遠い蒼空

末期ガン患者入院記録

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銀座百点(2 ) ケータイ投稿記事

「銀座サロン」は再録されていないから、引用しておく意味はあると思い、気のついたところを少しずつ引用する。
「隠された素顔は熱血漢」と題され、ゲストは芦田伸介。

吉行 芦田さんとは、もう二十年以上の付き合いだけど、こういう形で話をするのは二度目だね。それは山本富士子がコップで冷や酒を飲んでるとこ見せたら具合悪いでしょう。それと同じなんだ、この旦那は。「氷点」のころはイメージが崩れるから(笑い)。
芦田 吉行に「芦田さん」って言われると、気持ち悪いね(笑い)。
円地 いつもは、なんて呼ぶの。
吉行 「アッちゃん」とか「役者」とか(笑い)。でも、年もずいぶん上のほうだし(笑い)。しかし、芦田さんはおどろくほど身体頑健だね。マージャン、ゴルフ、バーとつづけてやれるものね。
円地 もともとお強いんですか。
芦田 いや、それほど強くないですよ。
吉行 強いっていうのは、体がですよ(笑い)。
芦田 わかってるよ(笑い)。ぼくは自動車事故をやって、それから胃潰瘍切って、胆のう切って、十年おきに手術してきたもの。

吉行 一度、酔っ払ってる芦田さん乗っけて運転してたら、検問にぶつかってね、芦田さん、窓あけて「ヤッ、ご苦労さん」って言うんだ。向こうも「あ、どうも」。やっぱり警官同士の応対ね。「七人の刑事」のキャップになっちゃっているわけ(笑い)。「氷点」については、なにかそういうことなかった?
芦田 …民芸の大先輩の女優さんが「アッちゃんって、けがする前までは、アンパンみたいな顔してたけれども、けがして顔が引き締まって、いい男になったわね。あれがけがの功名っていうのかしら」って。頭にきましてねえ(笑い)。洒落も度が過ぎるといけませんね。
吉行 どうですか?もう「氷点」のポーズをとらなきゃいかんという、そういう気分からは逃れられましたか。
芦田 もうないですね。
吉行 じゃ、もう地を出しても…

円地 でも、「氷点」って、どうしてあんなに当たったんでしょうね。
吉行 …あれは主婦層に人気があったの?どんな男なの?

芦田 なにかこう、男の苦しみを一人で背負って、耐えてるみたいなところなんだろうね。
吉行 そういうのが好きだからね、女は。
円地 吉行さんみたいなのは、ダメね(笑い)。

これももう何度か書いた。
R.L.スティーブンスンが好きでよく読んだ。
「宝島」「ジキル博士とハイド氏」の作者として知っていたが、興味を持ったのは「自殺クラブ」だったと思う。その頃はまだスティーブンスンの翻訳がかなり文庫本に入っていた。
スティーブンスンの文章に触れたのは高校の頃で、英文和訳の参考書に何かが載っていた。いい文章なので記憶に残っていた。
いろいろ読んで、「バラントレイ卿」に至った。最初は古い文学全集、次いで角川文庫の西村孝次訳。それから原書を探して、小型の本を見つけた。
それを真夏の夜、汗をかきながら読んだ。「バラントレイ卿」には「冬の夜ばなし」という副題がついている。

山本夏彦の文章より ケータイ投稿記事

「ルソーは教育論「エミール」の中でおよそこんなことを言っている。「子供をダメにするのは簡単だ。欲しがるものを際限なく与えればいい」。つまり困苦欠乏こそが人間を鍛える、と言っている。
家貧しくして孝子あらわる、という格言が正しいなら、寿司に天ぷら、鰻などというごちそうを毎日のように食べている金満ニッポンの家庭からは、孝行息子や娘は金輪際出てこないという理屈になる。その代わり次々と現れ出たのが親を焼き殺したり、首をチョン切ったりする子供たちである。

新渡戸稲造の「武士道」には「武士の教育において守るべき第一の点は品性を建つるにあり」とある。武士とは階級ではなく、倫理形態なのだという人がある。つまり品格ある美しい生き方こそが武士のすべてであった。新渡戸曰く。「武士道は非経済的である。それは貧困を誇る」と。富めるは智に害あり。昔の人はいつだっていいことを言う。」

これは読んだ時がはっきりしている。
昭和40年、夏に「新潮」に二回に分けて掲載された。
それまでにも梅崎春生は「桜島」をはじめ、雑誌や文学全集で読んでいた。
「幻化」は感動した。その直後、梅崎が死去したので、より印象深い。
梅崎は 30代になって、再びよく読むようになったが、やはり「幻化」が一番好きな作品である。

高校時代に「楢山節孝」が映画化されて、観て感動した。
当然、原作も読んでいるはずだが、その記憶はない。
大学へ入ってからも、暫くは深沢七郎を読むことはなかった。
何かの文学全集に入ったのを読んだ。「笛吹川」であった。
ひどく感銘を受けて、それから深沢七郎は好きな作家になった。
「笛吹川」を読んで間もなく、M駅近くの古本屋に、さあ買いなさい、というかのように初版本が並んでいた。この古本屋にはしょっちゅう出入りしていたので、新しく入った本はすぐ分かるのである。
「言わなければよかったのに日記」もそのすぐあとに買った。
「楢山節孝」と「東京のプリンスたち」は少しあと。
「風流夢譚」は初出の雑誌で読んだ。
以後、再び作品を発表し始めてからも読者であり続けた。晩年の作品もいい。
「楢山節孝」は読むたびにそのよさが分かる。名作である。

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