保守の源流を訪ねて

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◆上海協力機構が首脳宣言 米の影響力排除に動く 中央アジア「軍撤退」時期の明確化要求

 【モスクワ=内藤泰朗】ロシアと中国、中央アジア四カ国でつくる上海協力機構(SCO)の首脳会議が五日、カザフスタンの首都アスタナで開かれ、ウズベキスタンなど中央アジアに展開する米軍の撤退時期を明確にすることを求めた首脳宣言を採択した。会議はこのほか、反テロや反分離主義で連携強化をうたい、イラン、インド、パキスタンの三カ国を新オブザーバー国と認めた。

 会議には、中露のほか、カザフスタン、ウズベキスタン、キルギス、タジキスタンの計六カ国の首脳が出席した。

 プーチン大統領は、首脳宣言が「力で強引に制度を押し付けるのではなく、多様なモデルの発展に敬意を払い大切にしなければならないという加盟国の共通認識を示したものだ」と述べ、民主主義拡大に動く米国を暗に批判した。

 一方で、イタル・タス通信は、米軍などの撤退時期の明示を求めた同首脳宣言が「最後通告ではない」とするロシア代表団筋の話を伝えた。

 しかし、同通信は、ロシアのプリホチコ大統領補佐官の話として、米国がSCOにオブザーバー参加を求めたが、「機構の性格上適格ではない」として認められなかったとも伝えており、SCO加盟国が米国の影響力排除に動いていることが浮き彫りになった。

 会議はまた、「テロ・分離主義・過激主義に対する戦いに関する協力の理念」と題する決議など三文書も採択。

 同理念は、現代の「脅威」として、テロ、分離主義、過激主義を挙げたうえで、各国の政治の不安定化をもたらすこれらの脅威と戦うため、「テロリストやテロ団体の共通一覧表」を作成し支援を行わないことなどで連携強化を求めている。

 独裁体制的な傾向が強いSCO加盟国が、反政府活動や独立運動などには今後、結束し、妥協しないで対抗していこうという姿勢を示したものだ。

 ただ、中露両国を軸に米国排除の姿勢を鮮明にし始めたSCO首脳は今回、昨年一月にオブザーバーとなったモンゴルに加え、先の大統領選挙で保守強硬派が勝利した中東の大国イランなど三カ国を準加盟国に迎えた。世界への民主主義拡大に動き始めた米国を牽制(けんせい)する狙いがあるものとみられるが、反テロ戦を戦う米軍に対する撤退要求ともあいまって、今後、米国側がSCOへの警戒感を、さらに強めてくることは避けられそうもない。
                  ◇
 ≪首脳宣言要旨≫
 ■反テロへ共通行動
 一、SCOは効果的に機能しており、今回採択された「テロ・分離主義・過激主義に対する戦いに関する協力の理念」はSCOの発展する方向性を示している。
 一、イラン、インド、パキスタンのオブザーバー参加は、SCOの多様な方向における発展形態の可能性を示した。
 一、SCOがさらに発展するためには将来、共通した外交方針を定める必要がある。
 一、SCOは、内政干渉を行わず、平等と相互尊敬の理念をもつ国々との関係を強化し、国連との関係を最優先にしながら発展させていく。
 一、SCOは、アジア太平洋地域において、いかなる分断線が引かれることにも反対する。
 一、SCOは、地域の安定化に貢献する。そのために、外交、治安、保安、国防機関などが協力し、地域の不安定化を阻止するために、ともに行動できるメカニズムを構築し、反テロに向けた共通行動を実施していく。
 一、SCO諸国は、アフガニスタンで作戦行動を行う反テロ連合国を支援してきた。だが、作戦が終了しつつあることを念頭に、連合国側が速やかに軍事基地の使用終了期限を明示することを望む。
 一、SCOの拡大は、第三国を敵視したものではなく、ブロックの創設を目指したものではない。(内藤泰朗)

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◆【論考 中韓の教科書】韓国編(5)対北、過去は忘れて和解 「相手の立場に立ち理解しようという努力は南北関係を進展させる」

 韓国は朝鮮戦争(一九五〇−五三年)から五十周年の二〇〇〇年六月、当時の金大中大統領が記念式演説で戦争責任は旧ソ連の指導者スターリンにあるとし、北朝鮮の侵略責任をついに“免罪”にしてしまった。戦争による韓国側の犠牲者は死傷者百五十万人(中学『国史』から)。「同族殺し合い」だったあの戦争の後遺症は、分断の悲劇として今に続く。

 ところが日本の「過去」についてはあれだけうるさく、エンドレスで「謝罪と反省」を要求し続けている韓国が、北朝鮮の「過去」は問おうとしない。しかも日本と違って北朝鮮は一度も「謝罪」や「反省」をしたことはなく、その国家体制にも基本的に変化はないというのに。

 国定の中学歴史教科書『国史』の朝鮮戦争の項では、これまでは「南侵する北韓共産軍」として北朝鮮軍の戦車が進撃する写真が大きく出ていた。

 ところが現行の教科書からは削除され、破壊された市街地や捕虜収容所など“おとなしい写真”にかわっている。記述の量も減っている。

 ただ幸いにも戦争の発端については「(北韓は)一九五〇年六月二十五日未明、三八度線全域にわたって南侵を敢行した」と今のところ(?)北朝鮮による侵略を明記している。高校『国史』も同じだ。

 しかし選択科目の高校『韓国近・現代史』になると「北韓共産軍は国軍(韓国軍のこと)が北侵したとして、宣戦布告もせず攻めてきた」と記述し、北朝鮮支援の中国軍の介入についても「自国の安全を守るという名分で軍隊を派遣した」としている。

 つまり北朝鮮や中国側の主張を、それが韓国としては本来は認められない言い訳に過ぎなくても、そのまま両論併記的に紹介しているのだ。しかし相手が日本となるとこうはならない。日韓近代史で双方の主張を両論併記的に記述した日本の教科書は「歪曲」といって非難してやまない。

 北朝鮮による被害については朝鮮戦争後のビルマ(現ミャンマー)での韓国大統領一行に対する爆弾テロ(一九八三年)や大韓航空機爆破事件(八七年)をはじめ各種の国家テロなど教科書ではほとんど記述されていない。

 逆に「南北でそれぞれ独裁が強化され敵対感情が高まった」(『韓国近・現代史』)と韓国政治における「独裁」をわざわざ指摘し南北を等距離に見た「どっちもどっち」という記述になっている。

 この論法は結果的に北朝鮮の独裁状況やテロ体質など体制批判をやわらげ、北朝鮮の歴史と現実から目をそらす結果になっている。

 その代わり韓国の教科書が強調しているのが「北朝鮮の変化」や「南北統一への努力」であり北朝鮮との和解・協力の話だ。高校『国史』には二〇〇〇年六月の南北首脳会談で金大中大統領と金正日総書記がにこやかに笑っているカラー写真も掲載されている。

 日本の「公民」にあたる教科書『道徳』ではとくに北朝鮮に対する融和的記述が目立つ。

 小学五年の『道徳』では「一つの心で平和統一を」という一章があり、過去の歴史抜きで国際スポーツ大会での南北統一チームや、平壌芸術団の公演の様子、食糧や肥料支援など明るい話で満ちている。

 章末には「心に刻もう」として「北韓住民の生活に関心を持つ/平和統一のための活動に関心を持つ/北韓住民が困っているときは助ける/平和的に統一すべきという信念を持つ」−ことが挙げられている。

 中学二年『道徳』の場合、最終章で南北統一の話が三十五ページにわたって記述されている。北朝鮮の宣伝誌に出てくる「明るく豊かで活気がある」ようなカラー写真がたくさん掲載されている。「北韓社会に対する理解」では教育や文化、集団生活など北朝鮮当局の説明をそのまま批判抜きで紹介し、さらに「そんな中でも北韓の人たちは温かい人情を持っている」とあくまで優しい。

 そして「今や北韓を敵対的な相手と認識したり北韓の否定的な面だけを強調する態度はあらためなければならない」「お互い理解し許す姿勢を持つべきだ」「相手の立場に立ち理解しようという努力は南北関係を進展させる」という。

 批判や問題点の指摘よりひたすら“理解”だというのだ。韓国の教科書の北朝鮮認識は国際的な常識から遠くなりつつある。(ソウル 黒田勝弘)

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◆中国、阿南大使を称賛

 中国外務省の劉建超副報道局長は5日、阿南惟茂駐中国大使が8月にも離任することについて「大使が在任中に、中日関係の発展に積極的に努力したことを称賛する」と述べた。

 後任大使について「誰が派遣されても歓迎する」とした上で「後任者も、引き続き中日関係改善と発展に積極的に努力することを希望する」と強調した。(北京 共同)

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≪郵政関連法案の骨子≫
 一、日本郵政公社は平成十九年四月一日に解散
 一、持ち株会社の下に郵便会社、窓口会社、郵便貯金銀行、郵便保険会社を新設
 一、政府は持ち株会社の株式の三分の一超を常に保有
 一、郵政民営化委員会は三年ごとに進捗(しんちょく)状況を総合的に見直す
 一、持ち株会社保有の金融二社の全株式を二十九年三月末までに処分。株式の連続的保有を可能とする事項を金融二社の定款に明記
 一、金融サービス維持などのため「社会・地域貢献基金」を創設。二兆円まで積み立て可
 一、郵便局はあまねく全国で利用されることを旨に設置
 一、窓口会社は銀行業、生命保険業の代理業務を営むことができる
 一、内容証明や特別送達の取り扱いにかかわる郵便認証司を創設
                  ◇
 【自民「造反者」リスト】
 ≪反対 37人≫ 
 綿貫 民輔(12)    【橋】
 保利 耕輔(9)     【橋】
 野呂田芳成(7)参(1) 【橋】
 八代 英太(3)参(3) 【橋】
 藤井 孝男(4)参(3) 【橋】
 村井  仁(6)     【橋】
 松下 忠洋(4)     【橋】
 今村 雅弘(3)     【橋】
 滝   実(3)     【橋】
 小泉 龍司(2)     【橋】
 森岡 正宏(2)     【橋】
 小西  理(2)     【橋】
 保坂  武(2)     【橋】
 津島 恭一(2)     【橋】
 古川 禎久(1)     【橋】
 森山  裕(1)参(1) 【橋】
 亀井 静香(9)     【亀】
 青山  丘(9)     【亀】
 平沼 赳夫(8)     【亀】
 古屋 圭司(5)     【亀】
 小林 興起(4)     【亀】
 衛藤 晟一(4)     【亀】
 能勢 和子(2)     【亀】
 松宮  勲(2)     【亀】
 山下 貴史(1)     【亀】
 江藤  拓(1)     【亀】
 川上 義博(1)     【亀】
 武田 良太(1)     【亀】
 堀内 光雄(9)     【堀】
 左藤  章(2)     【堀】
 田中 英夫(1)     【堀】
 城内  実(1)     【森】
 自見庄三郎(7)     【山】
 亀井 久興(4)参(2) 【河】
 山口 俊一(5)     【無】
 野田 聖子(4)     【無】
 熊代 昭彦(4)     【無】

 ≪棄権・欠席 14人≫ 
 古賀  誠(8)     【堀】
 北村 直人(6)     【堀】
 望月 義夫(3)     【堀】
 近藤 基彦(2)     【堀】
 福井  照(2)     【堀】
 佐藤 信二(8)参(1) 【橋】
 斉藤斗志二(6)     【橋】
 小渕 優子(2)     【橋】
 野田  毅(11)    【山】
 渡辺 具能(3)     【山】
 中村正三郎(9)     【森】
 柳本 卓治(4)     【亀】
 高村 正彦(8)     【高】
 梶山 弘志(2)     【無】

 ※敬称略。()内数字は当選回数。【橋】=旧橋本派、【亀】=亀井派、【堀】=堀内派、【森】=森派、【山】=山崎派、【高】=高村派、【河】=河野グループ

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