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監督・脚本:オフィル・ラウル・グレイツア
プロデューサー:イタイ・タミール
出演:ティム・カルクオフ、サラ・アドラー、ロイ・ミラー
イスラエル映画の現在2018ということで出品された一本。
残念ながら監督の登壇はなくて、その代わり、プロデューサーと
その息子さんたちの登場でした。
ベルリンで仕事をするイスラエル人オーレンは、ケーキ職人トーマスと
関係を結んでいる。エルサレムには妻と子供がおり、帰国のたびに
お土産にトーマスのクッキーを妻に持って帰っていた。
トーマスは、オーレンがイスラエルで事故に遭い無くなったことを知り
エルサレムを訪れる。そして、オーレンの妻アナトに出会う。
『彼が愛したケーキ職人』 予告編|The Cakemaker - Trailer 初めて見る、イスラエル映画。初めて見る、普段のエルサレム。
町中に響き渡る安息日のアナウンスや、食べ物に関わる
宗教的な規則(コーシャー)、外国人・ドイツ人に対する態度など
どこか排他的な近寄りがたい感じがする場所。
でも、誰かに対する感情や愛情、美味しいものに対する感覚は 人間として普遍的なものなのだと思います。
悲しみを静かに静かに消化しようとするトーマス。
夫の死を受け止めきれず、トーマスに感じる疑惑に踏み込めないアナト。
オーレンの母は、トーマスの存在に一目で気づく。
誰かが過剰に反応する訳では無いのに、感情のうねりが感じられ、
一人一人の感情が、するっと腑に落ちていきます。
そして、丁寧に丁寧に、お菓子の生地を扱うトーマスの手が印象的。
最後にアナトがベルリンの空の下で見たものは、観客の感覚に委ねられます。
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人間の感情は政治や宗教、あるいは理性などによって抑えられることはありますが本来は性別や人種、国などに関係なく持ち合わせているものですもんね。
そして日常生活。これはさまざまな背景によって異なりますが、それがゆえにこのような映画を通して知る日常生活は驚きだったり新鮮だったり。イスラエルの日常生活だなんて知らないことがたくさんなんだろうなぁ。
イスラエルだけでなく、あえてベルリン・ドイツもが舞台であるというところもとても興味深いですね。
2018/11/12(月) 午前 7:07
> korotaさん
ほんと、人間て本来持っているものは同じはずなのに、なんでうまくいかないんでしょうね。
でも、だからこそ、様々な文化を生み多様性を生み、ドラマを生み出しているということでもあるのですね。
2018/11/18(日) 午後 10:34