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福島泰樹「誰も語らなかった中原中也」という一年近く前に出た評伝をゆうべ読み終えた。
中也が一時期、親しく付き合っていた高森文夫の所持していた中也の写真、ハガキが新発見されたこと、中也生誕 100年を期した意味もある出版である。
中也の手紙は安原喜弘宛てのものがたくさん公表されているが、それ以上の手紙のやり取りがあったらしい。戦禍で紛失してしまったとのことであるが、中也の手紙は久しぶりの発見である。
高森文夫は知らなかったが、東京で10年近い暮らしのあと、晩年は郷里に引きこもっていた名は知られないが、優れた詩人であるとのこと。
高森文夫の詩集から初期の作品「今日降る雨」を孫引き。
今日降る雨は、銀の雨、
冷たく白き、秋の雨、
今日降る雨は、秋の雨、
かなしく白き、銀の雨、
生きるにさへも、倦んじたる、
こころに白き、銀の雨、
今日降る雨は、銀の雨、
かぼそく白き、秋の雨、
生きるにさへも、倦んじたる
こころに白き、秋の雨、
今日降る雨は、秋の雨、
かなしく白き、銀の雨、
今日降る雨は、銀の雨、
冷たく白き、秋の雨。
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