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本などの整理をしているといろんなものが出てきたりする。 古いラブレターの下書き!破棄したと思っていたのが仕舞ってあったのだ。未練がましいなぁ。 30年近く前のじゃないか。読んでみて、別の理由で破棄しなかったことが分かったが。 今はラブレターなど書かないだろう。電話?メール?直接に? その頃ももうラブレターなど時代遅れだったような気がする。 一部分をここに曝して破棄しよう。相手の写真も一枚あった。これもここに曝して破棄しよう。もう時効だからいいだろう。 以下、ラブレター。らしくないのは私が照れ屋だからなんです。 「あなたはコローの月明かりの森の絵を憶えていますか。鬱蒼と茂った森のなかの小径を、夜更けて一人の男が月明かりを頼りに歩いてゆく暗い色調の絵です。こんな夜更けにどこへ帰るのでしょう。男は暗い足元を照らすものを持たず、淡い月明かりのほかには道を辿るために頼るものは何一つないのです。もし月が出ていなかったなら、男は真っ暗な森のなかで道に迷い、あるいは野垂れ死にしてしまうかもしれません。 私は今、コロー展で買ってきたパネルを見詰めながらこの手紙を書いています。私がこの絵に惹かれるのは、月明かりの下のこの孤独な男のなかに自分自身を感じているからでしょう。おそらく初めて恋をしたころから私の恋心の原型はこういう形だったのだと思います。その頃、私が相手に求めていたものは、結婚だとかいった現実的なことではなかったようです。私にとって恋人とは暗い夜道を歩いてゆくための、 辛い現実を耐えてゆくためのただ一つの心の支えであり、未来への光明であり、切ない憧憬の対象としての存在だったのです。それはむしろ恋の成就を妨げるものだったかもしれません。月は遠くにあって頼りない足元を照らしてくれることに意味があり、近づくことはできないものだからです。それから十数年もたったのに、あなたと会うようになってから、そういう気持が私の心のなかに残っていたことがはっきり分かりました。 こういう気持はあなたには分からないかもしれません。あなたにとっては多分、この現実の世界はコローの森のなかの小径ほど暗くはないのでしょうから。あなたは月明かりが必要のない明るい昼の世界に生きているのでしょう。私にとっては愛する対象がなければこの世界は真っ暗な森のなかのようなものです。そしてその暗さに耐えることができるほど私は強くないのです。(略)
私にとってあなたは**という名前が必要ないような掛け替えのない存在なのです。(略) 私は何度も思ったものでした。人を恋するならば、そしてその恋を貫きたいならば、つまらない自尊心を捨てて心底からメロメロにならなければと。そうなりきれなかったことを後悔してはいますが、結婚のことについては、とうに決心がついていました。御面倒ですが、「朱鷺の墓」第二巻(風花の章)を開けて、18頁の3行目をお読み下さい。それが今の私の気持です。あなたに対しては感謝の気持があるだけです。(以下略)」 |
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字が得意ではなかったので、レポート用紙で横書きでしたけど、書き出したら止まらんようになってレポート用紙7,8枚になったことあります。出来たら短くしてくれと言われたりしましたけど、想いを伝えるのがこないに難しいもんとは、書いてみて初めてわかったです。
2007/1/18(木) 午後 4:13
私は原稿用紙に書きました。便箋だと字の下手なのがはっきり分かるからです。伝わらないことは分かっていたのですが、手紙を書くという行為が相手を動かしたようです。
2007/1/18(木) 午後 4:37 [ 遠い蒼空 ]
すてきな人!すてきな手紙!コローの絵は本当にロマンチック。コローの絵探してこよう!
2007/1/18(木) 午後 7:45
素敵なんて言ってやったことはないので、聞いたら喜ぶでしょうね。結婚後に手紙がきました。今はどうしているのかな、一回り以上下だけどもうお祖母ちゃんになっているかも。
2007/1/18(木) 午後 8:11 [ 遠い蒼空 ]
iyhsさんがこれを書いたのはいつごろですか??こんなラブレター現代の若い男はかけませんよ!そして、これを受け止め理解できる女もいないのです。私の勝手な想像ですが(笑)それは今も昔も同じですか?ロマンチックで深みのある文章。差出人がこれほどまでに思う女性もどんな人なのか気になります(*^^*)。素敵ですね。私もこんなラブレターを書いてもらえるような女になりたい!!
2007/1/18(木) 午後 9:53
30代半ばに書きました。恥ずかしい下手な文章ですよ。相手の子もごく普通の子です。
2007/1/18(木) 午後 9:56 [ 遠い蒼空 ]
私も結構ラブレターを書きましたが、どっかに仕舞い込んであります。今読むとどんなんかな?と思ってしまいます。照れくさい文章もあるんでしょうが、その時は真剣なんですよね。
2007/1/19(金) 午後 0:30 [ - ]
アップしましょうよ。私はこんなものしか記事が書けないので書きました。大ざえもんさんは笑いをとるのが上手いから不要でしょうが。
2007/1/19(金) 午後 1:05 [ 遠い蒼空 ]
ロマンチックですねぇ。
そしてこんな手紙をもらったら女は相手のことを
忘れられませんよ。
少なくとも私は忘れられないと思います。
手紙も処分できません。
かなった恋は幸福な記憶となり今に続きますが
かなわなかった恋もまた人の心の糧となる気がします。
2007/12/9(日) 午後 7:31
ロマンチックですか。
もっと直接的に、好きだと書いたほうがよかったかもしれないのです。
2007/12/9(日) 午後 7:48 [ 遠い蒼空 ]
綴られているのは切なる思いであると思いますが
こういう手紙のやりとりがあったことが
とてもロマンチックです。
直接的に書くかどうかというのは
相手にもよるでしょう。
私はメールでのやりとりですがいい表現や文章の
入ったメールをもらうと思わず返信したくなります。
でもときに直接的な言葉が書いてあると身悶えします。
携帯に人には見せられない、でも消せないメールが
あったりします。笑
2007/12/9(日) 午後 8:38
この女性とは挿入しなかっただけ、という結末です。
私もいいメールは消しません。
2007/12/9(日) 午後 9:04 [ 遠い蒼空 ]
こんなっステキなラブレターを私はもらったことないから、小説の中のワンシーンを読むような気分になりました。しかし、こんな夢のようなレターをもらったら、返事書くのが大変だろうなと、ふと思いました。
2007/12/26(水) 午前 11:07 [ afuro_tomato ]
返事はもらっていません。会うために書いたのです。
ステキですか。この程度なら今でも書けますが、相手がいません。
2007/12/26(水) 午前 11:20 [ 遠い蒼空 ]
人を愛し、その人へ自分の思いの丈を表現したいがために、もう一度自分自身を見つめ直す。それが恋愛初期の段階ですよね。今はプロセスが簡略化されている。だから短絡的な結果が屡々生まれる。事件に繋がる・・・。
こういう手紙を書く恋愛のエネルギー・・・もう無いな。
2007/12/26(水) 午後 1:23 [ すいす ]
恋愛すれば・・・書けるのですが。
エネルギーではなくて自己陶酔です。
2007/12/26(水) 午後 1:27 [ 遠い蒼空 ]
つい先日コロー展を観てきたばかりです。この絵、あったかしら…?
確かに恋は人を詩人にしますね。でも、これほどまでのラブレターをもらったらお返事が難しいです。どう書いても自分の文章が陳腐に思えて。
2008/7/13(日) 午後 6:40
コロー展があったのですか。昔は行ける場所なら出かけたものですが、今はもうその元気はありません。
直接に好きだ、と言えない性格なので、手紙でもまわりくどい告白になってしまいます。
2008/7/13(日) 午後 7:26 [ jyhs0114 ]