遠い蒼空

末期ガン患者入院記録

思い出の本

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愛読した本を羅列してきた。手塚治虫などを除いて、高校生になってから十年くらいの間に読みかけ、以後も愛読した本である。
まだ、書きもらしている本はある。
いくつかの詩集、堀辰雄、福永武彦、辻邦生といった系列、ヘンリー・ジェイムズ、ナボコフなど実験小説系。或いは「天の夕顔」、徳田秋声、結城信一のもの、「異邦人」も愛読したが書いてない。ジュリアン・グリーンの「幻を追う人」も。
が、ひとまず、これで終わりとする。また気がむいたら書こう。

最後は少し後になるが、吉行で締める。雑誌で読んでいたし、文庫本でも読んでいた。30代になって、文庫本を再読した時、「星と月は天の穴」(講談社文庫)がなぜか引っかかった。そのどこに魅力を感じたのか、その当時とは読み方が変わってしまっているのではっきりしない。
が、以後、吉行の本を買って読むようになり、古本屋へも再びよく行くようになった。
方向を少し変えたという意味でも思い出の本である。

これも何度も書いている。
ジョン・ファウルズはその他にもいい作品を書いているが、最初に読み、その後も度々読んだので、「コレクター」が一番馴染んでいる。
文句なしの傑作であろう。

これはフランス文学を読みだして早くから読んでいた。
ガルニエ版の分厚い本に「シルヴィ」も「散策と追憶」も、詩集も入っていて、それを最初は借りて読んだが、そのうちに買った。
ネルヴァルの流麗な文章は魅力的だが、翻訳されると、それが伝わらない。
死後、忘れられた作家だったが、今や 19世紀の大作家である。日本では全集が二度出ている割には読まれていない気がする。

これももう何度か書いた。
R.L.スティーブンスンが好きでよく読んだ。
「宝島」「ジキル博士とハイド氏」の作者として知っていたが、興味を持ったのは「自殺クラブ」だったと思う。その頃はまだスティーブンスンの翻訳がかなり文庫本に入っていた。
スティーブンスンの文章に触れたのは高校の頃で、英文和訳の参考書に何かが載っていた。いい文章なので記憶に残っていた。
いろいろ読んで、「バラントレイ卿」に至った。最初は古い文学全集、次いで角川文庫の西村孝次訳。それから原書を探して、小型の本を見つけた。
それを真夏の夜、汗をかきながら読んだ。「バラントレイ卿」には「冬の夜ばなし」という副題がついている。

これは読んだ時がはっきりしている。
昭和40年、夏に「新潮」に二回に分けて掲載された。
それまでにも梅崎春生は「桜島」をはじめ、雑誌や文学全集で読んでいた。
「幻化」は感動した。その直後、梅崎が死去したので、より印象深い。
梅崎は 30代になって、再びよく読むようになったが、やはり「幻化」が一番好きな作品である。

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