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カフカ全集は三種類知っている。
私が学生の頃に出たもの、確か全六巻。 80年代に「決定版 カフカ全集」が出ている。全12巻。 そして最近出た「カフカ小説全集」。 最初の全集の「日記」を愛読した。面白い。カフカが風変わりな作家ではなく、至極正統的な作家であることが分かる。 それが今、見つからないので、「決定版全集」から最初だけ引用する。決定版全集は12巻のうち5巻が手紙である。日記は第7巻。 「列車が通りすぎるたびに、見物人たちが立ちすくむ。」 |
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2007年02月24日
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Yとは最低、週二回、多い時は隔日に会っていた。大学からの帰りがけについYの家の近くで降りたくな ってしまう。Yのスケジュールは知っているから、いない時は帰る。いるかもしれない微妙な時間には電 話をした。行くとお風呂が用意されている。食べるものは近くで自分で調達する。 必ず、最近読んだ本の話をした。本が好きな子である。 食事をし、Yの煎れてくれたおいしいお茶を飲む。それが合図になった。 Yは普段は下着を穿かない。穿くときは色っぽい下着を穿いていた。 Yの体調は着ている服によることもそれとなく分かるようになった。私の体調を敏感に察知する。 床上手というのだろうか、余計な気遣いをさせない。私の動きにうまく合わせる。 毎日、自慰をするの、といって笑う。 誰かに仕込まれたわけでもないようなのが気に入った。生来のものらしかった。 レズビアンを一度見たいという希望は結局叶わなかったが、たまに女性と会っている様子だった。 ものを書くことはしていたが、見せてもらったことはない。発表する気もないという。 共同でのちに「遠い蒼空」となるものの草稿を書いた。Yがストーリーにミステリ風な工夫をした。 私はそれを曖昧にどちらとも解釈できるような結末にした。 隠された謎は近親相姦である。私が文章がもっと上手ければけっこう読めたかもしれない。 私の根気のなさが完成できなかった理由である。
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探してみると、吉田知子に関連したスクラップが見つかった。 まだ「無明長夜」以外に本は見つからない。少しずつ引用してゆこう。 最初は昭和57年の「中部・風土のなかの文学」22回。筆者は清水信。 「吉田知子。昭和9年、浜松市三組町生まれ。・・・父は職業軍人。小学校だけで、名古屋、金沢、三 河、浜松、公主領(満州)、豊原(樺太)と六回変わった。・・・浜松北高から、名古屋私立女子短大経 済科へ進み・・・ラジオ三重に一時勤めたが、その後浜松市誠心高等学校に奉職・・・「人間関係のわず らわしさにいや気がさして」六年足らずで、その職を辞めるに至るのだが、その間吉良任市との結婚があ ったり・・・同人雑誌「ゴム」の創刊は昭和三十八年の夏で、彼女は二十九歳になっていた。・・・「新 潮」に掲載された「無明長夜」で、昭和四十五年に芥川賞を得た。」 写真は「週刊宝石」に載った吉田知子。年代不明。
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探していた安吾の文章をやっと見つけた。
矢田津世子への愛の言葉。これに驚き安吾を読みなおしたのだった。一部引用。 「・・・今から十年前、私が三十一のとき、ともかく私たちは、たった一度、接吻ということをした。あなたは死んだ人と同様であった。・・・毎日毎日、会わない時間、別れたあとが、悶えて死にそうな苦しさだったのに、私はあなたと接吻したのは、あなたと恋をしてから五年目だったのだ。その晩、私はあなたに絶縁の手紙を書いた。私はあなたの肉体を考えるのが怖ろしい、あなたに肉体がなければよいと思われて仕方がない、私の肉体も忘れてほしい。そして、もう、私はあなたに二度と会いたくない。誰とでも結婚して下さい。私はあなたに疲れた。私は私の中で別のあなたを育てるから。返事もくださるな、さよなら、そのさよならは、ほんとにアデューという意味だった。そして私はそれからあなたに会ったことがない。それからの数年、私は思惟の中で、あなたの肉体はほかのどの女よりも、きたなく汚され、私はあなたの肉体を世界一冒涜し、憎み・・・私はあなたが死んだとき、私はやるせなかったが、爽やかだった。・・・」 |
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しろねこさんに唆され(ついその気になってしまうのです)、猥褻な部分を書いてみます。エロ小説とし ても下手なのですが。 一部の女性の語りの部分のベッドシーンの片鱗だけ。ただ、これは使わなかった反古です。 * 彼が私のなかへ入ってきて、私はオルガスムスの大きな波を漂う。ヴァギナが痙攣し、からだが熱く、痺 れて思わず声が出る。 ・・・意識が戻ってくると、私は彼にしっかりと抱き締められている。彼は私のなかにいて、全く動かな い。私は汗に塗れている。少し汗ばんだ彼のからだの匂いを胸のなかに深く吸い込む。 彼がペニスを動かすたびに私はまた、ゆっくりとオルガスムスへ向かってゆく。 長いオルガスムスの間の彼がじっと私のなかに入ったままで動かない時間が私は好きだった。快感の余韻 にからだは痺れていて、次の快感を待つ私のからだが、ひととき休む短い時間。 長く泳いでいて、しばらく、からだを水に浮かして休むときに似ている、と私は思った。 * からだじゅうを愛撫され、おしまいは彼が私のなかに入ってくる。・・・ 私を抱き締めているが、彼はもうキスはしない。舌は使わず、指で私のからだを静かに触れる。・・・ 私は目の前の彼の唇に唇を重ねようとした。彼は少し唇をよけようとした。 なぜ、キスしてくれないのか・・・あ、そうか、彼の唇は私のヴァギナの愛液を吸ったあとだから・・・ 彼は唇を合わせた。ごくかるく。 君の匂い、と彼が言う。 それを聞いて、私はからだが一層熱くなったように思った。
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