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マグニチュード6.4の地震が発生したカリフォルニア州のサンアンドレアス断層上で、今度はマグニチュード 7.1の大地震が発生。過去20年で最大の地震

投稿日: 2019年7月6日
2019年7月6日 米カリフォルニアでの地震についての速報
震源

Googla Map



 
昨日、北米でマグニチュード 6級の地震が立て続けに起きたことを以下の記事で知り上げさせていただきました。
そのうちのカリフォルニア州での地震と同じ震源で、日本時間の 7月6日の午後12時20分頃、今度はマグニチュード 7.1の大地震が発生したことが、速報で伝えられています。
以下のふたつの地震のうちのカリフォルニアの方となります。

USGS
これを書いている現在は、地震発生からまだ 1時間も経っていない状態でして、被害等を含めて、どのような状況かわかりません。
しかし、マグニチュード 7を超える地震となりますと、2019年の熊本地震と同じレベルの規模となり、基本的には大地震といえるものだと思われます。
アメリカ地質調査所のリアルタイムデータを見ますと、震源の深さが、1キロ未満となっていまして、かなりの揺れが予測されます。
M7.1の地震の詳細

USGS
また、昨日の地震の後、マグニチュード 2.5以上の地震だけで、100回以上の余震が記録されていて、非常に活発な地震活動が継続しているようです。
現段階では、これ以上のことはわからないですが、「最初の地震より規模の大きさ地震が次に起きた」ということをどう考えるのかというあたりも含めて、やや複雑な地震というようなことになるかもしれません。
前回の記事でも書かせていただきましたが、この場所は、巨大地震が想定されているサンアンドレアス断層上であり、そして、カスケード沈み込み帯というやはり超巨大地震が想定されている場所ともつながります。
マグニチュード 7.1の地震は確かに巨大ですが、しかし、ここからさらに連動するようなことがあった場合、事態は多少深刻なものとなるかもしれません。



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広範な滅亡を導くとされるイタリアの超巨大火山カンピ・フレグレイの周辺状況が慌ただしい…。エトナ山の噴火の翌日にストロンボリ火山では史上最大規模の噴火が発生

投稿日: 2019年7月4日

2019年7月3日 史上最大規模の噴火を起こしたイタリアのストロンボリ火山


Forbes




破局噴火

火山の噴火には、通常の噴火と共に、「カルデラ噴火」とか「破局噴火」と呼ばれる大規模な噴火の形式があります。
通常の火山の噴火が、火口などからの噴出によるものであるのに対して、カルデラ噴火は火山の面積そのものが爆発的に噴火するもので、その破壊規模は通常の噴火とは比べものにならないものです。
イメージとしては、以下のような感じですかね。科学誌ニュートンの表紙に使われていた CG イラストです。
阿蘇山の9万年前のカルデラ噴火の様子の想定図


Newton

もちろん、カルデラ噴火は頻繁に起きるものではなく、日本の領域では、7300年前に九州沖の鬼界カルデラが噴火して以来、起きていないのですけれど、地球の歴史の単位で見ますと、「わりと頻繁に起きている」ものでもあります。
たとえば、日本も世界にも、カルデラからできた地形やカルデラに水が溜まってできた湖などが数多くありますが、そういう場所では、かつてカルデラ噴火が起きていたのです。
日本だけでも、有名なカルデラとしては以下のようなものがあります。


神戸大学 研究ニュース

もちろん、これは超巨大カルデラだけで、日本には非常に多くのカルデラが存在します。
などを見ますと、日本全国に 100以上のカルデラがあることがわかります。
現在の地質学では、日本においてのカルデラ噴火は、平均して 6000年に 1度の割合で起きているのだそうで、決してよく起きるものではないですが、しかし、回数は少なくとも、巨大なカルデラ噴火は、その破壊力があまりにも巨大であるために、
「 1度起きると、その周辺の文明は長く途絶える」
ということになるものです。
7300年前の鬼界カルデラの噴火の際にも、縄文時代の九州の遺跡に「 1000年近い空白期間がある」ことが知られていまして、そのような期間、文明は消失するものだということがわかります。
これは現代でも基本的には同じだと思われます。
そういう観点から「世界で最も危険な火山」というものを、2015年に、英国の天体物理学者たちが発表しましたが、それは以下のようになります。

2015年版 世界で最も危険な火山 10

1位:硫黄島(東京都)
2位:アポヤケ山(ニカラグア)
3位:カンピ・フレグレイ(イタリア)
4位:阿蘇山(熊本県)
5位:トランスメキシコ火山帯(メキシコ)
6位:アグン山(インドネシア)
7位:カメルーン山(カメルーン)
8位:タール山(フィリピン)
9位:マヨン山(フィリピン)
10位:ケルート山(インドネシア)

日本を含めて、そのほとんどが環太平洋火山帯にある超巨大火山ですが、この中で唯一、環太平洋火山帯ではない火山が、太字にしていますイタリアのカンピ・フレグレイです。
このイタリアの超巨大火山は、最近「活動の徴候を見せている」のですが、ここ数日、イタリアの地質状況が不安定になっています。
今回は、そのことをご紹介したいと思います。
 
 
 

イタリアの火山が連日突如の噴火を起こす中

少し前に、イタリアのエトナ山が噴火したことを以下の記事でご紹介させていただきました。
エトナ山そのものは、頻繁に噴火を起こす火山ですが、今回の噴火は「噴火の予兆がなかった」という点が特徴でした。
上の記事を書いている時点では知らなかったのですが、このエトナ山が噴火した 7月2日の翌日の 7月3日に、やはりイタリアにある「ストロンボリ火山」が大噴火を起こしていたことを知りました。
噴火したストロンボリ火山


fobosplanet

ストロンボリは火山島で、島そのものが火山といえます。
冒頭の写真は、米フォーブスに掲載されていたものですが、そのフォーブスによれば、この噴火により少なくとも 1人の観光客が死亡したことが確認されています。
この噴火の規模なのですが、AFPの報道には以下のようにあり、この噴火は、ストロンボリ島での噴火としては、最大級のものだったようです。
AFPの報道より
イタリア国立地球物理学火山学研究所(INGV)によると、グリニッジ標準時(GMT)午後2時46分ごろ、噴火口中央南側で大規模な噴火が2回発生。
ストロンボリ島で史上最大規模の噴火だったという。
INGVによれば、噴火に先立ち火口部分にある「火山活動のあるすべての噴火口」から溶岩が流出し、上空約2キロの高さまで大量の煙が立ち上った。
ここにありますように、
> 火山活動のあるすべての噴火口から溶岩が流出し
というような活発な火山活動を示すものだったようです。
また、以下のようなコメントも掲載されていました。
地元の神父ジョバンニ・ロンゴさんはメディアに「空から火の雨が降ってきて、まるで地獄にいるようだった」と語った。
 
いずれにしましても、イタリアで、このように「連日で異なる火山が噴火する」というのは聞いたことがないことでして、現在のイタリアの地質活動が活溌なのか、活発ではないのか、ということになれば、少なくとも「活発でないということはない」ということになるとは思います。
そして、位置で見ますと、このエトナ山とストロンボリ火山、そして先ほどの「世界で最も危険な火山」の 3位にあるカンピ・フレグレイの位置関係は、やや気になる位置関係ともいえるのです。
それぞれの場所は以下のようになっていて、エトナ山、ストロンボリ島、カンピ・フグレイは、ほとんど直線上に並んでいるような位置関係です。

エトナ山、ストロンボリ島、カンピ・フグレイの場所

Google Map

カンピ・フレグレイの隣には、西暦 62年にポンペイを火砕流で消失させたベスビオ火山があります。
このカンピ・フレグレイは、500年以上活動していないのですが、2016年に「活動が始まった」とする論文が発表されました。
以下は、2016年12月のナショナルジオグラフィックの記事からの抜粋です。

超巨大火山に噴火の兆候、イタリア

ナショナルジオグラフィック 2016/12/28
50万人が住むイタリアの大規模な火山性カルデラ盆地、カンピ・フレグレイの地下にある超巨大火山が、500年の休止期間を終え、“臨界状態”に近づく可能性があるという論文が、科学誌『Nature Communications』に掲載された。
観測データの解析とコンピューターによるモデリングの結果、「マグマが、ガスを放出する臨界圧力(CDP)に達している可能性がある。世界屈指の人口過密地帯である大都市ナポリ近郊にあるこの火山では現在、加速的な変動と温度上昇が観測されている」と、ローマのイタリア国立地球物理学研究所が発表した。
近い将来、マグマの高熱のガスが突然噴出し、大規模な噴火を引き起こす可能性がある、と科学者たちは警告している。だが噴火する時期は今のところ予測不可能だ。イタリア政府はこの発表を受け、噴火の警戒レベルを緑の「正常」から黄の「要警戒」に変更した。
このように、このカンピ・フレグレイの地下は、2016年の時点で、「すでに臨界に達している可能性がある」というのです。
そして、そのような状態の中、7月2日にエトナ山が噴火し、その翌日、エトナ山とカンピ・フレグレイの中間地点にあるストロンボリ火山が「史上最大規模の噴火を起こした」という状況なのですね。
このカンピ・フレグレイについては、2017年に以下の記事で取りあげたことがあります。
しかし、上の記事を書いた時には、イタリアの火山活動は今のように活発ではありませんでした。
今は、少なくとも、カンピ・フレグレイの周囲の地質活動はとても活発になっている感じが伺えます。
現在の状況としては、
・カンピ・フレグレイの地下のマグマはすでに臨界状態にある可能性が高い
・イタリアで史上最大規模の噴火活動が起きている
・世界的にも、巨大な噴火が急激に増加している
というようなことになっていまして、先ほどの記事を書きました 2017年より、さらに懸念の度合いは高くなっているように思います。
これで思い出しますのは、以下の記事で取りあげました「多くの火山が地下でつながっているかもしれない」ということがわかってきたことでした。
ですので、周辺の火山活動が活発になるということは、その周辺にある他の火山にも影響をダイレクトに与えている可能性が強いのです。
仮にカンピ・フレグレイが噴火活動を起こしたとしても、小規模なものであれば、さほど影響はないと思われますが、カルデラ噴火のような状態のものが起きれば、このカンピ・フレグレイのあたりは大きな人口圏ですので、影響も甚大だと思われます。
まあしかし、カルデラ噴火が起きれば、その影響が壊滅的なのは、どの火山も同じで、たとえば、富士山にしても、単なる普通の噴火ならば、火山灰による農業と経済の被害は大変なものになるとはいえ、前回の宝永噴火で噴火による直接の死者は一人もいなかったように、「文明が消失するような自然災害にはならない」はずです。
しかし、富士山、あるいは他のどんな火山でも、カルデラ噴火を起こした場合、その広大な周辺域のほとんどが、火砕流やガスや火山灰などで「消え去る」はずで、そうすると、本当に長い間、その地の文明は消失したままとなると思われます。
すべての動物や植物が消え去り、地形そのものも変わってしまうので、そう簡単に元に戻ることはないはずです。
これはどの火山でもおそらく同じで、火山の規模の大小はあるにしても、カルデラ噴火が起きれば、その地域はいったん歴史から姿を消します。そのような危険のある超巨大火山の中で、現在、最もそういう状況に近いのが、イタリアのカンピ・フレグレイなのかもしれないという気もしないでもないです。

そういう時代が近づいているのかどうかはわかりようがないですが、日本にしても、「過去の日本では 6000年に 1度、カルデラ噴火が起きていた」という周期的な部分から見れば、前回のカルデラ噴火から 7300年経過しているところから、いつ起きても不思議ではないでわけでもあります。

気象がこれだけ混沌としてきていますと、地質の事象のほうも混沌としてきても不思議ではないという思いは日々強くなっています。


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アメリカで多くの大学生が「ツナを常食することで高レベルの水銀に曝露している」ことが判明。大型のマグロの水銀含有量は予想以上に高い模様。なら、マグロの一大消費国である日本は…

投稿日: 2019年7月5日

カリフォルニア大学サンタクルーズ校の研究を紹介した科学メディアの記事より


ineffableisland.com




 
最近は、「この食べ物のリスクはどうだ、あの食べ物には何が含まれている」というようなことを述べる記事も多くなっていて、心苦しい部分はあります。
本当なら、「そんなもん大丈夫でえ! 何でもかんでも食べようぜ」と主張したいのですけれど、各国の大学や研究所などの論文で、何かが発表されると、「ちょっと気になりますね」というようなことになり、読んでいるうちに、
「ああ、これはご紹介しておかないと」
というような気持ちになることが多いです。
確かに今の世の中で「危険な食品」が多くなりすぎていることは事実なのかもしれません。
昨日、最近の科学論文の一覧などを見ていましたら、
「マグロに含まれている水銀と、その消費量についての調査」
についての記事を見たのです。
論文は、アメリカのカリフォルニア大学サンタクルーズ校の「学食」で食事をとる学生たちを調査したもので、私はアメリカの学食事情を知らないのですが、みんな大変によくマグロ、つまりツナを食べるようなのですね。
そして、多くの学生たちが「マグロの過剰摂取により、体内の水銀の安全基準を超えている可能性がある」ことがわかったというものなのです。
私は、
「マグロもかよ」
と呟きながら、しかし何だかんだと、刺身という形でなら、おそらく世界で最もマグロをよく食べているかもしれない私たち日本人はどうなんだろうと思った次第でした。
先にその論文を取り上げた科学記事を掲載しておきます。
これを読む限りでは、お寿司とか刺身定食などで、頻繁にマグロを食べている場合は、結構な水銀量に曝露している可能性がありそうです。
 

Tuna Eaters Are Unaware of Mercury Exposure Risks
ineffableisland.com 2019/07/01

マグロを食べている人たちはその水銀曝露リスクに気づいていない

最近の調査によると、ほとんどのアメリカの大学生はマグロ(ツナ)を大量に摂取すると、神経毒性の水銀にさらされることを知らず、推奨量を超えて摂取していることが多いことがわかった。
大学の食堂で食事をする学生たちの中には、有毒な重金属である水銀が含まれるマグロを、推奨される量をはるかに超えて食べ続けている人が多数いる。
カリフォルニア大学サンタクルーズ校の研究者たちは、マグロの消費習慣や水銀曝露の危険性について、キャンパスの学生たちを調査した。同時に、学生たちの毛髪サンプル中の水銀レベルを測定した。
その結果、彼らの毛髪に含まれる水銀レベルは、学生が食べたマグロの量と密接に関連していることが見出された。さらに、学生たちの中には、その毛髪の水銀レベルが「懸念されるレベル」と考えられるものより上であった人たちもいたのだ。

マグロや他の大型魚は、その最も有毒な形(メチル水銀)でかなりの量の水銀を含んでいる。大学生を対象とした調査では、マグロを食べる人の半数が 1週間に 3回以上マグロを食べていると報告しており、これは、水銀に関するアメリカ環境保護庁(EPA)の基準線量を超える可能性がある。

カリフォルニア大学サンタクルーズ校の環境毒物学の専門家であるミラ・フィンケルスタイン (Myra Finkelstein)准教授は、次のように述べる。
「私たちの調査の結果は、魚をたくさん食べる人たちの毛髪中の水銀レベルに関する他の研究と一致していました」
 
神経学的影響
マグロや他の大型魚は、最も毒性の強いメチル水銀の形で、かなりの量の水銀を体内に含んでいるが、ヒトが、そのような高レベルのメチル水銀にさらされると、神経学的損傷を引き起こす可能性がある。
神経学的発育と生殖の健康への影響のために、水銀曝露についての懸念は妊娠中の女性と子どもたちにとって最大のものだ。フィンケルスタイン准教授は、大学生は神経系がまだ発達している最中であり、また、生殖できる年齢であるため、水銀への曝露は制限すべきだと述べる。
准教授は、環境中の水銀について学生たちが知らないことがわかり、また学生たちがどれだけのマグロを食べているのかについて聞き取りをした時から、この研究を行おうと考えたという。
フィンケルスタイン准教授は以下のように言う。
「学生たちが毎日マグロを食べていると言った時、そして彼らに、マグロを食べることより水銀にさらされる危険性があるということについての知識がなかったことを知り、愕然としました」
研究は、大学院生のヤスヒコ・ムラタ氏が主導し、科学誌「エンビロンメンタル・トクシコロジー・アンド・ケミストリー (Environmental Toxicology and Chemistry)」に掲載された。
調査では、約 3分の 1の学生が毎週マグロを食べており、そして、マグロの食事の 80%が大学の食堂で行われていた。大学の食道では、マグロは、サラダバーに常時ならんでいる。
そして、マグロを食べる学生たちの半数は、アメリカ環境保護庁によって設定されたメチル水銀の基準用量の最大安全レベル( 1日当たり体重 1キログラムあたり 0.1マイクログラムのメチル水銀)を超えている可能性がある「週に 3回以上マグロを食べている」と答えた。
結果が発表される前に、フィンケルスタイン准教授は、この調査結果を、食堂を監督する大学の管理者と話し合った。今後、キャンパス内の食堂の新しい看板は、マグロに含まれる水銀についての情報と魚の消費のためのガイドラインを学生たちに与えることになるだろう。
フィンケルスタイン准教授は、マグロに含まれる水銀のこの問題は、食堂を備えたあらゆる種類の施設にあてはまることだと言う。特に、子どもや若い人を対象にした学内食堂や寄宿学校などでは懸念になる可能性があると述べた。若い人たちが、この水銀の問題を知らず、非常に多くのマグロを食べている可能性がある。
 
マグロの食事は週に1回以下で
ほとんどすべての魚は水銀を含んでいるが、マグロ、特に大型種は比較的高レベルの有毒金属を蓄積することが知られている。
魚を食べる場合は、水銀が含まれている量の少ない魚は週に 2〜 3回食べて問題はない。水銀の少ない大型魚は、カツオやコシナガ(最も小型のマグロ類)などだ。
そして、水銀レベルの高いマグロは、週に1度にするべきだという。水銀レベルの高いマグロには、ビンチョウマグロやキハダマグロがある。
カリフォルニア大学サンタクルーズ校で調査を受けた学生のうちの何人かは、週に 20回以上、マグロを摂取していたと報告されている。
研究者たちは、食堂で出されているマグロの水銀含有量を分析し、数ヶ月にわたって定期的にサンプルを集めた。その結果、マグロの水銀含有量は変動することがわかった。
研究者たちは、アメリカ環境保護庁の水銀の基準投与レベルを下回るためには、体重60キロの人の場合、1週間に低水銀マグロなら 2食まで摂取できるが、高水銀のマグロは 1週間に 1食未満までと計算した。
しかし、マグロや他の魚の消費に関するこのような勧告には難しい面もある。すなわち、魚は非常に栄養価が高く、有益なオメガ 3脂肪酸や他の栄養素を含んでいるという事実があるためだ。このことによって話は複雑になっている。
さらに、水銀濃度は魚の種類によって大きく異なる。アメリカ食品医薬品局および環境保護庁は、妊婦、および幼児の介護者のために魚を食べることについて助言を出している。

 
ここまでです。
摂取量に関しては曖昧ですけれど、大型のマグロは「 1週間に 1度以上はダメ」ということを、このフィンケルスタイン准教授は言っているのですね。
その場合の体重の基準を 60キロとしていますが、
「じゃあ、子どもはどうなん?」
と思わざるを得ない部分はあります。
10キロくらいの体重の小学生などでは、もうほとんどマグロを食べることそのものができないレベルなのでは? と思ってしまうのですが。
日本では、マグロの刺身は幼稚園児くらいから食べますし、ツナマヨのおにぎりも子どもたちの好物だと思いますけれど、この基準だと、小さな子どもだと、週1でもダメとなりそうですね。
週に1度や2度、マグロの刺身や、あるいはツナサラダなどが食卓に上がる家庭は少なくないと思いますだけに難しい話です。
まさか、ドヴしに「水銀を摂取している」とは誰も思っていないわけですし。
この研究でこの健康への影響が、わりと現実味があるのは、
「学生たちの毛髪の中の水銀量が、実際に食べたマグロの量と比例している」
という点です。
マグロをたくさん食べるほど「体内の水銀量が上がる」ということは事実のようなのですね。
うーん。
日本の食生活の中では、マグロは子どもたちの好きなものだけに、これはちょっと複雑な話ですね。
ちなみに、基本的には、大型魚になればなるほど、水銀量のレベルも高くなると書かれていますけれど、日本で消費される代表的なマグロの大きさの比較は下のようになります。
代表的なマグロのサイズの比較


maguroya.com

最も人気があって、値段も高い本マグロが一番サイズが大きく、ということは、一番水銀量のレベルが高いということになるのですかね。本マグロは記事ではふれられていませんので、ちょっとわかりません。ミナミマグロは、インドマグロと表記されて販売されていることもあります。
まあしかし、一般の日本人の食卓からマグロを排除するというのは、基本的にできることではないですので、小さな子どもや妊婦さんに対しては少し気にする、ということでいいのかなとも思います。
水銀は神経毒ですから、場合によっては、たとえば、ほんのわずかな率だとはいえ、ワクチンによる大きな後遺症が出る人たちがいるように、水銀の影響というのは、人によっては無視できない部分はあるのかもしれません。
今は海のものもいろいろとあります。
昨年、「記事にしようかしまいか」と悩んでいるうちに、時間が経ってしまって、ご紹介できなかった海外の報道があります。
それは、タイトルが、
「養殖サーモンは、世界で最も有毒な食品のひとつだ」
というものです。
これは、ノルウェーの養殖サーモンが調査されたもので、その結果、養殖サーモンが極めて化学的に汚染されていることがわかったことが報じられたものでした。
2018年3月の米メディアの記事


Farmed Salmon — One Of The Most Toxic Foods In The World

その記事の中でコメントを出している女性の科学者は、こう言っていました。
「妊娠した女性や、子どもたち、若者たちが、養殖されたサケを食べることを私は勧められません」
もちろん、すべてのサケが汚染されているということではなく、この記事は、ノルウェーの養殖サーモンを調査した結果ですが、それでも、日本においてもサケはあまりにも身近な食べ物で、特にお子さんのいる家庭では学校行事などで、おにぎりを作ることがあるでしょうけれど、まずはサケですしね。
考えてみれば、サケといいマグロといい、子どもが好きなものばかりなのが何だか切ないです。
今の、そしてこれからの子どもたちは何を食べればいいものなのか。

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環太平洋火山帯での地震と火山の噴火が過激化している中で、北緯33度線を地震が駆け抜け、富士山麓河口湖の水は涸れて

投稿日: 2019年6月30日

2019年6月26-28日  パプアニューギニアで連続して2つの火山が大噴火


Jakarta Post




激化する環太平洋火山帯の活動

この数日、世界の火山の噴火がとても活発で、冒頭の報道はパプアニューギニアのマナム山という火山が噴煙 15キロメートルを上げる大噴火を起こしたことについての報道ですが、バブアニューギニアでは、その 2日前にも、ウラウン山という火山が、噴煙 19キロメートルにおよぶ噴煙を伴う巨大噴火を起こしたばかりでした。

それにしては、以下の記事で取りあげています。
冒頭のマナム山が噴火した同じ日には、メキシコのポポカテペトル山も大噴火を起こしています。
2019年6月28日 メキシコ・ポポカテペトル山


Webcams de Mexico

その数日前には、千島列島にあるライコーク火山という火山島で巨大噴火が発生しています。 国際宇宙ステーションから撮影されたその噴火の様子は壮絶なものでもありました。
このライコーク山の噴火も噴煙の高さが 15キロにおよぶ巨大なものです。
2019年6月22日 噴火した千島列島のライコーク火山


NASA

ライコーク山の噴火に関しては、以下のふたつの記事で取りあげています。

千島列島のライコーク火山が95年ぶりに大噴火。噴煙の高さは1万3000メートルに達する。そして、これは「まったく前兆のない」噴火だった
 地球の記録 2019年6月22日

千島列島ライコーク火山の噴火のすさまじい様相がNASAの人工衛星の撮影などで明らかに
 地球の記録 2019年6月26日

これらの火山すべては、環太平洋火山帯に位置しているもので、特にライコーク山は、日本から、なかなか近い場所にある火山島です。

巨大噴火を起こした千島列島のライコーク山の位置

Google Map

ライコーク山の北部のカムチャッカ半島では、わりと頻繁に火山が噴火することもあるのですが、それよりも日本に近い場所での噴火は、珍しいことなのではないでしょうか。
このように、環太平洋火山帯での地質活動が活溌化しているような感じの中で、数日前、「河口湖の水位が極端に低下し続けている」ということが報じられていました。
以下は、産経新聞からの抜粋です。

河口湖、島が地続きに ネットでは「富士山噴火と関係」の憶測も

産経新聞 2019/06/26
富士山の麓にある河口湖で、いつもは湖面に浮かんでいる島が、湖岸と地続きになっている。島には日蓮にちなむ史跡「六角堂」があり、観光客らは「海が割れるようだ」と歩いて渡っている。
近年、水位の低下で夏場に地続きになることがあり、ネット上では富士山の火山活動と関係しているのではという憶測もあるが、専門家は否定的だ。
県治水課によると、河口湖の6〜10月の水位の目安は基準水位のマイナス1・5メートルだが、昨年10月に台風24号が県内を通過した際にマイナス0・75メートルに上昇したため、水位の調整で湖水を放出した。
しかし、その後も水位は徐々に低下し続け、今年4月に島が地続きになった。現在の水位はマイナス2・9メートル前後になっている。
河口湖の研究を続けている県富士山科学研究所の内山高専門員は「水位の低下は雪や雨が少なかったことと、晴れの日が多く湖水が蒸発したため。富士山の火山活動が関係している可能性は低い」と説明する。
 
こういうことですが、河口湖のあたりの降水量が今年は平年を大きく下回っているということで、それが水位が低下した原因なのでしょうけれど、こう各地で巨大な噴火が続いてますと、火山の話題には何となく敏感になります。
実際には、富士山が噴火する時には、少なくとも前回の宝永噴火の時の記録を例にとれば、「突如」ということはあり得ないと思われます。
前回の富士山の噴火は、噴火までに以下のような経過を辿りました。

1707年11月23日の富士山の噴火(宝永大噴火)までの経緯

10月04日 富士山の噴火の始まる 49日前にマグニチュード 8.6 - 9クラスと推定される宝永地震(南海トラフ地震)が発生( 2万人が死亡)
10月05日 富士宮付近を震源とする強い地震が発生
11月10日 富士山の山麓で地響きが始まる 
11月22日 この日から M4- 5の強い地震が数十回発生
11月23日 噴火
このようになっていたようでして、富士山の噴火というのは、いつもそうではないのかもしれないですが、「事前の徴候が派手」なもののようです。
前回の噴火の際は、まず南海トラフ地震が発生して、その後も大きな地震が繰り返される中で、地響きが始まり、噴火に至ったようです。
仮に、この宝永噴火と同じような経緯を辿るとすれば、「もうこれは噴火するしかないだろうな」と、多くの人が感じている中で噴火することになりそうです。
なお、意外な感じもするかもしれないですが、この富士山の宝永噴火では、
「噴火による直接の死者はゼロ」
でした。
それでも、火山灰の被害は非常に大きく、また長く続いたようです。
Wikipedia には以下のような下りがあります。
噴火から20年以上を経ても復興できない地域が多くあり、小田原藩の米の収量が元に戻るまで90年程を要した。
 
酒匂川流域では流入した大量の火山灰によって河川の川床が上昇し、あちこちに一時的な天然ダムができ水害の起こりやすい状況になった。足柄平野での土砂氾濫は約100年繰り返された。
このように、地域によって、
> 農作状況が元通りになるのに 90年かかった
とか、
> 火山灰による河川の地形の変化による土砂災害が 100年も続いた
という、非常に長い影響を残したもののようです。
それにしても、先ほどの「富士山が噴火するまで」を見てみますと、この宝永噴火の頃の日本は本当に騒然としていた状況だったのかもしれません。
何しろ、南海トラフ大地震が起きて、その後も大地震が連続し、その中で富士山が噴火するという状況ですから、地域によっては混沌としていたと思われます。
なお、この宝永噴火の際の火山灰の影響を現代に当てはめますと、以下のようになるようです。
横浜や東京都の一部でも最大 1メートルなどの火山灰が降り積もる可能性があるようで、影響は大きそうです。


気象庁推計 富士山噴火で都心降灰10センチ

 
 

富士山の噴火と南海トラフ地震はマウンダー極小期に起きた

ところで、富士山の噴火に関しまして、前回の宝永噴火が、
「どんな時に起きたか」
ということについて、ある観点から注目しますと、今の時代とわりとリンクするのです。
下のグラフは、西暦 1600年代からの太陽活動の推移に、富士山噴火の年を示したものです。
富士山が噴火した時を太陽活動の推移から見てみると


springer.com

おわかりでしょうか。
前回の富士山の噴火は、「観測史上最も太陽活動が弱い時に起きた」のでした。
1645年から 1715年までは、太陽にほぼ黒点が出ない日が続いたマウンダー極小期と呼ばれる時期ですが、その渦中の 1707年に富士山が噴火しています。
同時に、その時に、南海トラフ地震も起きていたことになります。
先日、以下の記事で、NASA が「これからの太陽活動は、過去 200年間で最も弱いものとなる」ことを発表したことを取り上げました。
これからのその期間が、マウンダー極小期のように数十年続くといったような状態になるかどうかはともかくとして、太陽活動の強弱の問題だけでしたら、「マウンダー極小期と匹敵するような弱い太陽活動になっていく」可能性は高いです。
実際には、マウンダー極小期のような状態に至るのは、あと数年、十数年かかるのかもしれないですけれど、
「最近はいろいろなことの進行が早い」
ということを実感しますので、どうなりますかは、よくわかりません。
いずれにしましても、富士山の噴火とか南海トラフ地震などのような懸念されている自然の事象もまた、「太陽活動が著しく弱い時に発生しやすい」という部分がありそうです。
「宇宙線が噴火や地震のトリガーになる得る」という原理を考えますと、理解できますが、だからといって、それがいつ起きるのかがわかるというものでもありません。
 
ところで、タイトルに「北緯33度線を地震が駆け抜けている」というようなことを書きました。大したことではないのですが、個人的に気になったものですので、簡単にふれておきます。
以下は、今日 6月30日の午前の時点の「過去 24時間に発生したマグニチュード 3以上の地震」です。
2019年6月30日に発生したM3以上の地震


Earthquake report world-wide for Sunday, 30 Jun 2019

最近は、「ふだんはほとんど地震が起きないような場所で、地震が起きる」というようなことが増えていますが、この 6月30日の状況は、「環太平洋火山帯ではない場所で地震がたくさん発生している」というようなことになっています。
特に、中国、中東、ヨーロッパ、アメリカを結ぶ「北緯 33度線」に沿って地震が走っていく様相が印象に残ります。中国、中東、ヨーロッパなどのこれらの場所は、通常は地震がほぼない場所です。
そして、これらの位置が、まさに北緯 33度線なのですね。

33度線

だからどうしたということではないですが、活溌化する地質状況の中で、こういう様相も見られるのだなあと感銘を受けた次第です。
千島列島まで迫ってきた火山活動が、日本列島にまで波及するかどうかはわからないですが、最初のほうに取り上げました世界のここ数日の激しい火山活動を見ていますと、環太平洋火山帯の地質活動はさらに活溌化しているかもしれないとも思います。
そして、マウンダー極小期の再来が近づいているかもしれないといわれる中で、かつてと同じような自然災害が起きるのかどうか。


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「フランスの叫び」が示すヨーロッパの環境的崩壊が示すものは「食糧流通サイクルの時限爆弾」か「2019年 地獄の夏」か

投稿日: 2019年6月29日

叫ぶ顔のイメージとなった2019年6月20日のフランス全土の気温分布図


Ruben H




 
現在、ヨーロッパが歴史上最も気温の高い熱波に見舞われていますが、その中でも、フランスとスペインの気温は際立っていまして、昨日今日あたりは、フランスでは 45℃を超える地域が出てきているということになっています。
そんな中、この熱波が訪れる少し前に、フランスの気象予報士の方が SNS に投稿した「まるでフランスが叫んでいるような」冒頭の画像が今になって話題となっています。
これは気温分布を示しているものですが、その範囲は以下のようになります。


Google Map

 
そのフランスですが、昨日 6月28日、南部のカルパントラという場所において、フランスの過去すべての観測史上で最高気温記録となる「 45.9 ℃」に達したことが報じられています。
6月28日のフランスの報道より


thelocal.fr

こういう 45℃とかの気温となりますと、ヨーロッパにおいては、「まるで冗談のような気温」といえるのですけれど、しかし、今後まださらに気温は上がっていくとみられているのです。
下は、6月28日のヨーロッパ各地の気温です。今後、ドイツやポーランドでも 40℃に達する可能性があるとされています。
6月28日のヨーロッパ各地の気温


thesun.co.uk

どうしてこんなことになっちゃったのか、ということについては、どの報道も比較的曖昧なのですけれど、サハラ砂漠のほうからの熱波が流れ込んでいるということのようです。
しかし、仮にサハラ砂漠など、アフリカ北部からものすごい熱波がやって来ているとしても、「アフリカ北部に熱波がある」のは普通のことですし、気流の流れの方向を考えれば、それがヨーロッパ方向に流れて、多少の猛暑をもたらすことは、よくあることではないかと思うのです。
しかし、フランスが 45℃などという気温になったことは過去にないわけで、どうしてなのかな・・・と考えていて、ふと思い出したのが、以下の 2017年の記事でご紹介した「ジェット気流の異常」のことでした。
タイトルにもありますが、ヨーロッパ上空のジェット気流の速度が、大変な速度になっていたという報道をご紹介したものでした。
現在、地球の上空の大きな大気の流れそのものが、以前とは大きく変わってきているようで、「大気の状態が壊れている」とも言えるようなことになっているのです。
もしかすると、この熱波も、こういう「気流の変化と崩壊」も多少は関係しているのかもしれません。
なお、今のヨーロッパでは熱波が話題となっていますが、世界全体としては「寒波」の地域のほうが相変わらず多く、アメリカのシカゴなどでは、6月の今も最高気温が 15℃程度という、とても寒い夏となっていることが報じられています。
また、南米やオーストラリアは、各地で記録的な寒波となっていまして、暑いにしても寒いにしても、どこの地域も「通常とは違う」ことになっています。
それでも、このヨーロッパの熱波の異常性は、特筆されるものとはいえます。
やはり 40℃以上の最高記音が各地で観測されているスペインでは、南西部カタルーニャのタラゴナという場所で、壊滅的な山林火災が発生していて、通常の消火活動だけでは収集がつかなくなっていまして、空軍による「水爆弾」が投入されています。
6月28日 スペイン・タラゴナで水爆弾で消火を行う戦闘機


Meteo-Pyrenees

これについては、

40℃超の熱波の中のスペイン・カタルーニャで「コントロール不能」の歴史上最も激しい山火事が拡大中。気温は今後「45℃」の領域へと
 地球の記録 2019年6月29日

という記事で取りあげています。
それにしても・・・。
最近、「とんでもない食糧危機が近づいているのではないのか」というようなことについてふれることがあります。以下の記事あたりからのことでしょうか。
 
上の記事の時点でも、フランス、オーストラリア、イタリア、アメリカ、アルゼンチンなどでは、かなり壊滅的な農作物被害となっていたのですけれど、上の記事から、おおむね1ヵ月ほど経った今振り返りますと、「その間に起きた異常気象」ときましたら、それはかなりのものでした。
ヨーロッパにおいては、そこにとどめを刺すような今回の熱波です。
たとえば、ヨーロッパは各地で、ブドウ畑やオリーブ畑、トウモロコシ畑などが、この春には寒波、その次には「雹(ひょう)」などで大きな被害を受けましたが、そのような状態のところに、「その土地で1度も経験したこともないような熱波」が来たということになり、相当厳しいことになるのはないでしょうか。
そもそも、上に挙げました国々は、フランス(熱波)、オーストラリア(寒波と干ばつ)、イタリア(熱波)、アメリカ(寒波と洪水)、アルゼンチン(寒波)というように、それ以来現在まで、どこも異常気象の渦中のままです。
なお、実際には、「昨年の時点でヨーロッパの多くの土地はかなりダメージを受けていた」可能性もあります。
ヨーロッパは昨年の夏も厳しい暑さが続き、また山火事も非常に多かったのです。
それは以下の記事に書かせていただいています。
上の記事にも、
> 世界的な食糧危機サイクルの到来を示唆する?
というように書いていますが、昨年は、そのような食糧危機は起きませんでした。
しかし、仮に、今年もまだ起きないとしても、
「そのようなサイクルの時期がどんどん近づいている」
ことは確かだと思います。
昨年の夏でも、ヨーロッパ各地で以下のような「山火事発生のリスク」が示されていました。濃い茶色になるほどリスクが高いことを示します。


ECMWF/FWI

スペイン、ポルトガル、フランス、ドイツ、オランダなどの中央ヨーロッパはほぼ全域が極端な山火事リスクがあると分類されていたことがわかります。
上の図は昨年 8月のものですが、今はまだ 6月でこれまでないような厳しい熱波に襲われているということは、上の図に示されている山火事リスクが、今現在ですでに同じような状態となっている可能性があると思われます。
もし、この異様な熱波の期間が長くなれば、ヨーロッパで多くの山火事がさらに発生することは避けられないと思われます。
そして、上の記事でもふれましたけれど、実はヨーロッパの「農作危機」は、もうずっと続いているのです。
以下は、2018年7月のヨーロッパの干ばつによるリスク状況を示したものです。黄色と赤色の部分が干ばつを起こした場所で、赤くなるほどリスクが高いことを示します。
2018年7月のヨーロッパの農業リスクのレベル


European vegetable sector in most serious crisis since 1978

昨年の夏の時点では、フランスとスペインには、干ばつによる農業リスクはありませんでした。しかし、今回の熱波で最も大きな被害を受けそうなのが、そのフランスとスペインということになり、昨年と今年で「ヨーロッパは全滅」という形になっています。
そして、ヨーロッパだけではなく、今年は、異常気象が多くの農業大国に及んでいまして、今後いろいろと厳しい局面も考えられるかもしれません。
今の主要国なら、一時的な流通の問題ならカバーできるでしょうけれど、「根本的な食糧供給不足」というような事態が世界に蔓延し始めたとすれば、いつかはこの近代的な流通システムも機能しなくなる時もないではないかもしれません。
まだ夏を前にしてこれですから、今後、世界的にどうなるのかはよくわからないですけれど、夏が終わるまでにはいろいろと明白になってきそうです。
なお、ヨーロッパの今の熱波がどのくらい続くかということについては、
「いつ終わるかはわからない」
というのが公式の見解です。
もしかすると、ここ数年、何度か出ていたフレーズ「地獄の夏」というようなイメージを伴う夏になる可能性もあるのかもしれません。


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