遠い蒼空

末期ガン患者入院記録

思い出の本

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大学一年から翌年にかけて中央公論版「チェーホフ全集」を買って読んだ。既に配本されていたと思う。
黒と赤との装丁がきれいだった。
一通り全部読んだ。
繰り返し読んだ作品はかなり多い。短編はいいものが多いし、中編も好きで、「荒野」「退屈な話」「わが生活」「三年」などは何度も読んだ。
同時期に、トルストイ、ドストエフスキー、プーシキン、レールモントフ、ゴーゴリ、ツルゲーネフなども読み出している。

井伏を最初に読んだのは新潮社の日本文学全集(赤い箱のもの)でだったと思う。
その他にも文庫本が何冊かあったと思うが、詳しく思い出せない。
初期の短編は新潮文庫の「夜更けと梅の花」かもしれない。
(あ、今、思い出した。新潮文庫の「集金旅行」が一番始めだった。ただその時は井伏のよさが分からなかった。多分、高校時代だと思う。)
初期短編では「鯉」「炭鉱地帯病院」「朽助のいる谷間」「川」などが好きだった。
長編では「さざなみ軍記」が好きで、単行本を探したのは前にも書いた。
新刊が出ると買う作家の第一号が井伏だった。「無心状」を最初に買ったのだと思う。また、古いものを探さないと読めないので、古本屋巡りのきっかけにもなった。

高校の頃はまだ文学青年とまではいかなかった。
高校を卒業し、大学入学までの間、暇だったので、漱石を一通り読んだ。作家を纏めて読むのは(手塚治虫を別にすれば)それが初めてだった。
以後、そういう読み方と、手当たり次第に読むのを並行して濫読の時期になる。
順番はしっかり記憶していない。
太宰に出会ったのが最初である。前にも書いたが、新書判の全集を読んだ。その途中で、井伏鱒ニにハマった。ほどなくチェーホフに夢中になった。谷崎、川端を読んでいた。ドストエフスキーなどロシア文学も読んでいた。
もう一気にいっぱしの文学マニアになってしまっていた。大学の一年の時には何年分かの読書をしている。
思い出の本を順番に書けない。前後するが、最初はやはり太宰だろう。
「葉」の最初の部分でハマったのである。

思い出の本(7 ) ケータイ投稿記事

高校時代の初恋のことは以前に書いた。
その人と同姓同名の女性が書いた本が本屋に並んでいた。
写真が載っていて、可愛い子だが、別人だった。同じ年齢らしい。
恋している相手の名前には過剰反応してしまう。よくある名前ではある。
で、その本を買った。内容は日常雑記のようなものであった。小説や詩ではない。
これは捨てられなくてまだ置いてある。
その後、ニ冊目は書かなかったらしい。

日本の小説も高校時代に読み、愛読書になった作品はいくつかある。
漱石の「三四郎」、田山花袋「田舎教師」、田宮虎彦「足摺岬」など。それと啄木の歌集と詩集。
漱石は高校時代には数作読んだだけだが、「三四郎」が気に入り、以後、毎年、「三四郎」を読み返すことが数年続いた。大学の頃、古書展で「三四郎」の原本を見つけた。初版ではなかったから安かった(500円だった記憶がある。今なら5000円くらいの感じか)。以後はそれで読んだ。
「田舎教師」はその侘しい印象が好きで愛読した。これは原本は入手できず、後に復刻版を手に入れた。
「足摺岬」もその暗さが何とも言えず好きだった。
詩は他にも読んでいたが、啄木の「呼子と口笛」は他にはない魅力があった。歌集は一時期、持ちあるいていた。
「三四郎」は今でも読み返す。最近は全集版で読む。最も多く読み返している本の一つが「三四郎」である。

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