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かなりの冊数を読んでいたが、相変わらず吉行は気になる作家にとどまっていた。
30代になって、大学のゼミで、ふと「星と月は天の穴」を取り上げる気になった。短くてまとまっている程度の気持ちであったか。 それが、ゼミで分析をしているうちに面白い作品だと思うようになった。 最初はその形式に興味を持ち、初出が大幅に書きなおされていることを知った。 決定塙と初出を比べてみようと思い立ったのである。 初出は図書館でコピーをとった。 比較してみるとずいぶん印象が違う。 ここからテクスト・クリティックの作業が始まる。 |
私立吉行淳之介研究会
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「吉行淳之介を読もう」という意図だけの何の特典も義務もない研究会です。ご参加下さい。
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最初に吉行を読んだのは大学へ入ったあとである。
文芸雑誌を読み始めていて、そこに載った作品を読んだ。最初に読んだのがどの作品かは記憶がない。吉行淳之介という名前に引かれて読んだ程度である。 明らかに記憶しているのは「闇のなかの祝祭」である。その結末に強い印象を受けた。 こんな風に書かなければいけないのだ、と小説の書き方を教えられた気がした。 以後も吉行の名を見る度に読み、文庫本になっているものは買った。 ただ、今一夢中になれないところがあり、気になる小説家にとどまっていた。 |
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なぜ三十年かと言うと、吉行に出会って吉行に本腰を入れて以来になるからである。吉行を最初に読んだ時から数えると吉行との半世紀とした方がいいかもしれない。それは吉行の本を集める年月でもある。
それらを全て売り払うことになった今日、吉行の本との別れが吉行との別れになるのかそれは分からない。 これから先は分からないがこれまでの吉行との付き合いを書き記しておこうと思いついた。面白いものではない。吉行研究の個人的感慨にすぎない。(続く) |

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たまに表れるが、作品に触れたものが少ない。吉行の達成したことが分からないでいるのだろう。僅かな人がそれに触れた。 |
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作品のみに限って作品を論ずる試み。 |



