第四段落1 純粋経験の直接にして純粋なる所以は、単一であって、分析ができぬとか、瞬間的であるとかいうことにあるのではない。返って具体的意識の厳密なる統一にあるのである。意識は決して心理学者のいわゆる単一なる精神的要素の結合より成ったものではなく、元来一つの体系を成したものである。 [考察]
純粋経験を理解するうえで「統一」という概念を深く理解しないといけない。 カレーライスを作るときの例を考えよう。にんじん、じゃがいも、たまねぎ、カレー粉を集めて料理をする。この料理をする間意識はカレーライスの完成に「統一」されていると言える。また、この意識は体系的である。カレーライスを作るためににんじん、じゃがいも、たまねぎを切りきざむ。ご飯を炊く。この料理はカレーライスの完成に合致するように体系的行為となっている。このように意識が統一されているという意味で、カレーライスを作ると言う行為は最初から最後までが一つの純粋経験である。 |
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