遠い蒼空

末期ガン患者入院記録

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若き井伏鱒ニ ケータイ投稿記事

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第二創作集「なつかしき現実」のとびら。
この新鋭文学叢書には堀辰雄など新人の名が並んでいる。

「智恵子抄」より ケータイ投稿記事

    あどけない話
 智恵子は東京に空が無いといふ、
 ほんとの空が見たいといふ。
 私は驚いて空を見る。
 桜若葉の間に在るのは、
 切っても切れない
 むかしなじみのきれいな空だ。
 どんよりけむる地平のぼかしは
 うすもも色の朝のしめりだ。
 智恵子は遠くを見ながら言ふ、
 阿多多羅山の上に
 毎日出てゐる青い空が
 智恵子のほんとの空だといふ。
 あどけない空の話である。

深沢七郎の回答。

おとうさんが亡くなられたことを気にしているようですがそんなことは不必要なことです。なぜなら父と子は生きているうちだけの関係ですから一方が死んでしまえば現在、父娘の関係はないのです。生前、おとうさんが苦労したようですがそんなことは当たりまえですよ、誰でも生きているうちは面倒臭いことがあるのですから、とくに、あなたのおとうさんの苦労したことは貴女に対して苦労したようですが自分の子供のために苦労するなんてことは親として当た前のことです。…ツマラナイことを考えないことです。まだ貴女は小説や詩を書いているのですが、「コンプレックスがあるのです」というのはどうしたことでしょう。好きで書いているものにコンプレックスを抱くということは自分を偽っていることです。…これも余計な、ツマラナイことに神経を使っていることになります。また、恋人も、ボーイフレンドも、女の子の友達もないので大変寂しいことだと思っているのはどうしたことでしょう。そんなものがあるのはウルサイのです。ないからウルサクないので幸福なのです。
…寂しいなどと思うのは食事をするときおかずがマズイと思うのと同じです。腹が減ればオカズなどなんでもいいのです。つまり、ほんとに貴女は恋人、友達に対して飢えていないのです。もし、寂しいなどと思ったら恋人や友人などなんでも、誰でもいいのです。どれでも同じようなものですから。


(見事なほどのすれ違いである。Mさんの真意は実際に私のようにその雰囲気を見ていないから、深沢七郎に分からないのかもしれない。あるいは肝心のところが削られているのかもしれない。私が以前に書いた「ある文学少女」の父娘関係のことは全く分からないようになっている。)

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