遠い蒼空

末期ガン患者入院記録

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「千鳥」を最初に読んだのだと思う。
「桑の実」という小説が一番好きだ。
何冊か古本屋を探して買った。
男女の関係を書いた作品はどれも似たような感じがする。
何か引かれる文章なのである。
小説を書くのに参考になった。

小林秀雄はランボーやドストエフスキーについて書いたものを読んでいたが、ある日、古本屋で、「小林秀雄全集」の一冊として見つけた。
モーツァルトを聴きだした頃だから、大学一年である。
たちまち「小林秀雄のモーツァルト」に共感し、その芸術観に共鳴し、以後、その影響から結局、抜け出せなかったことになる。
その後、初出誌を手に入れ、最初の単行本を手に入れ、署名入り本も手に入れた。

カフカの後だと思う。
「ボヴァリー夫人」を最初に翻訳で読み、「感情教育」の三巻本の翻訳を図書室で見つけた。一冊借りて、面白く、次の日にニ冊目を借り、一気に 4日間で読んだ。これは大きな出会いだった。
それまで、フランス文学はスタンダールなども読んではいたが、これほど強く引かれた作品はなかった。
以後、フロベールは特別な作家となる。いろいろ読んでゆくうちに、フロベールがヌーヴェル・クリチックの研究者や批評家から再評価されていることも分かってきた。
これも図書室で見つけた三巻の「書簡集」がこれまた非常に面白く、借りてきたものを筆写したノートがニ冊残っている。
「感情教育」も「書簡集」も後に古本屋で買った。

大学二年の秋頃、カフカにハマり、暫く読み続けた。
最初は多分、「変身」だと思う。角川文庫の「審判」に強い印象を受けた。
その頃、「カフカ全集」が出ていて、そのなかの日記を愛読したことは以前に書いた。
マックス・ブロートの書いたカフカ伝も愛読した。
マックス・ブロートの編集によるカフカの作品、特に長編は多少問題があることは知っていたが、マックス・ブロートがいなければ、我々はカフカを読むことができなかったことは確かだ。
ドイツ語原書は短編集を一冊読んだだけだが、簡潔ないい文章だと感じた。

フランス語で多分、最初に読み終えたのがアラン=フルニエの「ル・グラン・モーヌ」である。
英文学、独文学、露文学で先に読んだものがあるが、順不同で書く。
仏書は、フロベールの「ボヴァリー夫人」のガルニエ版の黄色い表紙の本を最初に買った。それも読みかけていたが、「ル・グラン・モーヌ」は取り寄せてもらって読んだ。翻訳は以前に読んでいた。
高校生になったばかりの頃、リライトされたものを読んでいたことは以前に書いた。それ以来気になっていたのだろう。
映画化されて、それに合わせて「さすらいの青春」という題名で翻訳されたものもある。
アラン=フルニエの研究書はその後も何冊か読んだ。買って未読のものもある。
フランス語で最初に読んだものは他にはカミュの「異邦人」、ジェラール・ド・ネルヴァルの小説、ボードレールなどである。

追記:教科書版の「ル・グラン・モーヌ」があり、それは抜粋なのだが、それがフランス語で読んだ最初のものであった。

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