楓香☆彩りの日々

暮らしの中のちょっとしたことや和菓子つくりなどを綴ってます。

旅心

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焼きものの里へ 5

ずいぶん昔のことで薄れかけていますが
出雲方面の窯巡りをしたことがありました。

どの窯から廻ったのか・もう判りません。
黄色の器に茶色の帽子を被ったようなエッグベーカーで
有名な湯町窯からでしょうか・・・
布志名焼・袖師焼・出西窯・船木窯を訪ねました。


やはり陶芸店で袖師焼の珈琲椀を手に入れてからでした。
友人達に希望の珈琲椀を聞いてから お茶してましたが
リクエストのない碗でした。
小さな壷に持ち手がついたような形です。
地味だけど品があるようで 造り手の真面目さを感じました。
それで どんな窯か訪ねてみたくなったのです。
想像通りの静かな展示場でした。

一人なら話しかけてくださるのですが
友人連れでは そんな機会がありませんから雰囲気を感じるだけでした。

野の中の窯場へ遥々歩いて行ったのは出西窯でしょうか。
明るい人たちが歓待してくださいました。

見学を終えて宍道湖の畔に出たのは 船木窯でしょうか。
布志名焼は・・・

Hさんと初めて遠出したので 気使いに神経が行っていたようで 
記憶があいまいです。


器を替えて 煎茶や珈琲をお出しするうちに
ほとんどの友人が焼きもの好きになり
新興住宅のシーズンごとの器屋さんなどに連れ立って
行くようになりました。
美しいリビングに焼き物が展示されて 珈琲の接待があるので
誰かが何かを買わないと帰れない気分です。
段々と行きの車の中で 誰が買う〜?という感じになったけれど
センスの良いお宅訪問でもあるので ずいぶんと通いました。

デパートの催しや店舗の器屋さんなどにも よく行きました。
器を見て触るだけでも幸せ気分でした。
今は直感だけでなく 使い道を考えるようになり
ちょっと淋しいかな・・・
有るものも使いこなせないのに・・ なんて大人の考えになって
しまいました。

娘たちも「器だけは何とかしておいてよね・・」といいます。
重いものを残されても困るというのでしょう。
もう買わないほうがいいのね・・・
イヤイヤ 後は野となれ山となれ・ 好きなものは好きなんだから


もう一度 焼きものの里をゆっくりと巡って
昔は目に入らなかったものを じっくりと眺めて
周りを歩いてみたいです。
大きなリュックは卒業です。 
気に入った一つを求めるような旅にしたいです。

焼きものの里へ 4

陶器祭りの旅の話はもういいかな・・と思ったけれど
近場の益子焼に笠間焼がまだでした。

益子焼は駅から少し行くと長い一本道の両側に
焼き物の家や店が並んでいます。
最初に入るのは 薪で焼いている陶芸家のお店。
トロンと釉薬が美しく流れています。

中程の辰砂の赤が多い小さなお店は
奈良の山ノ辺の道で趣味の店を開いている人の実家です。
益子は日常雑器ばかりと思っていた昔に
奈良で辰砂釉の水指に出会い 旅の空なのに持って帰りました。
他のものも見たくて行ったのが初めての益子行きです。
そのお店では もう良いものはありませんでした。
だから通り過ぎるだけです。

洒落た器を置くお店も増えました。
行く度に変って来ていました。
目新しいのは笠間で焼いたものが多かったです。
藍染の家もあり 歩いて行くと狸が立っている販売所があって
観光バスや乗用車の人はここに駐車します。

魯山人の旧居など見どころは色々ありますが
もう何年も行ってません。


笠間焼は 陶器の展示をしている街の喫茶店で 黒釉の珈琲椀を
手に入れてから 行くようになりました。
その陶芸家を捜すけれど作品に出会いません。
笠間に着くと駅近くの好みの2-3店を見て廻ってから 
バスに乗り広場の会場に行きます。
ぎっしりと小さな出店が並んでいます。
夕暮れると夜祭があります。

笠間焼という本来の焼物はなくて 新進の陶芸家たちが切磋琢磨して
よい作品をつくりだしているのです。
行く度に好きな器をみつけました。
最初に気に入ったのは英人のご主人が形をつくり 日本人の奥さんが
絵付けをしたマット感のある焼きの耳つきの器でした。
翌年は手付きの片口・その次は細い五徳に載せた小さなドラ鉢です。
今度は・・・と楽しみに行くとバッタリその二人に出会い
売らんかなの奥さんと軽い感じのご主人だったので ガッカリでした。

それからは若い息吹の焼き物に目が行きました。
焼き色はいいけど 歪みがある珈琲カップや重ねられない器などが
増えました。 
大勢の陶芸家ですから必ず気に入ったものが見つかりますよ。


画家は食えないが 陶芸家は食えると昔は云われてました。
バブルの勢いもあり 雨後の筍といっては悪いのですが
陶芸を目指す若者は多かったのです。

陶器祭りは大勢の人出でした。
ある年 何だか活気なく座っているので 聞くと
「今年は人出は多いけど 見るだけで全然売れない」というのです。
前年までは一年分の規格外れなどを溜めておいて持って来ると 
面白いように売れて 高価なものもサバケタそうです。
一年の生活費の半分近くをココで賄っているので・どうしよう・・

それから益々不景気になったんですよね・・・
景気に関係ない私でも心が浮き立たないから足が向かなくなりました。

こうしてお話しすると懐かしいような気分です。
久しぶりに行ってみようかな・・・

焼きものの里へ 3

記憶が薄れないうちに もう少し続けます。

春の一日 宇治川の畔ではやきものの里の陶芸家たちが
テントを立てて小さな市を開いていました。
有名な料理家が愛用されていて雑誌で見かける器でした。

灰釉が得意な窯ですが コバルトブルーの三つ足の中皿も
鮮やかさに最初ビックリですが
何を盛っても ご馳走に見せてくれます。
3度目にHさんを誘って 遥々行くと選挙の為に順延されていて
宇治の見物だけで淋しく帰る羽目になりました。 
それ以来行ってません。
なまず髭の先生は今もお元気でしょうか・・・


京の五条坂にも暑い盛りに何年か通いました。
「何でオレがこんな値で売らなきゃいけないんだ」とすねたように
横向いて座っていたお兄さんも 待ちかねてくれるようになり
「あの有名店に置いてもらえるようになった」とか一年の成果を
聞かせてくれました。
ちょっと顔見知りだからって親しそうにするのも・と
お客さんに紛れて物色していると「○○さん 元気でしたか?」
「変身しているのに判った?」 
「貴女が駅に着いたときから判りましたよ」・??
「姿が見えなくても 独特な空気が近づいて来ているのが見えます」

ビックリ! 画家さんにも「姿が見えない人込みでも貴女は判ります」と
云われていたのでした。
やっぱり私って変人?・・・
変わり者同士というのか 色んな画家さんや陶芸家さんには
親切にして頂きました。


買い物の前に帰りの電車代だけは 除けて置きました。
それで有るだけは使っていいから安心して廻れます。
坂下から上を見て左側は老舗店があり 右手は新進の陶芸家を
目指す若者達の出店が多かったのです。今はどうでしょう・・・
Uターンするまでには草臥れるほどの出店が並んでますから
途中で休憩を入れないと
老舗店で「大変だったね。まぁ冷たいお茶を飲みなさい」なんて
紅白の幕を上げて 中で冷茶を戴く・ご迷惑をお掛けします。


ある年はお爺さんとお婆さんがポツネンと座っていて
「全く売れないんですよ」と娘さんの造った作品を並べていました。
見回すと水指らしきものがあり
吾唯足るを知る・を蓋の真ん中を口にして書いています。
水指にしては大きいのですが 誘い水になればと買いました。
残念ながら次の年は見掛けませんでした。


別の年には左から廻って荷物も重たくなった頃
いい色の器を見つけました。
値札はないけど残金が少なくて足りないと思いました。
そこの子らしい小学生の女の子が 私のリュックを気に入って
二人で「いいなー」と云ってくれました。
リュックなら手が空いて ゆっくり見られると前夜に大急ぎで
絣などを継ぎ合わせた和風です。
「河童の背中みたいでしょ?」それがとても良いというのです。
リュックスタイルのデビューでした。

お父さんもニコニコと 私が気に入った器の色出しの工夫や
ザックリした感じを出す為に何を使ったかと話してくれます。
欲しそうな顔をしながら お金がないとあきらめるのも申し訳ないと
思いつつも 未練なので思い切って聞きました。
残額ピッタリの値でした。
きっと私の顔にはその数字が書いてあったのでしょう。
申し訳ない額でした。
少し小ぶりだけど お菓子を盛ったり 和え物にと活躍しました。


また別の年は腕を組んで目をつむっているオジサンの出店があり
欲しい人がスミマセンとかコレクダサイと云っても目を開けません。
京焼の中に陶器の抹茶茶椀がありました。
抹茶茶椀なのに抹茶色?と変に思って手に取ると
「それ ヤル」 「え?」 「気に入った人にヤルつもりだった」
置く訳に行かず タダでもらうのも・・・と見回すと
美しい絵付けの来年の干支茶碗が2つありました。
「どうして干支茶碗があるんですか?」 「問屋と喧嘩した」
さすがに 少し良い値段でしたが
その人の作品にしては木箱がないので特別価格なのでしょう・・・
まだ一度も水を通さずに布に包んでいます。
その干支まで3年余です。 その年に使えるでしょうか・・・

数年後 その前を通ると背の高いハンサムさんに替わっていました。
息子さん? ウソーという感じでした。

焼きものの里へ 2

思い出せば長年の間ですからアチラこちらへと出掛けていますね。
列車とバスを乗り継いで行ったのに 
体育館に僅かに並んでいるだけ・ということもありました。


陶器祭りの魅力は
造り手に出会えて お話しながら選べること
試作品の面白いものに出会えること
規格品から外れた個性的なものがあること
遊び心から生まれたものを見つけられること
若い卵たちが後で名がでる楽しみ・・

会場に行けば山盛りの焼きものを見られ
その土地の美味しいものも出品している・・・
など等 色んな楽しみがあります。


越前焼は海が見える会場でした。
やっと見つけた茶碗は浅い富士形で薄く固い焼きです。
遠いので一度行っただけでした。

信楽焼は何度か行きました。
山の中なので清々しく 個性の有る焼きものに出会えました。
窯だしした後の窯は ほんわりと温かかったです。

万古焼は急須が多いけれど 若い陶芸家も陶板皿など作り出し
頑張っていました。

常滑焼は割れた陶器や土管などを埋めた小道を
クネクネと辿るのが面白かった。
会場の入り口には若い卵たちが個性たっぷりの作品を並べていて
そこで時間のほとんどを使う年もありました。
バスに乗って行くと展示場が並び規格品がぎっしりの会場もあります。


砥部焼は落としても割れないと云われる固い磁器です。
手描きの絵付けの工房を訪ねて行きました。
神戸から船に乗りました。
コッチかな?と左に行きかけると体が右に向いて
無事に船室につきました。
 
後で話しかけてくれたので分りましたが・・
面白い大学生で 電車に乗ると一人の人にターゲットを絞り
その人が何処へ何をしに行くのか・とか その人の人生を想像
するのだそうです。
その電車では私がターゲットで リュックを背負っているから
船で砥部に行くと想像したそうです。
大当たりで喜んでいると 私が別の方に行きそうになったので
思わずリュックを持ってしまったとか・・・

松山に船が着き 坊ちゃん団子を買ったり
道後温泉で ほとんどの人が洗い場で寝転んでいるのに驚いたりして
器好きなHさんと一泊し 翌朝 砥部で色々と楽しみました。
帰りの時間待ちで入ったデパートでも器を買いました。
そんな風に次々と器が増えて行きました。

焼きものの里へ 1

もう食器棚には入らないので 今は行く気が薄れましたが
以前は春や秋は陶器祭りに出掛けていました。

気に入ると同じ里に何度も訪れました。
大きなリュックに入るだけ買って 両手にも袋をぶらさげて
まるで買出しスタイルですから我ながらに可笑しかったです。

瀬戸に行った時は
リュックの紐が重さでプツンと切れて 持って歩くハメになりました。
茶事で持て成す時が来ますように・・・と若い私も考えていたようで 
焼物を盛る手付き器を奮発して手に入れました。
昔は陶芸家のこういうのが出るのは珍しかったのです。
若者達が出店を持つので 先生にお願いしたようでした。
それを絶対に傷つけちゃいけないと気をつけながら
リュックを抱えて 出店を覗いて廻りました。


多治見に行った時は 友人が山登りの丈夫なリュックをくれたので
次々と買って「後で寄りますから・」と奥に歩いて行きました。
帰りに回収して廻ると 自分が持てる重量を越えていて
駅に約束の時間に着いたけれど
ホッとすると急に重くなって 友人達が列車の窓から呼ぶのが見える
けれど 休み休みなので列車に辿り着けなくて
手をふって見送りました。
時刻表大好きな私ですから 特急に乗って
途中の駅で その列車に姿を現して 友人達を驚かせました。


立杭焼はのどかな野の道に焼物の家がポツン・ポツンとあって
訪ねて歩きました。
それぞれの家で飲み物やお菓子など用意して接待してくれました。
縁側に大きな皿を飾っている家があって
値札がありません。
伺うと伝統工芸展に出品する作品の釉薬などを試す為に
試作したもので売り物じゃないとのことでした。
「とても気に入ったんですけど駄目ですか?」
奥に行って若い陶芸家に聞いて下さり OKでした。
2尺もある大皿なので ドキドキものでしたが
気の抜ける値が告げられました。
それでも手持ち残金では足りないので 友人達を捜して
皆の残金を借りてから手に入れました。

後日その伝統工芸展に行って見ると
同じ色で大きな鉢が展示されていました。
私のお皿の方がずっと良かったので ムフフでした。


丹波焼では 窯入れのイベントがあって
飲めないのにビアカップを予約して
窯だしの日にもう一度 訪ねて いい色に焼けた器に
出会いました。


備前焼では
昔は薪で焼く窯ばかりでしたから
今のように手頃な湯飲みなどありませんでした。
見て歩く内に神社の近くの窯元の隅で
横に寝た花筒に徳利がくっついたのを見つけました。
これも売り物ではなかったのですが
とても良い色に焼けています。
絶対に二つを離して売ったりしないと約束させられて
譲ってくれました。
花入れが幾らで徳利が幾らで・・・と完品の二つの作品を
足した値でした。 それはないでしょ・と思ったけれど
言い出したのは私ですから・・・ネ
小さな丸い箸置き?をオマケにくれました。
飾る時にそれが丁度 ガタツキを止める役に立ってます。

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