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「美は人を沈黙させるとはよく言われる事だが、この事を徹底して考えている人は、意外に少ないものである。優れた芸術作品は、必ず言うに言われぬ或るものを表現していて、これにたいしては学問上の言語も、実生活上の言語も為す処を知らず、僕等は止むなく口を噤むのであるが、一方、この沈黙は空虚ではなく感動に充ちているから、何かを語ろうとする衝動を抑え難く、しかも口を開けば嘘になるという意識を眠らせてはならぬ。そういう沈黙を創り出すには大手腕を要し、そういう沈黙に堪えるには作品に対する痛切な愛情を必要とする。美というものは、現実にある一つの抗し難い力であって、妙な言い方をする様だが、普通一般に考えられているよりも実は遥に美しくもなく愉快でもないものである。 |
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おととし、ブログを読みはじめ、いくつかのブログを読ませてもらっていたが、どうせならブログを作ろうと思い立った。 |
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多分、岩波書店の「漱石全集」がその後の個人全集の規範になっているのだろう。 |
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「この、短いようで長く、長いようで短い人生を、どう生きたらいいか。楽しいようで苦しく、苦しいようで楽しい人生を、どう生きたらいいのか。一言で決定的に言うことができる。 |
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19世紀、20世紀の西欧の巨匠たちの長編小説に比べて、日本の私小説的な小説を矮小なものと思った第一次戦後派の小説家たちは、全体小説を理想として書こうとした。 |



