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こぶたの休息
走る!走る!おばさんは走る!

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River Road
原題:家在水草豊茂的地方

監督・脚本:リー・ルイシン
エグゼクティブ・プロデューサー:ファン・リー
出演:タン・ロン、グォ・ソンタオ

ずっと以前に映画祭でみた「モンゴリアン・ピンポン」のような
牧歌的な映画を予想していったら、はずされました。でも、とても
心に残る作品です。

遊牧民族ユグル族の子供である兄弟。兄は、弟が生まれたときに母親の
体調が悪くなり、祖父母の家に預けられた。だから、自分はいらない子だと
思い弟に嫉妬している。弟は、小学校にあがり今は寮生活。いつも兄ばかり
ひいきされていると思っている。

祖父が死に、弟は口もきかない兄を説得して父を捜しに、ラクダに乗って
旅に出る。川に沿って、かつて彼らが暮らした草原に向かって。

ユグル族というのは、突厥系の遊牧民のうち仏教に帰依した民族で
以前は王国を持つほどの勢力を誇っていたそうです。その彼らも
言語や文字を失いつつあり、今や遊牧生活からも離れつつあります。
そんな彼らの過去の遺産や現在の状況、そして彼らを取り巻く社会の
変化を織り交ぜながら描かれていきます。

兄と弟はなかなか溝が埋まらず、喧嘩にもなる。祖父のもとで甘やかされて
育った兄より、遊牧生活の長い弟の方がちょっとたくましいぐらい。

ユグル族がかつて残した壁画や、以前は友達の家族が住んでいたはずの
集落の廃墟。時折彼らのそばをを走っていく大型トラック。多くは語らない
けれど、彼らはそれを見ながら何を思っているのか。そして、彼らが見る
現実の厳しさ。でも、彼らは涙することなく現実に向かっていく。
その姿が私にはたまらなく切なかったのでした。

リー監督は甘粛省出身で、彼の住んでいた村の隣にユグル族が住んでいる
地域があったそうです。かつて強大な王国を持った民族の文化が失われていく
ことに哀惜の念を感じ、社会が発展する代償としてそういったものが
失われていくというのはおかしいと感じているそうです。

プロデューサーのファン・リーさんは、数年前に「ブッダ・マウンテン」を
東京国際映画祭に持ってきて以来、この映画祭が好きになったようで
今回この作品もぜひということで出品したということです。

予想外でしたが、厳しいながらも良心のある骨太な作品。
中国でも、まだこういう映画があるんだとおもいました。
日本で上映されるといいなあ。


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    レビューを拝見してて、これ、観たくなりました。
    「中国でもまだこういう映画があるんだ」→この一言が、よりいっそう観たさに拍車をかけます。
    Jyujaiさん、2012年だったかの香港映画【浮城】ってご覧になったことは?友人に教わり、とても観たくなって。配給元の予告編やYouTube等々を見てたら、これまた輪をかけて気になっちゃいまして。。。

    こえだ

    2014/11/11(火) 午後 9:13

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    こえだ様
    「浮城」見てますよ〜。これ、2012年の東京国際映画祭に出品予定だったのですが、中止になってしまったんです。ちょうど日中関係が悪化していた年でしたがそのせいかは不明。でも、その後香港行きの飛行機の中で見ました。
    ↓その話はこちらに書いてます〜。
    http://blogs.yahoo.co.jp/jyujai/62971378.html

    Jyujai

    2014/11/11(火) 午後 11:54

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