おみおくりの作法 (2013)【STILL LIFE】
ロンドンの民生委員、ジョン・メイ(エディ・マーサン)。
彼の仕事は、孤独死した人の身辺整理をして、最後の旅立ちを見届けること。
几帳面で真面目な彼は、どんな時でも故人への敬意を忘れることなく、誠実に仕事に取り組んでいた。
そんなある日、彼のアパートの真向かいで、ビリー・ストークという老人が孤独死しているのが発見される。
近所に住んでいながら、彼について何も知らなかったことに心を痛めるジョン・メイ。
その矢先、彼はリストラの一環で解雇を言い渡され、図らずも、ビリー・ストークの案件が最後の仕事となる。
そこで、最高の葬儀で故人を送り出そうと決意したジョン・メイは、ビリー・ストークを知る人々を訪ね歩いてその人生を紐解く旅に出るのだったが…。
(allcinemaより)
ウベルト・パゾリーニ監督作。
脚本も担当しています。
共演に、ジョアンヌ・フロガット、カレン・ドルーリー、キアラン・マッキンタイア、アンドリュー・バカン、ニール・ディスーザ、ポール・アンダーソン、ティム・ポッター他。
今年1月24日の日本公開は、当初6館のみ。
それが口コミで広がったんでしょうね、遅れて公開が拡大しているのかな。
映画紹介番組で知った時から気になっていたのですが、会社の近所の劇場でも、2週間だけだけど公開される事になり、やっと観る事ができました〜。
いやぁ〜、これは観れて良かった(*´ー`*)
まずは、何をおいても、マーさんですな。
長編としては、初主演になるんですねぇ。
地味な風貌ながら、役柄の内面を巧みに現し、どんな作品でもいい味を出す役者さん。
今回もそれは健在です。
台詞もBGMもない、ただそこに居るだけで、味の出るマーさんが、この作品における多くの部分を担っていたと言ってもいいかもしれません。
ジョン・メイは、民生委員として、孤独死した人を弔うのが仕事。
誰にも気付かれず一人きりで死を迎えた人の、身辺整理をする。
身元の引受人がいないのだから、それこそ事務的に片付ける事もできるんだろうけど、ジョン・メイはそうはしない。
それは、生真面目で几帳面な性格という事だけではなく、 ‘故人に対する敬意’ という ‘心’ があったから。
‘孤独死’ とされる人には、そうなってしまった理由があったにせよ、それまでの人生がずっと ‘孤独’ だった訳ではなく、何かしら誰かしらとの繋がりがあったはず。
それを辿り紡いで、誠意と敬意をもって送り出すジョン・メイの姿に、心を打たれますね。
ジョン・メイを通して、どんな人でも避けられない ‘死’ に向き合う事、誰もが誰かと繋がっている、そして誰かと出会っているという事を、考えさせられる作品であったように思います。
マーさんの味のある演技で、クスっとさせられたり、ほっこりしたり。
でもやっぱりラストは、涙が止められなかったな。
切ないながらも、心に響く素晴らしい作品でした。
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