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1988年 フランス作品 監督:リュック・ベッソン 出演:ジャン・マルク・バール、ロザンナ・アークエット、ジャン・レノ この映画、劇場でもビデオでも何度見たかわかりませんが、英語版・フランス語版あり 長いの・短いのありで、いったいどれを一番先にみたのかも定かではありませんが 1988年「グレート・ブルー」(120分) 1992年「グラン・ブルー/グレート・ブルー完全版」(168分) 1998年「グラン・ブルー/オリジナル・バージョン」(137分) 以上三本が、日本でも劇場公開されたバージョンです。この夏、168分のバージョンが デジタル・リストアされ、劇場に帰ってきました。 この映画、美しい海と、フリーダイビングにのめり込む青年たちのお話ですが、 いろいろな見方をすることが出来る映画です。 ギリシャの島で育った青年ジャックは、孤独な生い立ちのために人間とのコミュニケーションが うまくいかない。孤独の癒しをもとめるが、一方で自分の居場所に違和感を感じている。 アイデンティティに問題を抱えた混乱した青年であり、また海に取りつかれてしまった人間です。 幼馴染のガキ大将エンゾもまた、ある意味海に取りつかれてしまった青年です。 そして二人の間には、友情とライバル心がいつも存在している。 なにもかも捨て、大都会からジャックの元にいることを選んだにもかかわらず、ジャックの心を 地上につなぎとめることが出来ずに苦しむジョアンナ。 初めて見た20代のころは、自分の居場所に苦しむジャックになんだか共感をしたものですが 30代になるとジョアンナの引き裂かれるような苦しみが、よくわかるようになってしまいました。 今は、一見能天気なように見えるエンゾが抱える、追われるものの葛藤、そして自分自身も 見いだせずにいる何かへの苦しみがわかるようになった気がします。 男の友情も青年の葛藤も海への情熱も、いえばかっこいいけど、見方によればひどい奴らですよね〜。 海に取りつかれたがために、精神的にどこか切れてしまっているようにもみえる。 そして、人生の現実の部分は結局女がひっかぶるわけですが、それでもこのおとぎ話が成立してしまう のが、映画の素晴らしさなんでしょうか。ギリシャの断崖も、シシリアの海も、イルカの笑い声も、 気持がいいくらい心に染みてきます。 そして、今になって一番分かるのは、ジョアンナの愛の深さと女としての度量でしょう。
最後の“Go see my love!"の一言、いいです。 |

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映像が美しそうな作品ですね〜
でもどうやらメインはそこではなくて人間模様かな?
いずれにしても一度観てみたいですね。
2010/8/18(水) 午前 0:54
でぃんどん様
どんな見方もできますが、やっぱり海が主役かもしれません。
私の見方の中では、是非一度あのタオルミナのレストランに行って
みたい、というのもありました〜。
2010/8/19(木) 午後 10:49