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これから10の課題でシナリオを作っていこうと思います。
シナリオを学ぼうとして、挫折していましたが、この度出ていた課題について改めて取り組んでみることにしましたので、ここに公開したいと思います。 原書はB5用紙20×20で10枚 200字を1ページとして20ページ分の制限で作成しています。 それでは、ここから第1話 タクシードライバーの一日 (課題は魅力的な男を描く)の始まりです。 人物 宮前幸男(35)タクシードライバー 藤田貢 (31)借金男・銀行強盗 古谷雅代(26)阪神大学病院看護師 小西つね(72)弁護士 ○タクシー車内 宮前幸男(35)がタクシーを運転している。 ○道・裁判所前 小西つね(72)が立っている 迎車タクシーが止まる。 ○タクシー車内 ゆっくりとタクシーに乗り込む小西。 宮前「ご乗車ありがとうございます。今日はどちらまで参りましょうか」 小西「阪神大学病院までお願いしますよ」 宮前「・・・阪神大学病院ですか・・・・承知しました」 ○道・裁判所前 タクシーがゆっくり走り出す。 ○阪神大学病院・正面玄関前 タクシーがゆっくり停止。宮前が運転席から降り、後部座席のドアに回る。宮前はドア開け、丁寧にお辞儀している。小西は足が痛そうに降車する。 小西「よいしょっと。ご丁寧にありがとう。このお釣りは取っておいて」 宮前はお釣りを受け取らず差し出された手を両手で包む。 宮前「ありがとうございました。足の関節は冷やすより、温めた方がいいですよ。お大事に」 カルテを持ちながら歩いている古谷雅代(26)が宮前の姿に気づく。 古谷「宮前先生?・・宮前先生!」 宮前は古谷の方に目を向ける。 宮前「・・・」 スポーツタイプの大きなバックを持つ藤田貢(31)がタクシーに駆け寄り自らドアを開ける。 藤田「おい!直ぐタクシー出してくれ!急いどんねん!北千里丘駅前の京阪銀行や!急げ!」 タクシーに乗り込む藤田。宮前は運転席に滑り込む。古谷が小走りで駆け寄るが、タクシーは急発進する。古谷は走り去ったタクシーを見、立ち止まる。 古谷「宮前先生・・・・」 ○タクシー車内 藤田は携帯電話で話している。 藤田「はい。え!・・・ちょっと待ってくださいよ!・・・分かりました。直ぐ用意します」 ○京阪銀行前 タクシーが停車する。 ○タクシー車内 宮前はメーターを確認する。 宮前「850円です」 藤田は千円札を座席に置く。 藤田「はよ、行け」 藤田はドアを開け降車する。バックからガチャっと音を立てて、何かが落ちる。 ○京阪銀行前 宮前はお釣りの150円を握り、降車する。 宮前「お客さん!お釣り」 藤田は振り返らず、銀行内に入っていく。 宮前「お客さん!忘れ物ですよ」 宮前はドアを開け後部座席の足元に落ちているピストルを 取り上げる。 宮前「・・重。なにこれ・・・、お客さん!・・なんだよ、もう」 宮前は片手にピストル、片手に150円を握り締め、京阪銀行に入る。 ○京阪銀行・窓口 若い女性客がピストルを持つ宮前を見る。 女性客「キャーー」 宮前「いや、ちょっと・・違うって」 藤田「おらー!騒ぐな!全員床に、床に跪け!わしらは銀行強盗じゃ!おとなしゅうしとったら怪我せえへん!ええな!言うとおりせえ」 宮前は窓口付近にいる藤田に近づく。 藤田「それ、こっちにかせ」 宮前「わしらは銀行強盗って?何」 藤田「ちゃうがな!はよそれ俺に返してくれたらええねん、ほれ、はよ返せ」 宮前は藤田に銃口を向ける。 宮前「あんたがこれを落としたから届けにきただけろ」 女性客ア「キャーー」 宮前「いや、だから・・」 藤田は恐れる様子もなく、宮前に近づく。 藤田「モデルガンやし、ばれるやん」 宮前「は?」 藤田は窓口の行員にバックを差し出す。 藤田「姉ちゃん、金をこの鞄いっぱいにいれてや!はよせえ」 目だし帽を被った強盗アと強盗イが銀行に入ってくる。 強盗ア「こらー、強盗じゃ!金出せ」 強盗アと強盗イは宮前と藤田を見て立ち止まる。 宮前「仲間?」 藤田「知らん」 宮前「え〜」 強盗イ「お前らなんじゃ?」 宮前は銃口を強盗に向ける。 宮前「動くな」 藤田「あかん・・・姉ちゃんもうええわ、金はええから防犯ベル押し」 強盗アは女性客アを羽交い絞めにし、拳銃を頭に押し当てる。 強盗ア「こら〜、こいつがどうなってもええんか!お前はなんやねん、なんでここにおるんや」 宮前「待て!待ってくれ!俺はただのタクシードライバーだって」 強盗イ「タクシードライバー?」 宮前「そう!!タクシードライバー!お釣りと忘れ物を持ってこの人を追いかけて来ただけだよ」 強盗ア「タクシードライバーがなんで拳銃もっとんねん」 宮前「だから・・」 ○京阪銀行・エントランス 京阪銀行前にパトカーが十台 程度停車し、防弾チョッキなど 装備した警官が銃を構え、銀行 に向かってくる。 ○京阪銀行・窓口 藤田「なんで、こんな警察早いんや」 行員ア「あんたが来た時から防犯装置が作動してるのよ」 強盗ア「くっそー!何でもう警察きとんねん!ありえへん早さやないか」 強盗アは天井に向かって発砲する。そして、改めて女性客アに銃口を向ける。宮前は強盗アに向けて発砲。強盗アの足から血が噴出し、倒れる。 宮前「え〜」 強盗アは倒れたまま、宮前めがけて発砲。弾丸は宮前の頬をかすめ、藤田に命中。倒れこむ藤田。なだれ込んでくる警察官。 ○阪神大学病院・病室 ベットに横たわっている藤田。 看護師の古谷が花を生けてい る。その奥のベッドに小西が 腰掛脚をさすっている。 小西「ほんと、温めると楽だわ」 藤田は目を開ける。 藤田「・・ここは?」 古谷「あら、意識戻りました?ここは阪神大学病院ですよ。宮前先生の応急処置がなかったらほんとにあぶ無かったんですよ。感謝しないと」 小西「藤田さん、強盗未遂の件は難しいけど、りあえず破産の手続きをしましょうね。勝算もあるわよ。あと、あんな改造したおもちゃの鉄砲をかしてくれるようなお友達とはもう付き合わないことね」 藤田「え?誰?・・・なんで?」 古谷「全部宮前先生のお陰よ、感謝することね」 藤田「宮前?」 古谷「あなたを乗せたタクシーの運転手が宮前先生よ」 藤田「・・・先生?」 古谷「昔、この病院の医師だったの」 小西「あ、ちょっとまって、そうそう!これ、あなたにお返しするようにって」 小西は藤田に150円を渡す。 ○駅・切符売場 頬に絆創膏をした宮前が150円分の切符のボタンを押し、お金を投入しようとするが、お金が無い。それを見ている 若い女性。 宮前「しまった・・」 若い女性は宮前の前に150 円を置いて立ち去る。 若い女性の後ろ姿をみる宮前。 おわり(つづく) |
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