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正直なところ、2〜3年前までは「品評会で良い成績をあげたい」という気持ちが非常に強かったと思います。しかし、この頃は「自分の理想とするランチュウを造りたい。品評会は遊び程度で良い。」と思うようになりました。 今の僕は何を目指しているかと聞かれたら、「ウチワ」と呼ばれるフンタンと大きなトキンの乗った頭を持ち、胴はビール瓶のようで、鱗は非常に細かく、筒に太みがあり、尾はお先の1/3〜1/2程度を降ろして泳ぐランチュウを造ることです。 これに近いランチュウを造ってらした方もいらしたようですが、その筋がどうなったのかは僕は知りません。これまで15年くらいランチュウを飼っていますが、1匹として「これが僕の理想のランチュウだ!」と呼べるランチュウができたことはありません。 仮に尾一つだけでも、本当に満足できるランチュウは5匹くらいしかできたことがありませんし、フンタンは2〜3匹、トキンや胴造りにいたっては1匹もいないと思います。 このように見ていくと、僕の苦手なのはトキンと胴造りだと思いますので、まずは頭造りと胴造りから始めないといけないようですね。 15年かかって1匹もできてないのですから、この後何年経てば「これ」というのができるのか非常に不安ではあります。 多分、一生できないのでしょうね。 それを考えると、江戸錦や桜錦、黒ランチュウの改良は楽そうです。桜錦だったら1代で良いのは何匹か出るでしょうし、それに江戸錦と教会系のランチュウでも2〜3代かければ、満足できるのができそうですもの! まあ、この程度の江戸錦で十分だと思ってますから、こちらは5年くらいでできそうですね。 黒ランチュウとランチュウを交配したらどうなるのか実験したことはありませんが、来春は 黒ランチュウ×ランチュウ を3腹くらい採る予定なので、満足な形の黒ランチュウができてくれるのではないかと思っています。それを2〜3回戻し交配したりすれば、ランチュウ型の黒ランチュウが完成するように思います。 瑪瑙錦×江戸錦ですらこの程度のものができてくるのですから、黒ランチュウ造りもそんなにはかからないように思います。 少なくとも体が良くならない限りランチュウや江戸錦は造れませんので、まずはこの3ヶ月で体を治すことからはじめなければなりませんが、「焦らず」「騒がず」「諦めず」にきっと元の体に戻していこうと思ってます。 らんちゅうを50年以上飼ってらっしゃる方がいるというのは、結局「思うようにできない難しさがある」からだろうと思います。人間て「限界」を悟ったときか、「完成したとき」には趣味に興味を失うことが多いと思いますから。
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