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8月28日(火)
「将軍の鷹匠覚え書・まぼろし三千両」(学研M文庫)を読んでくれた友人から、
「ブログやfacebookで筋を公開すれば興味を抱いてくれる読者がいる筈」
と忠告されたので、自分も賛同し、まずブログに公開することに。
第一話 まぼろし三千両
神田の雪駄屋が火事。蔵に保管されていた三千両が熱で溶け、見るも無惨な品位の悪いすすけた小判に変質してしまう。
その三千両全ては、公儀から支払われたものであった。
密かに行われた小判の改鋳による低品質小判なのか、
それとも何者かが作った贋小判なのか、とすればその下手人は公儀をも欺したことになる。
将軍家斉は、幕閣たちが将軍を無視して勝手に改鋳を実施したのではないかと疑いを抱く。
密かに家斉の命を受けて、元鷹匠頭・稲葉隼人正と北町奉行榊原主計頭が真実を曝くために動く。
その低品位小判の製造に、幕府の金座後藤家が関わっている疑いが出て来る……。
第二話 隅田のつぶて
葛西筋の鷹狩りに行くために隅田川を遡上する家斉の船に、両国橋から礫を投げた若者の集団がいる。
今、江戸では、無気力な若者が隅田川の四橋(東橋・両国橋・新大橋・永代橋)にたむろして、通過する船に礫を投げる行動が流行っていた。
無気力な若者は抵抗することもなく簡単に捕らえられるが、北町奉行榊原主計頭は若者たちを罰するだけでは根本からの世直しにならぬと悩む。この風潮をどうするか。元鷹匠頭隼人正と力を合わせて立ち向かうと、意外な陰謀があった……。
第三話 回し者
北町奉行所がご禁制の賭場を手入れすると、中に若同心の山口友隆が混じっていた。
友隆は最近北町奉行所の同心に採用したばかりの若者である。ところが、実は亡き母親の薬代として亡き父が作った借金二百両を抱えていることが分かる。
主計頭が調べさせると、元金三十両が三年で二百両に膨れあがったことが分かる。
この頃、旗本・御家人たちは両替商に借金のある者が多く、みんな、このあくどい利息に苦しめられていることが分かった。
二百両の借金を抱えて同心を勤めても、完済は困難、誘惑の多い江戸で友隆はどう生きて行くか。
はらはらと見守る主計頭。
折しも怒る盗賊事件のことで、友隆は主計頭から疑われているのではと懸念を抱くようになる。
友隆を信じる隼人正が真実を追及すると……。
第四話 大奥騒擾〈そうじょう〉
将軍家斉から呼び出された隼人正と主計頭は、とんでもないことを打ち明けられる。
家斉の正室付きのふたりの女中が懐妊したが、どちらも家斉にとって身に覚えのないことであった。
一人の女中は真相を追及されて自害した。
もうひとりも自害に追い込むわけには行かぬ、この真相を早急に探索せよと命を受けたのだ。
将軍の子は将軍家の世継ぎ問題に関わる大事である。
幕閣から、探索に乗り出す隼人正と主計頭に、大奥の女中に接する機会のある御広敷用人の崎田伝次郎なる若者への疑惑が知らされる。
伝次郎の身辺を探るうち、隼人正は、世を乱すとんでもない悪行の巣窟にたどり着く……。
こうして要約を書いてみると、それぞれに面白いとあらためて思うんだけど、果たして著者の思い込みかどうかは、読んで頂いたあとのご判断で。
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