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という本が出てきた。 昭和22年、矢代書店発行。これは翌年に出た再版。 学生時代に古書店で買ったもの。40数年前だ。紙質も悪いし活字も読みにくい。 ちょっとだけ引用。 「ボォドレェルの人生に対する態度は、「悪の華」の最後の詩「旅」Le Voyageの、最後の 一行に尽きる。「未知の奥底に新なるものを探るために」。ボォドレェルは新なるものnouveau の探究に出発し、一生を通じてこれを探った。・・・」 「彼自身の美の定義を、ボォドレェルは「覚書」(第十六)の中に残した。それは「熱烈にして悲しい 何ものか」であり、「悦楽」と「悲哀」とを同時に夢みさせる「女の顔」で、「憂鬱、倦怠、飽満」の 観念が、またその反対に「窮乏」や「絶望」から来る苦しみと結びついた、「熱心さ」や「生きる望み」 などの観念が、含まれている。・・・」 ボードレールやランボーをよく読んでいた頃に読んだっけ。 福永武彦はよく読んだ。同じ仏文系の作家、堀辰雄、辻邦生などもよく読んでいた。 今は読まないが。 * 真善美社から出た「塔」も持っていた。30代の頃、「世界の終り」と一緒に古書店に売った。 まだ文学書が高い価格だった時代だ。 福永武彦訳の「幻を追う人」で、ジュリアン・グリーンを知った。 お蔭でジュリアン・グリーンの素晴らしいフランス語を読むことができた。 「幻を追う人」は大好きな小説だ。
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ジュリアン・グリーン
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イギリス文学では、あとはジェイムズ・ジョイスの「若き詩人の肖像」「ユリシーズ」「フィネガンズ・ウエイク」、ロレンス・ダレルの「黒い本」「アレクサンドリア四重奏」、アラン・シリトー(「長距離走者の孤独」「土曜の夜と日曜の朝」)くらいかな。 ジュリアン・グリーンはフランスの作家。グレアム・グリーン(映画「第三の男」の原作者)の方が有名かもしれない。
ジュリアン・グリーンは福永武彦訳の「幻を追う人」で初めて知った。 他にも、「モイラ」「真夜中」などが訳されていた。 「幻を追う人」は暗い話なんだけど、惹かれるものがあって、フランス語で読んだ。いい文章で、気に入って愛読した。フランス語の文章は音読してみると文章のよさが分かる。 グリーンはその後、プレイアッド版で全集が出始め、10作程読んだが、「幻を追う人」(原題はヴィジォネール、「幻視者」)が一番しっくりくる。 人文書院から「グリーン全集」が出たが、もう絶版だろう。 |

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