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こぶたの休息
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書庫香港映画 '90年代

日本公開・未公開作品に関わらず、見倒します。
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1997年 香港映画
監督・脚本:フルーツ・チャン
エグゼクティブ・プロデューサー:アンディ・ラウ
出演:サム・リー、ネイキー・イム、ウェンダース・リー、エイミー・タム

4Kレストア・デジタル・リマスター、見てきました。
もともと、低予算で期限切れのフィルムかき集めて作ったような
インデイーズ映画で、場面場面で色のトーンが変わったり
粒子が粗かったりして、またそこが印象的だったりしたんですが
その味を損なうことなくリマスターされていました。

そして、ほぼ20年ぶりに劇場でみたこの映画、時代を経ても
全く古さを感じることのない、シャープな出来上がりに
改めて舌を巻いたのでありました。

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社会からこぼれ落ちた若者たちがおかれる厳しい環境と、焦燥、鬱屈した
心情を描いた映画はたくさんありますし、この歳になると距離を置いて見て
しまうものなのですが、この映画は本当に引き込まれます。
いや、20年前以上に前のめりで観てしまいました。

自分がこの20年歳を重ねて、年代経験の幅が広がったこともありますが
香港の20年も一緒に見てきたこともあるのかもしれません。

チャウもペンもロンも、若さゆえというだけではない背景が
それぞれの面構えに現れています。それは、返還直前の
香港の不安と重ね合わさった。それがこの映画独自の色となっています。

彼らが暮らす公屋(公団住宅)、部屋の窓から見えるアパート群、
自殺した女の子が立つビルの屋上から見た街、どこにも彼らの居場所が
あるように見えない。郊外の山の斜面にある巨大墓地だけが
彼らを笑顔にしたかもしれない。でも、そこには死が忍び寄っている。

道路に流れる血も、現実と空想が錯綜するピークトラムでの場面も
一つ一つの場面が目の裏に焼き付きます。

20年前のものであることを感じることがあるとすれば、ポケベルと
若干見えてくる大陸との関係でしょうか。この辺は、フルーツ・チャン監督の
香港三部作を改めて見直すといいかもしれませんね。

そういえば、1997年前後の香港映画は、様々な形で香港の今を
描いた映画がありました。こちらも改めて見直して見たいと思います。






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1999年 香港作品
監督:ジングル・マー
出演:セシリア・チャン、リッチー・レン、ウィリアム・ソー、エリック・ツァン

六本木シネマートのクローズ企画、香港電影天堂最終章の一本で、もう二度と
劇場で見ることはないかもしれないと思い、行ってきました。

この映画のこと、以前に書いたと思ってたのですが、書庫を見たら見つからず。
香港好開心の中で何かと一緒に書いたのかもしれません。

1999年の夏、香港で友達と弟と3人で見て爆泣きした純愛映画。
奇跡的に可愛らしいセシリア・チャンが、会いたい人に会えなくなって
顔をクシャクシャにして泣いています。切なくて、切なくて、純粋に泣けます。

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2000年直前、この時はチャウ・シンチーの「千年之王2000」を
灣仔の古ぼけた映画館で鑑賞。こちらは、ベタな笑片で、広東語を
習い始める前だったから、英語の字幕では面白さがさっぱりわからず。
貞子のパロディーをやってたなあ。今はすっかり演技派俳優のニック・チョンが
おバカな役ででていました。

「星願」は、新しいシネコンで。こちらは、ストーリー的には
事故で死んでしまった男性が、天国でえらばれて地上に数日だけ
戻ることを許されたという物語。アメリカ映画「天国からきたチャンピオン」に
ちょっと似ている設定ですが、テイストは随分違います。

病気で視力と発声力を失った若者、オニオン(洋葱頭)。
病院で治療を続けながら、仕事を得て暮らしています。見習い看護婦の
オータム(秋男)とは、大の仲良し。二人とも、お互いが好きなのに
好きと言えずにいる関係。でも、突然の事故でオニオンが天国に召されて
しまうのです。

基本的に分かりやすいので、英文字幕だけで理解できる内容でしたから
十分楽しめたのか、それとも映像に集中できたから、登場人物に入れ込んで
しまったのか、ともかく爆涙でした。

好きと言えないまま会えなくなってしまったことへの後悔、二度と
会えなくなることへの悲しみ。そんなことを感じながら見ていたと
思います。でも、昨日久々に見ていたら、オニオンが言ってたことが
以外と深いことに気がつきました。

彼は、目が見えなかった時には感じなかった欲を、目が見えるようになって
初めて感じたのです。

この映画、香港に毎年行くようになった頃の映画です。チャーチルズの
フルーツゼリー、IFCのない香港島の風景などなど、今となっては
懐かしいアイテムや風景も満載。こういうの集めて、別記事にしようかな。

この後15年の間に、出演した俳優さんたちにもいろいろありました。
リッチーは、役者としてはこの後も順調なキャリアを築いています。
最近は、ちょっと渋い大人の男になってきたかも。
セシリアは、結婚・スキャンダル・出産・離婚を経て2児のをそだてる
シングルマザー。ウィリアムも、また、しかり。歳月は語る。

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1990年 香港作品
監督・脚本:ウォン・カーワイ
撮影:クリストファードイル
出演:レスリー・チャン、マギー・チャン、カリーナ・ラウ、アンディ・ラウ、ジャッキー・チュン、トニー・レオン
 
一人の人間にはいろいろな面があって、他人が見るのはその一部だけである。
自分が見ることのできる現実に沿った側面だけ。
 
主人公のヨディ(レスリー・チャン)は、女たちから見たらずいぶん薄情な男である。
彼がひとところにとどまれず、刹那的であるのは心の中にある大きな隙間のため。
女たちには見ることのできない、彼の側面。
 
彼も、彼の義母も、本当の母親も、船乗りになった警官も、皆心のどこかに埋められない
場所がある。その心のうちの隙間をはきだすことが出来るのは、女だけである。
 
ウォン・カーワイの作品は、映像が際立っており、分かりにくさから当時の香港ではあまり
受け入れられないところがあったようだ。その後の作品なんかも、台本がなくてその場に
ならないと分からないという話も聞く。でも、改めてこの作品を見ると、彼は脚本家だったんだなと思う。
忘れられない台詞を数多く残している。
 
〜ヨディがスーを虜にした、“君といた一分間”。
 
〜ヨディが独白で語る“生きている間は飛び続け、死ぬときにだけ地上に降りる足のない鳥”。
 
言葉なしには、この映画を思い出すことができない。
 
レスリー・チャンが亡くなって、今年で10年。彼にも、いろいろな面があり、映画で語られる
“足のない鳥”のように、最後に地上に降りた。彼は、ヨディが言うように、最期に何かをみたのだろうか。
 
 
 

「真心話」 真心話

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1999年 香港作品
監督・脚本:イー・トンシン
主演:ピーター・ホー、ファン・ウォン、チン・ガーロッ

4/18から5/8まで、シネマート六本木で開催されているイー・トンシン監督特集。やっと時間ができて
行ってきました。

イー・トンシン監督といえば、'90年代に「つきせぬ思い」「フルスロットル〜烈火戦車」といった
ヒット作を生み出しています。プロデューサーの父、女優の母、ショウ・ブラザースの大スター
デビッド・チャンと個性派俳優チョン・ブイを兄に持ち、自らもショウ・ブラザースから俳優として
デビュー。恵まれた環境とキャリアを持った方ですが、不遇の時代もありながら、自らの感性を
捨てずにやってきた方という印象があります。

「真心話」は、主役に新人を起用した低予算映画でしたが、当時批評家からの評判もよく、
ピーター・ホーが一躍有名になった映画でもありました。

サム(ピーター・ホー)は、シンガポールで大学を卒業したあと、香港のゴシップ雑誌で
記者として働いているが、育ちの良いお人よし。街で見かけた不良少女ザン(ファン・ウォン)を
取材することになりますが、次第に彼女の生活に巻き込まれていきます。

サムは、香港人の目からみたら、お人よしである以上に傯傯地(まぬけ)で単純な男に違いない。
何しろ映画館で「恋する惑星」見て、重慶マンション行っちゃうぐらいだから、お気楽な
日本人観光客とそんなに違わないんじゃないかって思うくらい。

でも、世の中、こんな人がいてもいいよねえと思わせてくれます。最初は戸惑うザンですが、次第に
心を開いていきます。でも、なかなかそれぞれが、自分の思いを素直に話せず、誤解が波紋を呼んで
いきます。そして、厳しい現実に向き合わずにいられなくなるのですが。

他愛無い恋愛映画のように思われますが、虚無感、自分探しといった若者特有の問題や、家族の
問題をを取り上げるとともに、ドラッグのような社会問題もかかわってきます。このテーマは
この先のイー監督の作品にもたびたび取り上げられています。

この映画から10年後、ピータ・ホーはすっかりTVドラマの人気者になり、日本のドラマにまで
出演してしまいました。そして、イー・トンシン監督は「新宿インシデント」で、ジャッキー・
チェンにアクションぬきのダーティな役をやらせ、社会のダーク部分をを描きました。
誰が10年前に想像したことでしょう。何が起こるか、この先まだまだ楽しみです。

1991年作品
監督:ジョン・ウー  脚本:クリフトン・コー
出演:チョウ・ヨンファ、レスリー・チャン、チェリー・チェン、ケン・ツァン

パリで名画盗難事件が頻発する。犯人のブッジャイ(チョウ・ヨンファ)、ジム(レスリー・
チャン)、ホンダウ(チェリー・チェン)の3人組。孤児の彼らはチョウ(ケン・ツアン)に
泥棒として育てられ、高級美術品の窃盗を生業として優雅な暮らしをしていた。しかし、
ある名画の盗難をめぐって養父のチャンが彼らに陰謀をしかけ、ブッジャイは車ごと
大爆発にまきこまれてしまう。

ジョン・ウーならではのアクションたっぷりの作品ですが、それまでの彼の作品とは
作風の違う、コメディタッチの作品になっていますね。おまけに、ロマンスまで。
ジョン・ウーって、男だけのコーイ世界はこれでもかって感じで描くけど、
それに反して女性の描き方がおざなりっていうか、女心なんてわかんないでしょって
感じ。でもこの作品は、俳優達の上手さも手伝ってか、男2人に女1人の微妙なバランスが
わりとよく描けています。

アクションは当然のことながら、ガンアクション、カーアクション満載。前半の
フランスロケでは、その後ハリウッドで取る映画の一端を見せるようなシーンが
でも、後半の香港ロケでは、“そこまでやるかっ”“そんなのありかっ”のジョン・ウー節
たっぷり。

ヨンファもレスリーも若くてステキ。チェリー・チェンは、この映画を最後に
引退、結婚しました。今やレスリーは天国に、ヨンファはハリウッドに。二度と見れない
豪華な共演でありました。そういえば、チェリーのだんな様が先月お亡くなりになりました。
芸能界復帰はあるんでしょうかね。

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