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末期ガン患者入院記録

川端康成

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川端康成「雪国」 ケータイ投稿記事

暑いので、納涼効果があるか?と「雪国」を読みかけた。
「伊豆の踊子」と「雪国」は高校時代に最初に読んだ。読書案内の小冊子に「伊豆の踊子」が紹介されていたからだろう。高校生向きだから「雪国」は載っていなかったと思う。
「伊豆の踊子」は感傷的な気がした。その後、二回くらいは読んでいる。あまり好みではない。
「雪国」は読んですぐ好きになった。以来、何度も読んでいる。
高校生の時、書かれてある男女関係のことがどれほど分かっていたか怪しいものだが、分かったつもりでいた。
川端の作品は大学に入ってから読んだ「みづうみ」が最も好きだし、雑誌初出で読んだ「片腕」や「眠れる美女」も好みだが、「雪国」が作品の完成度から言えば圧倒的だと思う。

エロティシズム ケータイ投稿記事

小説のエロティシズムはエロいことが書かれていれば、という単純なものではない。
エロを書いていなくても、エロティシズム溢れる文章というものがある。
また、奇妙なエロティシズムを感じさせる作品もある。
川端康成の「片腕」の何とも言えないエロティシズム。以下、冒頭と中ほどと末尾を引用。
「片腕を一晩お貸ししてもいいわ。」と娘は言った。そして右腕を肩からはづすと、それを左手に持って私の膝においた。
「ありがたう。」と私は膝を見た。娘の右腕のあたたかさが膝に伝はつた。

私は娘の右腕を雨外套のなかにかくして、もやの垂れこめた町を歩いた。電車やタクシイに乗れば、あやしまれさうに思へた。娘のからだを離された腕がもし泣いたり、声を出したりしたら、騒ぎである。

私はあわてて娘の片腕を拾ふと、胸にかたく抱きしめた。生命の冷えてゆく、いたいけな愛児を抱きしめるやうに、娘の片腕を抱きしめた。娘の指を唇にくはへた。のばした娘の爪と指先きとのあひだから、女の露が出るなら……。

川端康成「みづうみ」

去年の春頃に書き、その後、吉行の川端論も引用した。

繰り返しになるが、また書いてみる。

大学へ入って、あれやこれや本を濫読した。太宰に入れ込んで、その繋がりで井伏鱒二が好きになり、チ

ェーホフにも夢中になった。その他にもいろいろ読んでいるが、川端康成の「みづうみ」に出会ったこと

は忘れがたい。川端は他の作品もいくつか読んでいた。ある文学全集に「みづうみ」が収録されていて、

一読、その異様なまでの哀しみに心を打たれた。初恋の人に会えなくなって間もない時期で、主人公の女

性への切ない憧憬が身にしみたのである。以後、文庫本で読み、単行本で読み、繰り返し読んだ。

川端が「山の音」を出版したのが1954年、「みづうみ」はその翌年に出版されている。

それまでの作風とは変わった作品で、のちの「眠れる美女」「片腕」につらなるものである。

三島由紀夫がそれまでの川端美学と異なるため評価せず、あとで知ったのだが、吉行が評価している。

その頃、小説まがいのものを書いていたが、「みづうみ」に大きく影響されている。こういう哀しみを

表現したいものだと思った。

イメージ 1

イメージ 2

平成11年6月特大号。

明治32年大阪に生まれ、15歳で、孤児となる。

18歳で一校文科、21歳で東京帝大文学部英文学科入学。

20代で新感覚派の旗手として「感情装飾」を出版。第二作品集は「伊豆の踊子」。

30代で「末後の眼」「禽獣」。「雪国」連作を書き始めている。昭和12年刊行。

昭和43年、日本人初のノーべル文学賞受賞。

昭和47年、ガス自殺。享年72。

特集記事は他に、「「幻の小説」草稿一挙6編初公開」、荷風との往復書簡、井上義夫の川端論「記憶の

歩み」、秋山駿の「傷から咲いた花」、座談会など。

7人の作家らによる川端康成・私の一編では、吉田知子が「片腕」をあげているのが目を引いた。

読みごたえのある150頁の特集である。

でも、もう33回忌も過ぎたのだね。三島の50回忌が近い。


写真は川端と川端の残した手帳。日記として使用され、綿密な書き込みがあるとのこと。

川端康成 ケータイ投稿記事

川端康成は高校の頃、少し読んでいましたが、大学 1年の春、その当時、出回っていた新潮社の日本文学全集(赤い箱のもの)で、読んでいるうち、「みづうみ」を読みました。
この作品の異様な哀しみに、すっかり共感してしまい、何度となく読みかえしました。
若い女の子を追う主人公の気持ちが身に沁みて、自分自身のことのように感じられたのです。
その後も、文庫本、単行本で繰り返し読み、多分、好きな小説を挙げるなら、この作品は欠かせません。
川端康成はその他「雪国」も好きですし、「みづうみ」の系統につらなる「片腕」「眠れる美女」なども好きですが、「みづうみ」は私には特別な作品です。

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