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文学論(のようなもの)

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「現代批評の方法」 ケータイ投稿記事

1972年、審美社刊。
フランスの新しい批評のいくつかを紹介している。
その方向に関心があった私には審美社の出版するものに注目せざるを得なかった。
この本には、ジョルジュ・プーレ、ジャン・ルーセ、ジャン=ピエール・リシャール、ジェラール・ジュネットなどが顔を揃えている。
ジャン・ルーセは私に合った批評家で、よく読んだ。

文学論 ケータイ投稿記事

漱石はその講義禄をもとにした「文学論」のなかで、文学とは F+f だと論じている。
漱石の文学論は優れたもので、これ以上の文学論はまだ日本人によっては書かれていない。
説明をする能力もないし、面倒なので、それはそれ。

漱石の向こうを張る気は全くないが、私は文学をごく単純に説明するならば、B+αだと考える。B は文章、とする。プラスαのなかにはたくさんの要件が入るだろう。ストーリー、キャラクター、センス、その他諸々。
文章があり、すべてが成り立つ。それはわずか一行の文章でもいい。たった一行の小説を私は夢みる。

私の体験では、中山可穂の「猫背の王子」の集英社文庫版が本屋に並んでいるのを見て、表紙に釣られて手にとった。 
書き出しを読み、いい文章だと感じ、買って読み、以後、中山可穂の作品は本になるのは全部読んだ。
中山可穂自身は文庫本あとがきなどで自己を露出をするのが好きなようで、写真も見たが、それは作品評価には関係しなかった。レズ作家なので、写真は公表しない方がいいとは思ったが、それは私にはどうでもいいことだった。
古くは「新潮」で、吉田知子の「無明長夜」を読んだ時、作者について全く知識はなかったが共感し、いい作品だと思った。
以後、吉田知子について知ることで、ますます好意を持って読んだ。
美人であることも影響しているだろう。
作家と作品は切り離せないかに思えるが、作品に触れて、作家に関心を持ったとしても、それでファンになる、というのも自由だし、作品第一に考えるのも自由だと思う。
読み方を狭くすることは国語の授業だけでいい。

ボケた鈍い頭を働かせてみる。
ある影響力の強い作家を想定する。例えば、太宰治でもいい。
太宰に影響を受けた若い文学青年が二人いたとする。
それぞれ何の関係もなく、太宰にそっくりな作品を書いた。
同じようなテーマで小説を書く。二人とも似たような感覚を持っていた。
それで、書かれた作品が殆ど同じものになることはあり得る。
しかし、エピゴーネンに留まる限り、その二つの小説は読まれ続けることはないだろう。

(書き散らしの文章で、誤解をされやすいようなので、少し書き直します。1月28日)

文章の背後を読むということでもある。
作家はいかに分かりやすく書く作家であっても、すべてを書ききることはできない。
ことばで表しきれない何かを残しているのが普通である。それを読みとってほしいと思って長々と書いたとしても、書ききれるものではない。
読む立場からすれば、どこまで背後を読めるかが読む力量となる。どのように読むのも自由であり、表層しか読まないのも自由である。
自分が「正しく」読んだと思っているのはそう思いたいだけにすぎない。正しい読みというものはない。それは以前、誤読というタイトルで少し触れた。
読んだ人数と同じ数の読み方がある。読者はどのようにでも読む自由がある。

(以下は事実とことばについての当然の前提)
すべて、ことばで書かれたものはフィクションである。ノンフィクションだろうと手記であろうと、事実を書ききることはできない。読む行為はその読めない部分にいかに肉薄するかという創造的行為でもある。
事実というものは何か。それは新聞に書いてある、と思うのは大間違いである。新聞は殆ど大本営発表と心得ておいた方がいい。死亡記事くらいは事実か。それも分からないよ(笑)。
ありもしないことが事実としてまかり通っている。より事実に近づく努力はしなければならない。しかし、事実は当事者でさえ分からないことがある。
真実?そんなものはない。ことばがあるだけだ。そういう例は多い。ことばはあるが、実体はない。そんなものばかりと言ってもいいくらい。
一人一人に与えられたことばはなく、共同使用しているのがことば。恣意的にならざるをえない。
書き散らしだから、意を尽くしていない。誤読して下さい。

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