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この短篇集には「ある青年」と「温泉夜話」をのぞくほかは最近に書いた作品を集めた。主に昨年の下半期と今年の上半期に書いた短篇である。 |
井伏鱒二
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ここに収録した六篇は、昭和ニ十三年の春から二十四年の春にかけて、一応みな雑誌に発表したものである。しかし他の自著には、いづれも収録してゐない。 |
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こんなアパートの見取り図がついていたりする。 |
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「山椒魚」は早稲田大学の本科一年のときに書いた。夏休みで帰省中、動物を扱つた習作を七つ書いて、青木南八といふ級友に送つたうちの一つである。関東大震災の年、「幽閉」といふ題で同人雑誌「世紀」に発表し、後に十行あまり書き足して「山椒魚」と改題し「三田文学」に出した。処女作ではないが、私としては初めて活字にした作品である。 |


