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こぶたの休息
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2014年 台湾作品
監督・脚本・エグゼクティブプロデューサー : ニュウ・チエンザー
出演:イーサン・ルーアン、レジーナ・ワン、チェン・ジェンピン
   チェン・イーワン

台湾映画の懐の深さを感じるのは、こういう歴史的にセンシティブな
題材を、エキセントリックにならずに提供できるからではないかと思う。

台湾国民軍の中に、「特約茶室」という公娼館が存在したと言う。
戦後40年の間、公然の秘密だった。

ここにいる人々は、男であれ女であれ、自ら望んで来たわけではない。
運命に翻弄されたどり着いた先が金門島だ。

エンドロールを見ていたら、山東方言、台湾語、金門台湾語、
泰雅(タイアール)語、客家語等々の方言指導が入っていた。
そこにいた人たちは、みんな出自が違うのだ。

台湾の近代史の複雑さを物語るものではあるが、
外省人・内省人、少数民族、ということだけでなく
男とか女とかいうことだけでなく、みなそれぞれの
背景があり、通って来た道も違う。

そして、一人の青年が大人になる過程の、私小説的側面。

色々なものが見えるてくる。

センシティブで時には暴力的にもなりそうなテーマを
切なく、時には甘く、美しく描いている。

「モンガに散る」の強烈なスピードとバイオレンスとは
また違う色の作品でした。









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映画 『?嶺街(クーリンチェ)少年殺人事件』 予告編

1991年 台湾作品
監督:エドワード・ヤン
出演:チャン・チェン、リサ・ヤン、ワン・チーサン、クー・ユールン

エドワード・ヤン監督が亡くなって10年。4Kデジタルリマスター、
オリジナル3時間56分版で25年ぶりに蘇ったこの映画。
日本では、権利関係がいろいろあって、長いこと見ることがかないませんでしたが
今回観ることができ、本当によかったと思います。

映画の舞台は、1960年の戒厳令下の台北、?嶺街。
暗い時代背景の中、一人の少年が一人の少女と出会います。
ただし、この映画にあるのはそれだけの話ではありません。

登場人物が多く、暗めで弾きの多い画面で誰がどうなのか掴みにくいのに
だんだんと引き込まれていきます。多くは語らないのに、人の感情とか
人間関係、社会や時代の背景が浮かび上がってくる。

外省人の社会、大人のヒエラルキーが、子供社会にも反映している。
同じ外省人といっても、貧富の差があり、力の差がある。
子供達は徒党を組み、自らを守ろうとする。

少年小四の行動や、少女小明の言葉すら、当時の混沌とした社会を
象徴するかのよう。

こんな映画はそうそうないと思います。ぜひ、DVDが出るように
心から祈るばかりです。



ドキュメンタリー映画『湾生回家』予告篇

2015年 台湾作品
監督:ホァン・ミンチェン
エグゼクティブ・プロデューサー:チェン・シェンルー

今年大阪アジアン映画祭で上映され、台湾でも16万人の人たちが見たという
ドキュメンタリー映画。

湾生とは、戦前台湾で生まれ育った約20万人の日本人のこと。
公務員や、企業従業員、農業従事者として台湾に家族で渡っていた人たちの
子供達は、日本のことを知らず台湾で生まれ育ちました。
しかし、敗戦後彼らのほとんどは日本に強制送還されました。
見知らぬ日本の土地に。

ドキュメンタリーの中に出てきた湾生の方々は、ちょうど私の父母と
同じぐらいの昭和ヒトケタ〜10年代ぐらいのかたがたです。
敗戦で台湾を去らなければならなかったのは10代のころ。
彼らにとって子供のころ過ごした懐かしい故郷は、台湾なのです。

自分の育った町で、昔の友達を探す人。無くなった日本人の開拓村を尋ねる人。
自分を異邦人であると思い、今の自分を癒すために生まれ育った台湾を
訪れ続ける女性。

皆、理由は様々ではあるものの、望郷の思いは台湾にあるのです。

彼らは、台湾が植民地であるということは教えられた覚えがないという。
そして、彼らは日本に帰ってから差別について考え始めたという。

一方で、日本に帰れなかった人もいます。台湾人家族に養女に出された女性。
その日本人の母のために、母の生母の探す台湾人家族。

彼らがなぜ、台湾のことを思い続けるのか。
台湾の人たちが、彼らを受け入れる懐の深さはどこにあるのか。
そして、台湾の人たちに対して日本は何をしてきたのか。

そんなことを考えながら見ることができました。じわっと心に残る映画です。
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1996年 台湾作品
監督:ホウ・シャオシェン
脚本:チュー・ティエンウェン
出演:ガオ・ジェ、リン・チャン、伊能静

オープニングの列車のシーン、平渓線の十イ分あたりのようだった。
1996年作品で、まだこんな観光地でなく地方のローカル線の一地域。

地方出身の中年チンピラとその弟分。一攫千金を狙って刹那的な
生活を送る日々。うまくチャンスをつかめない。時代か、社会が
それを許さないのだ。

よくあるギャング映画のようなあらすじなのに、見せ場もなく
彼らや彼らの周りの滑稽さと哀しさだけが淡々と流れていく。

1986年に戒厳令が解かれ、民主化と自由かが進みつつあった
この時代、時に乗ろうとした人たちを描いたものとして
必要な映画であったと言えるのではないでしょうか。

台湾巨匠傑作選2016での上映で鑑賞。
久々に、手書き字幕のフィルムプリント上映を見た。
こういうのも少なくなってきたなあ。




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2014年 台湾
監督:シェ・チンリン
出演:ホウ・シャオシェン、ツァイ・ミンリャン、シュウ・ケイ
   ジャ・ジャンク−、黒沢清、是枝裕和、浅野忠信
   アビチャッポン・ウィーラーセタクン、オリビエ・アサイヤス
   ティエン・チュアンチュアン、ウェイ・アイアイ

今日より新宿K's Cinemaにて「台湾巨匠傑作選2016」という特集上映が
始まりました。

そこで特別上映されているのが、「台湾新電影時代」というドキュメンタリー。
台湾ニューシネマと言われ1980年代に台湾映画界に新風を巻き起こした
映画監督たちをとりあげ、パリ・ベネチア・ロッテルダム・東京・香港の
映画人たち、及びに映画人ではないアーチストたちなどが彼らとその
映画について語っています。

80年代の数年間、台湾映画界の暗黒の時代とも思われていた頃、
ホウ・シャオシェンやエドワード・ヤンが、世界の映画人たちに
与えた影響がどのようであったか。

欧米の方々にとっては、彼らが体験してきた、そしてその時置かれた
台湾の外政的内政的な状況など知る由もなかったでしょう。
香港の映画人ですら、彼らが通った白色テロの時代を知らなかったのです。

大陸の映画人やアーチストがが語り討論する、台湾ニューシネマ。
彼らはほぼ、海外で台湾映画に出会っているようです。
彼らは語ります。チャン・イーモウやチェン・カイコーといった大陸の
第五世代の監督と何が違うのか。

台湾のニューシネマには大陸の映画にはないリアリティがあり、現実が
彼らの先を行っていると感じているようです。半ば羨望かもしれません。
なぜか。理由は言わずもがな。

また、香港のカテゴリー映画と違い、台湾のニューシネマにはあてはめる
枠はないように思われます。また、香港のニューシネマと言われた、
アン・ホイなどといった監督ともまたアプローチが違う。

もちろん、映画は娯楽であると思いますが、アート性も高いもので
あることも間違いないでしょう。枠組みのない自由な表現の可能性。
その中でのリアリティ。それが、台湾のニューシネマだったのではないか。

これを見た上で、台湾巨匠傑作選を堪能したいと思います。


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