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上場企業2000社の内、赤字企業が300社もあると。特に国営がひどい。要するに外資系がこの国の命綱ということ。この構造は19世紀以来何も変わっていない。「愛国教育」も理解できるが、もっと他にすることが山ほどあるでしょう。為政者として。
【中国】危険信号灯る経済、北京大が異例の報告
今年上半期(1〜6月)のGDP(国内総生産)は昨年同期比9.5%増という高成長となったが、北京大学の光華管理学院はこのほど、上半期の経済を分析した結果として、「繁栄の陰で無視できない問題が浮上してきている」とする報告書をまとめた。中国で経済の先行きに悲観的な報告書が公開されるのは異例で、国内の景気減速や、深刻化する失業問題、遅々として進まない不良債権処理など各種の懸念材料を取り上げて警鐘を鳴らしている。
■落ち込む長江・珠江デルタに警鐘
1日付経済観察報に掲載された報告書は、「上半期の経済は高成長、低インフレという良好な状態にあったが、我々は美しい数字の裏に隠れた経済の不均衡を無視するわけにはいかない」と切り出し、まずGDP成長率を地域別に分析している。
今年上半期の上海市のGDP(域内総生産)は昨年同期比10.3%の成長をみせたが、成長率は昨年同期に比べると4.5ポイント低下。広東省も今年上半期のGDPは12.6%の成長をみせたものの、昨年同期の数字からは2.5ポイントの落ち込んでいる。
報告書は、「上海市と広東省の工業生産額と固定資産投資総額の成長率が全国平均を下回ったことは、長江デルタと珠江デルタの経済が重大な困難に直面していることを示す」と論じ、経済発展の足かせになり始めたと分析。成長継続には質・量の両面にわたる経済の成長と産業構造の改革、高度化が不可欠とした。
■「都市失業率、実際は2けた」とも
報告書は雇用問題も取り上げ、都市の実質失業率は統計よりはるかに悪いとしたほか、大卒者の就職難にスポットを当てた。国家統計局によれば今年上半期の都市部の登録失業率は4.2%だが、これだと登録していなければ失業しても失業者にカウントされない。非登録者も加味すれば、都市部の実際の失業率は推定で2けたになるはずとしている。
また、昨年9月の大卒者就職率が70%を下回ったことを指摘。「大卒者は年間400万人いるのに、事務職の求人は150万人分だけ。多くの大学生にとって卒業は即失業を意味する」とし大学生の就職難が深刻であると告発している。
■不良債権は実質810億元増
報告書は金融改革については、取り組まなければならないとしつつ、急進的な改革は経済の将来の不確実性を増大させるとも論じた。
報告書はマネーサプライ(通貨供給量)の伸び減速、信用収縮(貸し渋りや融資引き揚げ)、銀行の預貸差拡大、なお高い不良債権比率などを指摘。昨年末の不良債権額は1兆7,176億元と、同年初より3,946億元減ったが、報告書は、政府が03年末から昨年にかけて中国銀行と中国建設銀行に計450億米ドルの資本注入を行い、不良債権2,700億元を分離した上、交通銀行も株式制移行に際して大量の不良債権を切り離したという「トリック」を見逃せないとして、「トリック」の要素を取り除けば、不良債権額は、逆に昨年を通じて810億元増えていると警告した。
辛口の論評に徹した同報告書は、楽観的な中国経済論が多い中、今後の中国の先行きを読む上で参考になる資料といえそうだ。【北京・安部田和宏】
(NNA) - 8月2日10時37分更新
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