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先の大戦で唯一(理不尽にも)やられた相手国から、かつその保守派から、60年を経て公にこういった提言をされると言う事実、それこそが当時の日本にその「理由」があったことを証明しているのではないか。我々の先輩は決して無駄死にしていったのではない。
◆集団的自衛権行使へ「九条」再解釈を ヘリテージ財団、日米安保で提言
【ワシントン=古森義久】米国のブッシュ政権に近い大手研究機関のヘリテージ財団は、日米安全保障関係についての政策提言を発表し、日米同盟の強化には日本の集団的自衛権の行使禁止が大きな障害だとして、憲法改正よりも再解釈による取り組みを奨励するよう同政権に勧告した。提言は日本の歴史問題が中国や北朝鮮により政治目的に利用され、日米安保に悪影響を及ぼすことを防ぐべきだとも述べた。「日本の新しい安保展望−米国にとってのその意味」と題した提言は、日本がここ数年、消極的平和主義から徐々に離れ、より積極的な防衛政策をとるようになったことを指摘。その傾向がさらに強まることが日米同盟にとっても米国の安保政策にとっても歓迎すべきだと強調している。
提言は日本のこの動きを安保政策の「変革」と呼び、「地域的、さらにはグローバルな安保上のより大きな責任の接受」「日米同盟の成熟化と進化」と評価する。
その原因については、(1)国際テロの脅威(2)中国の軍拡と攻撃的な言動(3)北朝鮮の脅威(4)日本自身の「普通の国」への希求(5)ブッシュ政権の奨励−のため、日本自身が自国の防衛に前向きになったからだとしている。
しかし、提言は日本の積極防衛政策による日米同盟の強化にはなおいくつかの障害があるとして、その筆頭に日本の集団的自衛権の行使禁止をあげた。日本の新防衛大綱もこの問題を避けていることを指摘して、「日本が憲法第九条は米国などとの集団的自衛権行使を禁止するというふうに解釈し続ける限り、その禁止は地域的かつグローバルな作戦や任務に日本がフルに参加する能力を阻害し、日米同盟にも障害となる」と強調した。
具体的には、日本が大量破壊兵器拡散防止構想(PSI)、北朝鮮の攻撃への対応、台湾海峡での有事にどんな行動がとれるのかが、次世代での日本の安保面の役割を規定するという。
提言は日本がより積極的な防衛政策をとることを「対決的」だとか「軍国主義の復活」とみるのは間違いで、これまでの日本の中朝への対応は国際的には決してタフではない、としている。
提言はブッシュ政権に対し、(1)日米防衛協力のガイドラインを改正し、米軍と自衛隊が指揮、管理、情報収集などで相互共通の作戦互換能力を保持する(2)自衛隊のミサイル防衛など作戦能力の独自の強化を奨励する(3)日本が憲法第九条の解釈を見直し集団的自衛権の行使を可能にすることを支援する(4)日本指導部に歴史問題と取り組み、韓国の反対で日本の安保努力に悪影響が及ばないよう奨励する−などを政策として勧告している。
日本の歴史問題について、提言は日本側の諸問題も完全には解決されていないと述べる一方、中国の反日デモなどは「政治的な動機により北京の指導部が指示し、日本人の贖罪意識を操作して日本の国連安保理常任理事国入りを妨げようとしたことは明白」という分析を明記した。
提言は歴史問題に米国は一切、介入すべきでないとしながらも、現状のままだと「北京、平壌、ソウルなどの政府が自国の国内や国際的な政治の目的のために日本の歴史問題を操ることになる」と指摘。歴史問題に対して、日本政府が責任ある、透明性の高い取り組みをとるよう奨励すべきだと勧告している。
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