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随筆集である。 |
梅崎春生
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未整理です。
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「・・・人間の、一番大切なものを失うことによって、そんな生活を確保するわけですね。思えば、こんな苛烈な人生ってありますか。人間を失って、生活を得る。そうまでしなくては、生きて行けないのですか。だから御覧なさい、兵曹長たちを。手のつけられない俗物になってしまっているか、またはこちこちにひからびた人間になっているか、どちらかです。」 |

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42年前の 7月19日が梅崎春生の死んだ日である。 |

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梅崎はエロ場面を書かない。この作品でも僅か一行。 「「おれは今、何かにすがりたいんだ」 五郎は女にささやいた。・・・ 「つながりを確かめたいんだ。・・・」 「ああ」 女は胸を反らしながら、かすかにうめいた。・・・ 「いいだろ」 相手をもどろどろしたものの中に引きずり入れたい。今はその嗜欲だけしか五郎にはなかった。 時間が泡立ち、揺れながら過ぎた。やがて静かな流れに戻った。五郎は立ち上り、ミツギのざらざらし た幹に、しばらく背をもたせ、暗い海を見ていた。」 何があったのか、読みおとすこともありそうだ。
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前にも書いたが、梅崎は「桜島」で有名だが、それ程読まれていないような気がするので、再び取り上げる。「桜島」での鮮烈なデビューののちも第一線で書き続け、名作「幻化」を書き上げるとすぐ、50歳で急死した。見事な文章は未だ色褪せない。全集では主要作品しか読めないが、軽妙な作品を遺している。第一次戦後派だが、第三の新人に近しい作風でもあった。
戦前に書いた作品は梶井基次郎に似た味を持っている。 昭和40年、この年は谷崎も、高見順も死去しているが、梅崎の突然の死は衝撃だった。 |






