保守の源流を訪ねて

いざいざと友に盃すすめつつ泣かまほしかり醉はむぞ今夜

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◆【話の肖像画】浮かぶ瀬もあれ(5)前内閣官房参与 中山恭子さん 拉致は日本の主権侵害

 −−拉致問題解決に向けて何が最も重要だと考えますか。

 中山 日本の人々が、拉致問題を「被害者と家族はお気の毒ね」と、被害者や家族だけの問題としてとらえるのではなく、国を構成する日本の国民がほかの国に拉致されているとして受け止めなければなりません。国民の生命、安全、財産を守ることは日本政府の役割です。日本の主権が荒らされているという考えに立って、日本としてなし得るすべてのことをして、拉致された日本人を日本の国が救出しなければいけないと、日本の人、一人一人が心に決めてもらえたらと思っています。それが政府を動かす力にもなります。

 −−家族会は政府に経済制裁の発動を求める座り込みを行っています。

 中山 政府が、この問題をしっかりと考え、対応してくれていると思えば家族は座り込みはやらないでしょうから、政府の取り組みがまだまだ足りていないということでしょうね。

 −−家族がそこまでやらなければ政府は動いてくれないのでしょうか。

 中山 タイミングをみているのかもしれませんが、政府としてできることはいろいろあるはずだと思っています。政府があらゆる手を尽くしていることがわかれば家族も納得するはずです。

 −−北朝鮮がめぐみさんのものとして偽の遺骨を出してきてから、拉致問題は膠着状態です。

 中山 北朝鮮は「五人生存、八人死亡、二人未入国」の方針を貫いているということだと思います。この方針を立てた中枢の人々は今も当時と同じように力をもっているのでしょう。この人々が代わるか、方針が変わらないと取り戻すのは非常に難しい。日本政府としてはこの方針をなんとしてでも変えさせるために、何をするかということが今のテーマでしょう。

 −−圧力としての経済制裁は有効だと思いますか。

 中山 制裁という言葉は好きではありませんが、通常のことでやれることはたくさんあると思います。日本は北朝鮮に対して、朝鮮総連(在日本朝鮮人総連合会)関連施設への税金の減免措置といったような優遇的な扱いをしています。「普通の国」として扱うだけでも効果があると思っていますが、それすらできていません。まずはそこから始めなければいけないと思ってます。

 −−内閣官房参与時代には政府と考え方が合わなくて憤る場面もあったでしょう。

 中山 あまり憤らないんですよ。憤るよりも、やらなければいけないことがたくさんありましたから。

 (聞き手 田北真樹子)

Copyright; 2005 The Sankei Shimbun
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