「………」

ピントがあってなくちゃ

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敦煌

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もう半年近くたつのに、なかなか引っ越しのあとかたずけもできず、はや年末を迎えようとしております。雑然とした本棚もそのまま、これでは新年を迎えることもできないと考え、少しずつ整理をはじめました。(引っ越しの時、本がダンボール50箱にもなり、自分でもびっくりしてしまいました。引っ越し屋さん、ご苦労かけました。ここに来て、いらない本を半分処分しました。大きい本棚も購入し、なんとか新年はおちつけそうです。)

本棚整理中、昔の写真がでてきて、なつかしくみていたら、もう十年ぐらい前になるだろうか、はじめての海外旅行で中国シルクロードを旅した写真がでてきた。


敦煌・莫高窟ーシルクロードのオアシスに花開いた仏教芸術の宝庫。

単調といってもいい砂漠の風景から一転、その薄暗い、ほこらの内に入ると、そこは煌めくような色彩の宇宙だった。それはグロテスクといってもいい、我々の芸術という枠組みではとらえきれない情念の世界だ。僕はいくつかの窟を見ていくうちに、しだいになぜだか進化をとめた深海の世界をイメージするようになっていた。光の届かない深い闇のなかにあって、そこにはたしかに極彩色の世界が永遠に時をとめたまま存在していた。

外にでてみる、一瞬、光の急激な刺激で瞳孔が収縮し、目の前が白くなるーしかしそれはすぐに慣れて、再び景色がー像を結びはじめる。夢の世界から現実の時間にワープしたのだ。僕は通り過ぎたばかりの、今は後背となったものが、いったいなんであったかを、もう一度たしかめるために振り返る。とそこには、得体の知れないエネルギーが、外へ決してもれだすことのないようシェルターと化した、莫高窟の異様な塊があった。


夕方、一人ホテルをでて、敦煌の街を散策する。むせかえるような熱気が、なお砂とほこりにまみれて鼻のあたりを刺激する。街には多くの屋台がでている。人々は一日のつかれをここでいやすのだろう。シルロードの何百年とかわらない風景がここにある。僕は、そんな屋台と人々の間を抜けて、日の沈む方向へ歩いて行く。すると突然、僕の想念のうちに、こんなおもいが去来した。

「ここに来たのは、はじめてじゃない。たしかに僕はここにこうして立っていた。」

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