遠い蒼空

末期ガン患者入院記録

ジョン・ファウルズ

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「コレクター」の作者。「魔術師」はドエリャー(名古屋弁)わくわくする。この作品以上のミステリはない。
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ジョン・ファウルズ論 ケータイ投稿記事

板倉厳一郎「魔術師の遍歴」を読みかける。
ニ、三年前に出版されたものだが、何しろ長いので手に取る気が起こらなかった。
読み終えられるか?

再び「コレクター」

ジョン・ファウルズはそれほど読まれていないようだ。
「コレクター」「魔術師」「フランス軍将校の女」、傑作なのだが・・・
「コレクター」は白水社から翻訳が出ているが、文庫本になっていないのが読まれない原因かもしれない。
「魔術師」の面白さは説明できない。
「コレクター」の物語の前に「二人のほかにはだれもそのことを知らなかったので・・・」という文章がある。

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断章による哲学的エッセイ。

「私たちは二つの理由から死を忌み嫌う。死は人の生を早くに終らせる。そして私たちは死の彼方に何が

あるのかを知らない。」

「快楽は死の産物であって、死からの逃走ではない。」

「これは対話ではなく、対話の片側にすぎない。私は陳述する。あなたはもしお望みならば反論する。」

映画「コレクター」

前にジョン・ファウルズの小説について書いた時に触れた映画「コレクター」をDVDで観た。ビデオでも何回か観ているが、原作を読んで、また観たく思っていた。
原作は優れた小説だが、映画の方もなかなかの出来栄えだ。
ウィリアム・ワイラー監督、テレンス・スタンプ、サマンサ・エッガー主演。1965年。
ただのサスペンス映画ではない。
原作で大きな位置を占めている監禁されるヒロインの手記はきっぱりと切り捨てられている。
それでも、監禁する男と監禁される女の微妙な関係は見事に描かれていて、奇妙な愛の物語として感銘を与える。
息もつかせずに進行するストーリー、よく描かれた心理、40年前の作品とは思えない新鮮さ。
監督も主演の二人も申し分ない力量を見せてくれる。

ジョン・ファウルズ ケータイ投稿記事

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学生の頃から30代くらいまで、よく読んだイギリスの作家。
なぜ読み始めたか。
当時、白水社から新しい世界の文学シリーズが出始め、それで、「コレクター」が訳されて読み、好きになった。
「コレクター」はその後、映画化され、なかなかいい出来だった。これで、ファウルズを知った人が多いのじゃないかな。
テレンス・スタンプという俳優が主人公を演じて好演。
小説では、監禁されるヒロインの手記に重点が置かれていて、そこが素晴らしい。「コレクター」は何度か読んだ。

他の作品では「魔術師」が面白く、わくわくしながら読んだ記憶がある。
「フランス軍将校の女」もいい。これも映画になっている。
もっと書くことがあるが、面倒になったので、終わり。
ファウルズは去年、死去。

勘違いしていたので加筆。
「コレクター」は1963年の作品。1965年に映画化された。
翻訳は1966年。私は先に翻訳を読み、その後、映画を観たので間違えた。
小笠原豊樹の訳はなかなかいい。監禁された女性の手記のほんの一部。

「音楽が流れた。
ゴールドベルク変奏曲。
一つの変奏は終りのほうでひどくゆっくりになり、ひどく簡潔に、ひどく悲しくなる。でもたいそう美しい。ことばでも絵でも現わせぬ、ただ音楽だけの美しさ。その美しい音楽が月光のなかを流れた。月の光と音楽のまじりあい。銀色の、遠い、貴い音楽。
(略)すべてが終らねばならぬという感じ。音楽も、私たちも、月も、すべてが。物事の核心に触れるならば、そこにはいつも悲しみがあるという感じ。キリストの顔のように美しい、銀色の悲しみ。」

さらに追加。
翻訳でざっと読んでみた。
すごい力業!圧倒される作品だ。

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