中継は良い。しかし世界諸国に点在している日本人がこんな時期でも相撲の結果を知りたがっているとでもNHKワールドは思っているのだろうか。「一国平和主義」を世界にばらまいている感がある。未だ世界にはびこっている悪を報道せずに。
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