遠い蒼空

末期ガン患者入院記録

小説入門「遠い蒼空」教室

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全13ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]

[ 前のページ | 次のページ ]

気が短いというか、ゆっくりと悠然と、ということができない。
もう私一人が勝手にゼミを進めてしまっています。

「桜桃」をまず最初の話題にすることは書きました。
いくつか取り上げる予定の作品が既に私の気ままな選択で決まってしまっているのだから、ついてきていただける方があるかどうか甚だ不安です。

私、という書き方のものは他に吉行淳之介の「大きい荷物」(新潮文庫「目玉」所収)、私の語りでないものとしては深沢七郎の「楢山節考」。
いずれも短いもので、隅々まで目が届くような作品ばかりです。

計画を立てるのはまぁ、そこそこできるのですが、実行すると挫折、というタイプなので、ご協力をお願いしたいと思います。

内容と形式について少し話すことにします。
これはもっと本腰を入れて、しっかり話さなくてはならない問題です。今のところは単に問題点を指摘するに留めます。
一言で言えば、形式と内容は分離できないのです。
内容のない形式はなく、形式ない内容はありません。

どうも眠くてならないので、続きはまたにしたいと思います。

それから、一つの作品をみなさんで読んで、感想を延べ合うということもしたいと思っています。一つの作品を他の人はどう読んでいるのかを知るのはけっこう面白いことです。何を読むかについては最初は私が決めていくという形に致します。みなさんの要望でいろいろな作品を取り上げてゆくようになるといいですが。
最初の言わば課題作品は太宰治の「桜桃」にしようと思っています。わずか10ページの短編ですから読むのに苦労はしません。ご参加を期待しております。

えー、適切な質問がありましたので、そのことに関して述べてみたいと思います。
書く=小説ではありませんから、小説とは何か、ということが分からないのは当然です。
それでは、小説とは何か。
突拍子もないことを言うようですが、これが小説だと書いた人が言えばそれは小説、読んだ人がこれは小説だと思えばそれは小説、つまり、小説には何の定義もないのです。
小説、というみなさんひとりひとりの頭に浮かぶものはすべて小説、小説を書いたと自負する人の書いたものももちろん小説。
何かめちゃめちゃなことを言っているようですが、小説ほど何でもありのメディアはないのです。
極端な例を挙げましょう。著名な作家がタイトルと名前だけであとは白紙という小説を発表したとします。
すべてを読者の想像に任せてしまうわけです。そのノートのような小説が売れないかというと作家の名前でベストセラーになるかもしれないのです。

えー、相変わらず寝不足に悩まされております。
今日は雨の予報で、かなり降りそうですので気が重いです。

さて、あちこちいったりきたりなかなか段階的に進みません。
また最初の方の補充を致します。
一日二時間書き写す作業をするように言いました。甚だ大雑把な言い方でしたが、人により違うのは当然です。
原稿用紙四百字詰を一枚、それをゆっくりと文章を追いながら書いて下さい。パソコンだとどうしても早く書き写してしまいますので、特に文章の特徴を吟味しながらゆっくりと味わいつつ書き写す、という感じがよいかと思います。
一日二時間というのも人によりさまざまであって構いません。一時間でできるかもしれませんし、長くかかることもあるでしょう。あまり気にせずに、一日おきでもいい、という程度で構わないのです。要するに書き写しによって文章の感覚をいつも頭に置くことに意味があるのです。

えー、これはもう少しあとに述べることですが、なにぶん頭が論理的にできておりませんので、気づいた時に書いておきます。
書く時に、始めから小説の全体が既に出来上がっているタイプ、構想ノートなどを作るタイプの作家。それと反対に大雑把なイメージを頭に描き、書いてゆくうちに次第にそれが全体になってゆく作家、大きく分けると二種類あると思います。
構想ノートをたくさん残したのは辻邦生、生前から既に発表していました。
後者の例は吉行淳之介。ノートを少し使ったのは「暗室」の時だけだと書いています。
いずれがいいというわけではなく、書き始めると自分がどちらのタイプかは分かってきます。
吉行のような書き方は相当の訓練がなければできないでしょう。
他にもそういう作家は多いですから、記憶力は作家になるためには重要だということです。

全13ページ

[1] [2] [3] [4] [5] [6] [7] [8] [9] [10] [11]

[ 前のページ | 次のページ ]


.
遠い蒼空
遠い蒼空
非公開 / 非公開
人気度
Yahoo!ブログヘルプ - ブログ人気度について
検索 検索

標準グループ

過去の記事一覧

Yahoo!からのお知らせ


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事