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保険会社は親切?

 保険関係の記事の連続になりますが、今回は特に損害保険の保険会社(代理店も)は本当に親切なのかを考えてみたいと思います。その中でキーポイントになる考え方がありますので、まずそれからお話します。
 
 大地震がおき、福島原発で津波により大きな被害が発生したあと、とある方が「想定外」という発言をしてずいぶん話題になったのを記憶している方は多いでしょう。この想定外という言葉は実際には何をさしていたのでしょうか? 通常は「こんな大地震がおきて、10m以上の高さの津波が来るとは思ってもいませんでした」ととらえると思います。ところがこれはたぶん勘違いをしてきいていることになる気がします。というか故意に間違えてきいてもらおうとしているように見えます。そこで、 私たちの職業の立場ではどのように解釈したかをお話ししたいと思います。
 
 実はこの想定外というのは、福島原発で地震や津波に対して備える際に設定した数値の想定外ということだと私は聞きました。裏を返せば、想定された基準をきちんと指導し、東京電力に守らせていたのだからこの発言をされた方の所属組織には一切責任は無いと発言しているのです。
 私のこの考えは、あくまで私の意見ですので正しいものかどうかは全くわかりません。ただ、こんなやり方や訊かれなかったから言わなかっただけで嘘をついたわけではないというような考えや行動が実際にあるということを心の片隅に留めておいてほしいと思います。
 
 
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 それでは具体的に保険会社は親切か?という話に入っていきたいと思います。ここで絶対に憶えていてほしいのは、保険会社は契約者に保険金を払えば払うほど儲からなくなるということです。もう一つは請求主義という考え方が根本にあるため、あなたが請求しない限り保険金は支払われないということです。それでは具体的に事例を見ていきましょう。なお。この例は実例ではなく説明のためのみに作成した例ですのでご承知おきください。
 
 会社員のAさんは友人のお宅に遊びに行く途中に道路を横断中自動車にはねられてしまいました。退院後相手の保険会社から親切な文面の書状とともに請求書類が送られてきたので、書類を作成し返送したところすぐに保険会社よりお支払いする保険金の試算ができましたと連絡・来訪があり、納得できる内容であるからと示談書を交わすと一週間もたたないうちに保険金が送られてきました。Aさんは、その間のわからないことに対する質問への対応も丁寧で相手の保険会社が親切な会社でよかったと思いました。
 
 いい話ですよね?いいえ、本当は違うのです。
 Aさんがけがをしたのは10月5日のことでした。その後40日間会社を休んだため、会社の規定により冬のボーナスを20%減額されていたのですがその分が補償されなかったのです。書類をそろえたあと、ボーナスが減額される話をしたのですが、書類を確かめた担当者がボーナスの減額分は残念ながら出ませんねと言ったのです。
 
 実はこの例ですと減額された分のボーナスは、ほぼ間違いなく支給されます。保険会社の担当者は、>ボーナスの減額分は残念ながらボーナスに関する請求書類が添付されていないので(無いので)出ませんね、と言ったのです。(もちろん書類が足りないので書類を出してもらえば支払いできますと言ってくれることの方が多いのですが…。また、相手方も知らない場合などもあります。)
 そのほかに、親族の付き添い、交通費、はねられたときに着用していて破れてしまったシャツやスラックスの代金、入院雑費、通勤定期の休んでいた間に無駄になった分などAさんが請求すれば支払われたり、支払われたであろう保険金を払ってもらっていなかったのです。
 
 このようなことは非常におきがちなことです。たとえば、旅先で自分の車が故障し、宿泊/レッカー費用/帰宅旅費がかかった、部屋の模様替え中に手が滑って冷蔵庫を落とし床と冷蔵庫が破損した、落雷でパソコンが壊れた、買い物中手にしていたカメラを破損して弁償しなくてはならなくなった…etc。加入している保険から保険金が支払われるのをご存じなかったり、特約付帯の個人賠償責任保険などがあるのを知らなかったりすると請求しないと言うことですべて支払われなくなります。また、あとで知らなかった・訊いていなかったとクレームをいっても通常は通用しません。
 なぜそうなるかというとあなたは契約時に代理店などから十分な説明を受け、重要事項説明書などを受け取りましたとサインをしているからです。送られてくる保険証券にはあなたが不要であるといわない限り保険約款が同封されよく読めと注意書きがしてあるからです。裁判で勝負けるは別として、保険会社はすべての責任はあなた(と販売した代理店)にあるという体裁を整え、自分は責任を問われないようにしているのです
 
 
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 それでは一般の契約者はどうしたらいいのでしょうか?たぶん、保険会社ではなく損害保険代理店を選ぶということが大切だと思います。加入時にわからないことを訊くとすぐに内容を教えてくれることができる、何か事故があったらあきらめることはしないでとにかく自分に電話をして訊いてくださいなどといってくれるなるべく身近にすんでいるかかりつけのお医者さんのような代理店を見つけてください。
 
 その上で大きな自動車事故で被害者の側になった場合や、支払いなどのトラブルがあったときには専門家に相談をしてみてください。もしあなたの自動車保険などに弁護士特約などがついていれば、保険外車に電話で了解を取ったあとに当事務所のような行政書士は30万円、弁護士は300万円までの費用が保険から支払われます。
 
保険会社は親切かどうかはよくわかりませんが、常にあなたのためを思ってくれるわけでもないことを心のすみに留めておいてくださいね。
 

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