なんでも哲学

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 財務会計、管理会計の仕事を中心にやっている人たちを見ていると異質な文化を感じることがある。
 
 確かに会計のスペシャリストだろうが・・・、人件費をどう見るか? そこに大きくギャップを感じることがある。
 
会計上は、人件費(給料等)も経費である。 利益の法則でいえば、収入から支出を引いた残りが利益である。数字を扱っていると、売上が上がらなければ経費を削減すればいい、となる。
 
 机上論では、人件費の削減が着手しやすい。 設備関係を削除しようにも、撤去費用など新たな費用が発生する。 その点人件費は着手しやすい・・・・と思うのは財務のスペシャリストに多い。
 
 確かに数値的に見ればそうなのだが、一人の従業員を解雇するにしても相当なエネルギーが必要である。またプロセスを間違ってしまうと、予期しない大きな損失を発生させる場合がある。
 
 人間は「生もの」であるから、やり方を間違えるととんでもない方向に行ってしまう。その点、機械類は故障したら復旧までの見通しから損失等を計算しやすい。 設備投資したらどの程度の収益向上につながるのかもわかりやすい。
 
 人は未知の世界である。 経営者の一言で、従業員のモチベーションを下げてしまうことはいくらでもある。逆に、一言で会社に元気をもたらすこともできるのである。
 それを左右するのは、経営者の言動である。 よく給料だけではないというが・・・実際、給料が他社に比較して安くても元気な会社はいくらでもある。
 
 数字は結果であるが、数字を作り上げるために必要なことは「従業員、スタッフなど」のモチベーション向上である。 しかも維持し続けることが大切である。
 
 そのために「言葉」を注意して使ってほしい。 言葉の使い方を誤ったために衰退していく残念な経営者もいるだろう。
 
 経営者は、従業員に発する言葉次第で会社を良くすることも悪くすることもできる。
 そんな影響力を持っているのである。 
 
 会社は人である! 原点だと思う。

魂の共通項

 和太鼓「四神」の主催者の告別式に行ってきた。
 
 「伊藤弘典」で検索されると、彼の業績がわかると思う。
 
 実は、いとこのご子息である。小さい頃に家庭教師として勉強を教えていたこともある。 その後も、和太鼓奏者になるといって弟子入りした経緯も知っている。
 
 あまりにも若い年代で他界してしまったが・・・・、彼の業績を知るにつれて目指すことが共通していたことを知った。 彼は和太鼓奏者ではなく、和太鼓「四神」という名でプロデュースも行っていた。
 
 海外へも進出し、和太鼓とのコラボレーションを目指していた。 何かの殻を破ろうとして模索していたようだ。
 
 そういえば、一度彼と話をしたことがある。
 
 「一つの楽器奏者とみれば、すごい人は沢山いる。その一流奏者を組み合わせたら・・・そこに未知の可能性がある。どうなるかわからないが、そこを感じてみたい。」
 
 そんなようなことを言っていた。
 
 昨日の告別式で、彼が目指していたことを感じた。
 
 私は経営コンサルタントであるが、共通するところはある。
 
 すべてに長けた専門家なんていない。 この道のプロはいる。
 
 企業で起こる問題に対して、その道のプロを結集してドリームチームで問題解決に当たる。経営コンサルタントの究極はそこにあると思っていた。
 そこにはボスはいらない。チームで問題解決に当たることが重要である。 目的は問題解決というトライである。 ラグビーのようなゲーム展開が究極の組織であると、常々感じていた。
 今もそれを目指している。
 
 町医者コンサルタントは、個人活動での話。 それでも大きな仕事になったら、メンバーとして参画していく・・・・これがめざす姿である。
 
 彼は和太鼓を通じて、そのことを目指していたのだろう。 彼が目指した完成形を是非見たかった。
 
 彼には弟子がいる。 その弟子達がどのように受け継いでいくのか・・・・期待している。
 
 芸人魂の一端を見させてもらった。
 

告別式に感動・・

 和太鼓の世界で「四神」というグループを知っているだろうか?
 
 実は・・・今日、そのグループのリーダーの告別式でした。
 彼は中学校時代に和太鼓の「あすか組」に出会い、高校卒業後に弟子入りしました。 あすか組に中で和太鼓奏者として頭角を表したが、独立して自分のグループ「四神」を結成したのです。
 
 年齢は41歳だと思いますが,原因不明の病に倒れて他界したのです。
 
 その人は私のいとこの子息です。 残念と同時に・・・親の気持ちに痛み入ります。
 
 さて告別式・・・・・
 
 普通はお坊さんのお経を聞きながら焼香です。その後、喪主の言葉となって終了ですが・・・こういう告別式もあるのかと感動した。
 
 棺桶を開けて、参列者によって花を入れる時・・・・彼の弟子達が師匠の下に演奏してくれた。しかも魂を揺さぶるような和太鼓の演奏・・・
 
 最後に棺桶を囲んで・・・大コラボレーション。
 
 実は演奏がすごいのではない、弟子達が発する音に魂を感じた。 そして、彼はこんなにも大きな存在だったのか・・・・
 
 人間は死して存在感を示すという。 彼がやりたかったことが一気に伝わってきた。
 
 単なる奏者ではない。 音には魂があると言っていた。
 
 その音は鳴り止まない。  霊柩車が出発するまで、何十人という弟子達の音で見送られていた。
 
 たぶん完成形ではないだろう・・・でも目指していたことが伝わってきた。
 
 生前、彼は言っていた。
 
 「うまい奏者いくらでもいる。でもうまい奏者が筋書きもなく魂が一致すれば・・・感動を生む。」
 
 たぶん演奏をして送るという目的のみが一致して、後は流れで打ち合わせはなかったと思う。 それが感動を生む。  自然と涙があふれていた。
 
 変革者の一端を見た!
 

豊根村への出張相談

 愛知県の豊根村にある企業へ出張相談に行った。
 
人口は2千人強であり、高齢者の村である。 そこの企業は土木関係であるが、村の中では5社ある。
もう、それぞれがよく知っている。
 
 そんな中での経営相談であるが、とてもじゃないけれどマネジメントでいうところの経営戦略論を適用できる環境ではない。
 
 若い人はみんな出て行く。 そこの社員は年金をもらいながら働いている。 社長は「村にとっての雇用確保の一環です。」という。
 
 ただ・・・それでも雇用を維持して会社を継続していくためには一定の利益を出す必要がある。
 
 この企業は2年前に経営診断をした先であるが、当時私が言ったことを忠実に実行されて、減収であるが増益となった。 赤字続きが2年連続して黒字に転換した。
 
 当時言ったことは、「売上は重要。しかし売上を確保するためにどれだけのコストを使うのか・・・そのバランスです。」
 
 受注金額は決まっているので、その範囲内で実現するにはどうしたらいいのか・・・そこが知恵である。そのために、まず工事台帳を作成しましょう。 それだけで変ると言った覚えがある。
 
 事実、その通りにやったらしく、売上が下がってもそれに応じたコストを実現したらしい。
 
 私が常々言ってきたことだが、経営コンサルタントは神様ではない。 企業を変革していくのは経営者である。
経営コンサルタントができることは、経営者自身が変えていこうと決意して実行していくきっかけ作りだけである。だから経営コンサルタントは、実際には何もしない。
 
 誤解の無いように言っておくが、事業計画を策定したり、投資判断のための資料を作成したり、銀行への北酷使量を作成したりするが・・・・私に言わせれば「作業代行」である。
 
 それはそれで、重要な報酬源である。
 
 若いコンサルタントは、キャッシュフロー計算や投資効率などを算出するノウハウがあるからプロだと自負している人も少なくない。
 
 どこか違うんだよな〜
 
 豊根村の社長さんが言っていました。
 「いや〜、やってみたらムダの多さに気がつきました。 これからどんどんやっていきます。」
 
 それでいいんです。
 
 最後に言った。
 「できたじゃないですか。すでに2年前から変っていますよ。」
 
 社長さんは自信を持った様子で、笑っていた。
 
 これなんだよな経営コンサルタントは・・・・いや〜よかった。
 
 帰りに温泉に入ってきた。
 
 この仕事は行政の中小企業対策の一環でやっている。だから報酬は少ないが・・・・経営者に喜んでいただけることが報酬か・・・
 
 だから「赤ひげ」と言われるかもしれないが・・・・「赤ひげ」でいられる自分の環境に感謝です!
 
 経営コンサルタントの仕事は、他人の会社を良くしようとして忙しく活動する。
 
 そういえば、「紺屋の白袴」という言葉を思い出した。
 
 他人のためにばかり忙しくして、自分の事をする暇がない、という意味である。
 
 経営コンサルタントが忙しくなると、まさにこの言葉通りになる。
 
 ところで、ある経営コンサルタントの団体があるが、経営コンサルタントの集団であるから自分たちの組織は万全だろう・・・と思いきや、そんなことはまったくない。
 
 まさに「紺屋の白袴」の状態である。
 
 他人の会社については、ああだ、こうだと客観的に話しているが、「じゃ、自分は?」となると何も言えない。そういえば医者の世界でも良く聞く。
 
 「医者の不養生」という言葉・・・本質的には同じであろう。
 
 まあ自分の事だけであればいいが、自分たちの団体の事となるとそうはいかない。
 
 団体には事務局が存在する。 そこには事務局員が存在する。
 
 事務局員は陰の存在であるが、そんな当たり前の事を意識しないで言いたいことを言う会員が多い。 なぜか「士業」と分類される生物は、自分の世界がすべてであると思っている節がある。 自分が活動できるために、どれだけの人に支えられているのか? 分からない人が多い。
 
 そういう人に限って、「私は人事労務の専門家だ!」と豪語している場合が少なくない。
 
 だったら、自分のところのスタッフが今何を考えているのか・・・わかる?
 
 それこそ、「紺屋の白袴」でしょう・・・・・
 
 誰かが言っていた、
 
 「優秀な士業は、サラリーマンという組織に適合できないから優秀になるのである。」
 
 でも士業さんは思っているだろうな・・・・「俺は専門家である。君たちとは違うんだ!」
 
 もしそう思っている士業さんに言ってあげたい。
 
 「専門分野以外は一般人以下かも・・・、しかも専門を極められなければ大変ですね。」
 
 そういう私も士業に分類になるが・・・最近は課題に応じて「士業連中」を有効活用するほうがおもしろい。
 
 この案件、あなたの出番だよ! とね。
 
 ところが、その分野だけ一生懸命やってくれればいいが、何でもできると勘違いしてお客さんを混乱させる場合が出てくる。 餅は餅屋という態度でやってくれればいいのに・・・・ああ〜士業とは困った生物だ!
 
 そう、私の課題が見つかった。 「士業を使いこなせる士業になろう!」
 

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