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イタリアの田舎町に見る人間社会の縮図
何度も見た予告編が不気味なインパクトがあり、恐ろし気で二の足を踏んだが、観た。
公開初日にもかかわらず、観客は30人程度、ムムムわかります〜あえてこんな不気味な映画は観たくない、まして動物好きならなおのこと。 でも、気になったんです、小心そうな主人公が。 やさしくて素直にも見える、体も小さくて力はなさそう。 護りたい大切なものもある、そんな男が絶対悪のような強い男に逆らえない。 何でやねん、そこで断らな人生破滅や、と思うけれど、なぜ断れないかということもわかる。 学校でのいじめ、会社でのパワハラ、DV、強大な政権の強権的圧力と搾取、枚挙にいとまがない。 これらすべてが自分が勇気を出して戦えば解決できるというほど簡単なものではない。 いじめって仲間内の一番弱い人間が先ずやられる、仲間内という状態が問題なんだけど、仲間になったのも自分の弱さからなんだろう。 極限まで追い詰められいつ反撃するか、もしやこのまま破滅ってないよね。 その瞬間を今か今かと待つスリリングなこと。 ものすごく力が入ります、心の中でウウウ・・なんて思います。 麻薬の力を借りないと何にもできないのね、日常的に鼻から吸う、手慣れたもの。 リアルです、暴力シーンが凄いです、それを見つめる犬の目もリアル。この映画R指定が必要なんではないでしょうか。 犬のシャンプーやトリミング、マッサージなどちょい遊べるシーンもあるのですが、それが実は遊んでいないというところ巧みです。 凶暴な男シモーネは犬に襲われ喰われて死ぬのかも、とドキドキしましたが、そうではなかった。 結局は自分が招き寄せた運命にマルチェロは喰われてしまった。 犬のような人生は嫌だ〜と決意したときは遅かった。 これって特殊な人生でしょうか、濃度を高くしてありますが、考えてみればごく普通の人生かもしれません。 追記
後になって考えてみれば、これは強大な国家権力とその国の国民と見ることもできます。
ずるずると流されれば国家もろとも奈落の底に、愛犬もかわいいわが子も。
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