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残念なことに僕は見ることができませんでしたが、NHKで「ランチュウの特集」番組を放送し、その中でCTを用いたランチュウの骨格検討や、遺伝子の探索結果を述べていたそうです。 「宇野系ランチュウ」は筋を大切にされるが故に、「近親交配」が何十年と繰り返されている筋魚も多いと思います。 Hさんに聞いたところでは、「グッピーは3代で新しいものが固定できるが、5代で産まなくなったり、小さくなったりして消えていく。」とのことでした。寺崎先生もグッピーを飼っていらしたとも聞きました。そのような経験のある方は「系統の固定」と「近親交配の弊害」を嫌というほど理解されています。 僕は「遺伝学」と「癌免疫学」が元々の専攻ですが、「何ゆえランチュウは近親交配が続いても、絶えるということがないのか?」が非常に疑問でした。 一つの理由は、「ランチュウの遺伝子の変異が激しいこと」と思っていました。 以前から書いているように、「フナ」は遺伝学では「禁断の領域」と言われるほど遺伝子の突然変異が起こります。 また、日本には「金フナ」、「銀フナ」、「鉄魚」などがいますが、これらは全て「交雑(雑種を作ることです)が可能」ですし、当然「フナの子孫」である金魚との交雑も可能です。だから、「フナ類」はどこまでを「種」として識別できるのかが非常に不明なのです。 当然、金魚も「種」ではなくて特徴だけと言って良いと思います。 先日に放送されたNHKの番組の中で、「金魚の遺伝子は人間の数倍である!」ということを放送されたのを聞き、「ランチュウが近親交配の連続」でも残っていける理由が分かってきたように思います。 それは「遺伝子が多ければ多いほど、兄弟であっても他人に近くなる」ものが増えるからです。本当に「目から鱗」でした。 例えば亡くなられた山本さんのランチュウを例にあげても、3タイプほど出るそうです。タイプが異なるということは「遺伝子も異なる」可能性が非常に高いのです。だから、タイプの異なるものをうまく交配すれば、「近親交配」を繰り返しても、「近親交配の弊害」は出にくくなります。 先日、うかがった方の言葉を借りれば、「同じ型のランチュウを3代近親交配すれば、系統として確立できる」とのことです。
そこまではグッピーと同じようにいけるのですが、その後が問題です。それは「秘訣」のようですので、そのうちに教えていただけるだろうと思っています。 |
ある方の言葉。
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ここでは、宇野先生とも直接面識のあった方からお聞きしたことを紹介していきたいと思います。その方はかなりご高齢ですが、色々な実験もされていますので、参考になるのではないかと思います。 「宇野系」というと「頭が良く出る」というイメージがあると思います。ですが、「頭の形状」一つを取ってみても、「龍頭」、「獅子頭」、「トキン」など様々なバリエーションが存在します。ただし、今のランチュウは純粋な「龍頭」や「獅子頭」は非常に少なく、中間型であったり、「トキン」が非常に少なくなっているのも現実かと思いますが。 「品評会」というものを考えたとき、「当歳」は親魚のミニュチュア版のようにしたいという思いが働きますので、頭の出が早い「龍頭」を好む傾向がどうしても出てくると思います。しかし、純粋な「龍頭」は当歳や2歳で見栄えが良くても、3歳、4歳と年齢があがり、ランチュウが本当の魅力を見せる親魚になったときには、「獅子頭」には到底及ばないと私も思っています。 この中の大きめの2匹は確実に「龍頭」です。だから2歳春の時点では非常に見栄えがします。しかし、この2匹のランチュウは「今がピーク」でこれ以上のものにはならないのではないでしょうか? 僕が紹介していただいた方の言葉をかりれば、「宇野系本来の頭は獅子頭や、それを今の若い者は宇野系と言ったら龍頭のように勘違いしている!」と言われました。 僕は、「その通りだと思います。確かに龍頭は当歳、2歳の見栄えは良いですが、親魚として完成したときには、獅子頭にははるかに及ばないと思います。」と答えました。 「そのとおりや、あんた分かっとるな。」と言われました。 これが真実だとは思いませんが、当たらずとも遠からずだと思います。 しかし、ある方のブログに出ていたランチュウは、当歳時は「更紗の龍頭」だったのが、親魚になったら「素赤に近い獅子頭」になっていましたので、「頭」だけで選別することは危険を伴うと思います。でも、そのランチュウは当歳時から背幅がありましたので、本来は「獅子頭」だったのかもしれません。 「純粋な龍頭は背幅がなく細い。」これも考慮に入れる必要があるとかと思います。
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