田部井淳子の山旅日記

田部井淳子の山や旅での写真をご紹介しています

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田部井 淳子のHPはこちら→ http://www.junko-tabei.jp

【2008年12月27日(土)】

年末の休暇に入っての初日、東京は寒風が吹きすさぶ寒い日でした。
成田発 AM9時35分発のJALでフィリピンの首都マニラへ。
私達の一行は77歳が最高齢、最年少45歳の12名(うち男性3名)。
出発が1時間遅れだったので到着は15分遅れでマニラに到着。いきなり暑く30度デス。
わずか4時間で冬から夏へ早変わり。マイクロバスに荷物も積み、北へ120Km離れたカバナトゥアへ
向かいます。
市内はすごい渋滞でしたが、郊外に出ると順調に走れました。

田植え中の所もあれば、刈り終わった田んぼもある風景が続きました。
フィリピンは大部分の所が二毛作なのです。

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マボガニー、アカシヤ、マンゴー、ヤシの木が繁る森の道をひた走り、18時40分、カバナトゥアの
ホテル到着。ホテルでは結婚式が二組もあり、その上、まだXマス気分いっぱいで大賑わいでした。

【2008年12月28日(日)】

今日は北へ250Km走り、世界遺産の棚田があるバナウェへ向かう。
町の中はトライシクルと呼ばれるオートバイにサイドカーをつけた三輪車であふれていました。

↓トライシクル
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山道に入りダルトン峠とよばれる825mの峠からサンホセに入り、レストランでランチ。
サンザシの少しすっぱいスープ、焼そば、ライ魚のから揚げ、鶏肉や豚肉のから揚げなど次々に出てお腹いっぱい。さらにごはん、野菜いためとテーブルにのりきれない料理でした。からすぎず、甘すぎずで味はよく、日本人の口にはぴったりです。その上、サンミゲルとよばれるビールは一杯120円の格安さで、日中からビールをいただきました。

サンザシのスープ
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焼そば
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テーブルいっぱいに出された料理
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バナウェイは標高1450mの高さで霧に覆われていました。

【2008年12月29日(月)】

朝5時にモーニングコールをたのみ、7時にホテル出発。

ホテルのベランダからの朝日
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ジプニーとよばれる大型ジープで約1時間山道を走って山の中へ。

ジプニー
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車を降り、すり鉢状の棚田が続くバタッドへおりてゆきます。
25日まで雨が降っていたそうで、道は泥で滑りやすくなっていました。

棚田に下る道
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ドンドン森の道を下ってゆくと、前方に棚田が見下ろせる展望台がありました。
ここで入園登録をするのです。

入園手続きをするところ
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棚田の中央に村があるのがおもしろですね。
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田植え前なので一面の緑ではなかったのですが、石垣で積まれた棚田は見事でした。
但し、道は急で狭く、田の縁を歩く道は泥ですべりやすいので、かなりバランスが必要とされました。落ちたら泥の田んぼへまっ逆さまなのです。

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帰りはこの棚田を登りかえすので、むしろ帰りの方が体力必要ですね。
棚田から少し離れたタッピアの滝という落差50m以上の水量の多い滝を見ながらランチを食べました。

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ホテルが用意してくれたランチはごはんと鶏肉のから揚げでしたが、この弁当は全員分ポーターが運んでくれました。
いつも海外の時持参するしょう油ゴマをごはんにたっぷりとかけて食べるとおいしいのです。
量が多く3分の2をガイドのロッキーさんにあげました。

車の所までジャングルの道を登りかえす折、年末の休みで村に帰る人達がゾクゾクと下りて来るのに出会いました。結婚式や誕生日の御祝いには豚や鶏を贈るそうです。豚が棒につるされて運ばれてゆくのに4回も出会いました。

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鶏を手に持ってサンダルぱきで泥道をとびはねるように下りてゆく若い男女や親子連れの姿は早く実家に帰りたいという様子でほほえましい姿でした。

2008年12月30日(火)

段々畑のある山と山の間の谷から霧が湧き、整列するようにいっせいに上へ立ち上る様子がホテルのベランから眺められます。はるか遠くにそびえる山の上が黄金色に輝くと森の稜線が黒くくっきりと浮かび、空が透明になってゆく。しっとりとした空気を胸いっぱいに吸いこむ。乾燥した日本の冬から来るとこのしっとり感がとてもいいです。体が待ってましたという風に水分を吸いこむようでした。

1450mのバキオから棚田や段々畑を見下ろしつつ、ソラノという町へと車はグングン下りました。

今日のランチはフィリピンで今一番人気のあるジョリービーというファーストフード店でテイクアウトすることになっていました。ジョリービーの店がマクドナルドのある向かい側にあるというのもおもしろいですが、確かにはやっています。店の側の道路で屋台を出している果物屋でみかんやリュウガンを買いました。あみに入ったみかん一袋15個入りで20ペソ(40円)ですから安いです。

フィリピンではお弁当やファーストフードでも必ずごはんが付くのです。そして鶏のから揚げとビーフンの野菜炒めで、とても食べきれない量でした。

ソラノから山下(やました)トレールと呼ばれるルートを通ってバギオに入りました。

1941年(ちょうど私が生まれた頃)、フィリピンに駐屯していた第14方面指令長官の山下奉文氏が中心となってこの山間に道路を作ったということで、山下トレールと今も呼ばれている山道は107Kmも続いていました。何万人という兵士達の汗と涙の結晶の道を通らしていただきますという気持ちで通り過ぎました。アメリカ軍と山下軍、両方の記念碑がある所でタバコとお酒をささげ、黙祷をささげました。

茶店があり、コーヒーのいい香りがするので入ってみました。コーヒー100gが100円で売られていました。フィリピンのコーヒーの味もなかなか良いですね。

途中、道路の工事場が何箇所かありました。工事をしている人達の日当が1日350ペソ(約700円)というのですから物価もそれに見合っているのでしょう。

バギオの夜は、フィリピン料理のレストランを予約しました。参加者の一人の誕生日なのでケーキもたのむことに。このレストランの料理は、前菜の野菜春巻きから貝のスープ、ラプラプという魚のフライ、豚肉煮、鶏肉のから揚げ、いずれもおいしく全員感動しました。食べ過ぎたよねと言いつつ、つい手が伸びてしまうのです。

鶏肉のから揚げ
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フィリピンの人は結構甘いものが好きですね。バギオは1372mの高原の町で、温泉もあり、代表的な避暑地で、松の木が多いので「松の都市」ともよばれているそうです。

山の上に段々と広がる町並みは、アメリカの統治時代、夏の首都とされ多くのアメリカ人が住んでいたということで、ホテルもアメリカ風に部屋が広いのにびっくりです。
リゾートホテルや別荘が森の中に点在し、インドのダージリンを思わせる町並みでした。


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