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地球上の植物は今、これまでの地球の歴史的標準より「350倍速く」絶滅し続けていることが大規模な国際研究の中で判明

投稿日: 2019年8月25日

2019年8月25日のロシアの英字報道より


Plants on Earth began to die 350 times faster than before




地球の植物が消える時代へと

前回、以下の記事で、地球の生物種が急速な勢いで消滅していっていることを書かせていただきました。
そうしましたら、今日(8月25日)に、ロシアのメディアで冒頭の、
「地球の植物が、これまでの 350倍の速度で絶滅していっている」
という記事を見かけたのでした。
少し調べてみましたら、生物学や分子生物学などの科学論文が掲載される学術誌「カレントバイオロジー」に、8月23日に発表された論文を紹介している記事でした。
このことは、今日昨日のアメリカのメディアなどで、わりと詳しく報じられていますので、その中から、カンバセーションというメディアの記事をご紹介したいと思います。
この記事には、論文の内容と共に、「植物の絶滅の決定と、将来推測は非常に難しい」ということにもふれられていまして、それだけに、この 350倍という数値は正確なものでは決してないのですけれど、いずれにしましても、過去と比較して、とんでもない速度で、植物が絶滅していっていることは事実です。
今後 80年間の植物の絶滅は、過去の数千倍になるだろうということも科学者たちは述べていました。
以前、以下の記事で、「かつての大量絶滅では、まず植物が絶滅して、それから他の生物が絶滅していった」ということが、米ネブラスカ大学の研究でわかったことをご紹介しました。
前回の記事の最後のほうでも書きましたけれど、
「今後の数十年が人類の最期の時代になる可能性がかなり高くなった」
ということが、さらに確信できる感じでもあります。
この予測は、多少の年代の前後はあっても、おそらく外れないと思います。
といいますのも、昆虫種の絶滅が著しい中、昆虫種が 100年以内におおかた消滅する可能性があるという主張があり(過去記事)、そして、今回の論文を読む限り、植物種も 100年以内に激しく減少すると考えられまして、鳥類や魚類、哺乳類もそれに準じていくだろうということからの予測ですので、大体そのようなものだと思います。
年代に誤差はあっても「数千年」とか「数万年」という数になることはないということになりそうです。
絶滅の兆しが出始めてから、実際に生物種の絶滅に至るまでは意外と早いのかもしれません。
では、ここから記事です。
 

Plants are going extinct up to 350 times faster than the historical norm
The Conversation 2019/08/23

地球の植物が、歴史的基準よりも最大350倍も速く絶滅している

地球は、現在、前例のない種の絶滅を目の当たりにしており、一部の生態学者たちは、これを 6回目の大量絶滅と呼んでいる。 今年 5月、国連の報告書は、100万種が絶滅の危機にあると警告した。最近では、571種の植物種が絶滅したと宣言されている。
しかし、生命が存在している限り、生命種の絶滅そのものは常に地球上で発生していることであり、それが問題なのではない。重要な問題はその絶滅の「率」が変化しているかどうかだ。
8月23日に、学術誌「カレントバイオロジー(Current Biology)」に発表された研究では、一部の植物種が、これまでの地球の全歴史の平均よりも 350倍速く絶滅し始めていることを示した。
絶滅率の測定
「どれほどの種が絶滅しているのか」という答えは簡単ではない。まず、世界のほとんどの地域からの現代の絶滅に関する正確なデータが不足している。

また、植物種は世界に均等に分布しているわけではない。たとえば、マダガスカルには約 12,000種の植物が生息しており、そのうち 80%がマダガスカルでしか見ることができない固有種だ。一方、イングランドには 1,859の植物種しか生息しておらず、そのうち固有種は 75種(わずか 4%)だけだ。

マダガスカルのような、人間文明による破壊の深刻なリスクのある生物多様性と独自性を持つ地域を「ホットスポット」と呼ぶ。純粋に数値に基づくと、生物多様性のホットスポットは、イングランドなどの植物の多様性の少ない地域(コールドスポット)よりも多くの種が絶滅していることが予想される。
もちろん、多様性の少ない地域にも、重要な意味はあり、そこにも、完全に独自の固有種も見られる。
その上で科学者たちは、生物多様性のホットスポットとコールドスポットの両方で、291種の近代での植物の絶滅を調査した。絶滅の根底にある原因は何なのか、それらがいつ起こったのか、また、その種がどれほど独自性のある種なのかを調査した。
当然のことながら、ホットスポットでは、コールドスポットよりも多くの種をより速く失っていることがわかった。
農業と地域の都市化は、ホットスポットとコールドスポットの両方で植物の絶滅の主要な要因であり、生息地の破壊がほとんどの絶滅の主な原因であるという一般的な考えを裏付けている。
全体として、草などの草本多年生植物は、絶滅に対して特に脆弱だった。
ただし、コールドスポットは、ホットスポットよりも総合的に種を失う傾向があることがわかった。たとえば、7つのコールドスポットでの植物絶滅は、7つの属が消失し、1つの例では植物の目全体の消失につながっていた。
また、最近の地球での絶滅率は、ピーク時で、過去の地球の歴史での絶滅率よりも 350倍高いことを示した。
この絶滅の率から考えて、科学者たちは、今後 80年間で、植物の絶滅は、過去の地球の歴史を数千倍上回ると推測する。
しかし、植物の絶滅の推定値については、包括的なデータが不足しているため、現代の絶滅に関する推論は制限されており、正確な推論はできない。
また、「植物の絶滅」を明確に宣言することは困難だ。つまり、植物を見つけるのが非常に難しいためであり、また、「これがこの植物の最後の生きた個体である」かどうかはわからないからだ。
実際、最近の報告では、以前は絶滅したと考えられていた 431種の植物が再発見されたことが判明している。したがって、実際の植物の絶滅率と将来の絶滅は、高い低いどちらにしても、現在の推定値を大きく超える可能性がある。
しかし、生物多様性の損失は、気候変動とともに、人類が直面している最大の課題の一部であることは間違いない。
人間主導の生息地の破壊に加えて、気候変動の影響は植物の生物多様性に特に深刻であると予想される。植物の絶滅の現在の推定値は、おそらく、間違いなく過小評価されていると考えられる。
今後の植物の絶滅率が、科学者たちが推測しているような、数百倍、数千倍というようなことになっていった場合、私たちの地球と私たち人類は、極めて大きな打撃を受けることになる。



米ハーバード大学による「高層大気に大量の微粒子を噴霧し、太陽を暗くする」という狂気の実験が、ビル・ゲイツ財団からの莫大な資金提供の中でついに始まる

投稿日: 2019年8月4日

2019年8月3日の米ゼロヘッジより


zerohedge.com




史上最大の気象介入実験がもうじき始まる段階に

アメリカで「地球を寒冷化に導くための空中エアロゾル散布プログラム」が、名門ハーバード大学での科学者たちを中心に、計画が進められていることをご紹介したのは、昨年 1月の以下の記事でした。
これは、歴史上、巨大火山の噴火の後に、火山灰が太陽光を遮断するために、地球全体の平均気温が下がったという観測がなされて以来、
「その火山の噴火と同様の状態を人工的に作り出す」
という一種の「狂気の発想」なんですけれど(巨大な火山噴火のエアロゾルの噴出量は人工的にどうこうできる量ではないですので)、それでも、このジオエンジニアリングという名の地球の気象への人為的介入計画は進んでいたようです。
7月30日の科学誌ネイチャーには、ハーバード大学に、このプログラムの諮問委員会が設置され、そして、資金提供も、ビル・ゲイツ氏が全面的におこなうことになりまして、現在、
「ほとんど実行直前の段階」
になっているようです。
2019年7月30日のネイチャーより


nature

これについて、昨日の米ゼロヘッジは、アメリカのメディア記事を引用して、このことを伝えていました。
今回は、この記事をご紹介したいと思います。
わりと長いですので、まずその記事をご紹介させていただきます。

Harvard Scientists Funded by Bill Gates to Begin Spraying Particles Into the Sky In Experiment to Dim the Sun
Zero Hedge 2019/08/03

ハーバード大学の科学者たちがビル・ゲイツ氏の資金援助を受け、太陽からの光を暗くするための実験のために高層大気に粒子を噴霧するプログラムに着手した

米ハーバード大学は、太陽からの光を暗くするというジオエンジニアリングをテストするために、成層圏に粒子を噴霧するという彼らの計画を推し進めるための諮問委員会を創設した。
なお、この記事の内容は、陰謀論的なものとは関係ない。ここで取り上げる情報は、事実であり、正確なものであることを先に書いておきたい。
この「地球の気象を操作する」ためのジオエンジニアリング技術は、たびたび物議を醸してきた。かつては、ケムトレイルというような単純化された表現で呼ばれていたが、ハーバード大学の科学者たちは、太陽からの光を遮断し暗くするために、高層上空に粒子を散布する実験を世界で初めておこなうことを計画しており、そして、もうじき、それは現実となりそうだ。
「大気中に粒子を散布する」という、かつては陰謀論の話題であったものが、議会で議論されており、今やハーバード大学の科学実験の主題となっている。

ハーバード大学の科学者たちは、世界初の太陽光に対してのジオエンジニアリング実験で、火山の噴火による地球の冷却効果と同様の状態を再現しようとしている。同大学は、この 8月、ハーバードの研究者たちによって開発されたこのジオエンジニアリング・プロジェクトの倫理的な問題、環境的な影響、そして地政学的な影響を調べるための外部諮問パネルを創設したと発表した。

7月30日の科学誌『ネイチャー』によると、持続可能性と経済的繁栄を促進する州機関であるカリフォルニア戦略成長評議会(California Strategic Growth Council)の上級代表者であるルイーズ・ベッズワース(Louise Bedsworth)氏は、7月29日にハーバード諮問委員会の代表に就任すると発表した。 他の 7人のメンバーは、地球科学の研究者たちと、環境および気候政策の専門家を含む。

この実験は「成層圏制御摂動実験(SCoPEx)」と呼ばれており、地球の高層大気に炭酸カルシウム粒子を噴霧し、太陽光を遮る火山灰の影響を模倣して、地球に冷却効果を生み出すものとされている。
この実験の具体的なことについては、昨年のネイチャー誌に以下のように発表されている。
すべてが計画通りに進んだ場合、ハーバード大学のチームは太陽光へのジオエンジニアリングの実行場所を、研究室から実際の成層圏へと移行させ、世界初の戦略的成層圏制御摂動実験(SCoPEx)を行う。
試験の第一段階は、アメリカ南西部で上空 20キロメートルにある操作可能なバルーンを 2回飛行させ、テストを行う。この第一段階の予算は 300万ドル ( 3億3000万円)だ。このテストは、2019年の前半には早くも開始することが可能となっていた。
いったん配置されると、実験では、炭酸カルシウムによる「粒子の煙」を放出することになる。これは、それぞれが約 100グラム程度で、市販の制酸剤の平均的なボトルに含まれる量とほぼ同じだ。その後、バルーンが粒子の分散状態を観察する。
 
当然のことながら、この実験に対して、環境団体を含む多くの人々が懸念を表明していることが、科学誌ネイチャーに記されている。実験に反対する科学者たちは、このような試みは、気候変動に対する恒久的な解決策には結びつかず、一時的な気晴らしのようなものに過ぎないと言う。
この実験の概念にある「地球を寒冷化させるために、大気中に粒子を注入する」という考えは、1991年にフィリピンのピナツボ火山が噴火した後、地球の平均気温が下がったことによる。
この時のピナツボ火山の噴火は、20世紀に起きた火山の噴火の中で二番目に大きなものだったが、この噴火は、成層圏に 2000万トンの二酸化硫黄エアロゾルを噴出させた。このエアロゾルが地球の気温を下げた。
2000万トンというような大量のエアロゾルが大気中に噴出されたにも関わらず、下がった気温は 0.5℃であり、気温の低下が続いたのは 1年だけだった。
ハーバード大学の研究チームは、数年間、戦略的成層圏制御摂動実験に取り組んでいるが、参加しているすべての科学者たちが、このプログラムの内容に完全に同意しているわけではない。
たとえば、気候科学者ではないフランク・クーチュ (Frank Keutsch)氏は、以前は、この考え方を「まったく狂気の沙汰だ」と考えていた。しかし、クーチュ氏はその後、考えを変え、この実験に賛同するようになったことがネイチャーの記事に書かれている。
この実験の疑わしい性質をさらに増しているのは、この実験の資金のほとんどが、マイクロソフト社の創業者であるビル・ゲイツ氏によって行われているということもある。
ビル・ゲイツ氏が、世間的に物議を醸すような科学的実験に資金を提供することは、これが初めてのことではない。ゲイツ氏は、数多くの科学実験やプロジェクトに公的に資金を提供している。
たとえば、「赤ちゃんに自動的にワクチンを接種するためのインプラント装置」の研究に資金を提供していることが、2017年に報じられている。

この「上空に人工的に粒子を噴霧して、地球の気象を変えようとする」というハーバード大学の実験は、初めて聞かれる方には、ディストピア的 SF 映画の話のように響くかもしれないが、現実は、このジオエンジニアリング的な考え方は、長い間、各国の政府の検討議題でもあり、また、世界中のシンクタンクが検討していたものだ。

実際、2018年11月に英学術誌「エンバイロメンタル・リサーチ・レターズ(Environmental Research Letters)」に掲載された研究は、地球温暖化を防ぐためのジオエンジニアリング実験として、航空機により大気中に微粒子を噴霧するという、ハーバード大学の実験とまったく同じことを行うことについてのものだった。
他にも、いくつかの同様の科学的研究がある。
さらに、2016年に当時の中央情報局(CIA)長官であったジョン・ブレナン (John Brennan)氏は、外交問題評議会で演説した際に、地球を寒冷化に導くために大気中に化学微粒子を散布する同様のプロセスを詳述した。
会議でブレナン氏は、外交問題評議会との会議で、世界の安全保障に対する不安定性と、国境を越えたアメリカへの脅威について述べた。その中で、ブレナン氏は、ジオエンジニアリングのトピックを提起した。
また、地球規模の気候変動による温暖化の影響を逆転させるための、もうひとつの公的プログラムとして、「 SAI プログラム」がある。これは、成層圏へエアロゾルを注入することで、やはり火山の噴火と同じ効果を作りだし、太陽の熱を反射させるというものだ。

SAIプログラムは、地球規模の気温上昇を制限し、気温の上昇に関連するリスクを減少するとされる。また、このプロセスは比較的安価に実行できる。とはいっても、アメリカ国立研究評議会は、 SAI プログラムが完全に展開された場合、毎年約 100億ドル( 1兆1000億円)かかると見積もっている。

私たちは、ジオエンジニアリングについて、ますます多くの話を聞くようになっているが、1つ明らかなことがある。それは、ジオエンジニアリングにより故意に地球の気候を変え始める前に、まだ議論されることは数多くあり、そして、私たちが学ばなければならないことがまだたくさんあるということだ。

 
ここまでです。
これについては、以下の記事など、わりと多く取り上げてきていますけれど、そもそも、地球の気温自体が、公的なデータでは、3年前から「下降局面」に入っていまして、
「この 3年間は、過去 1世紀で最大の寒冷化を記録している」
のです。
この記事で、取り上げましたアメリカのメディアの記事は以下のようなものです。

「過去最大の寒冷化事象が起きていることをご存じだろうか」より

2016年2月- 2018年2月の 2年間で、世界の平均気温は 0.56℃低下した。
これは、それまで過去最大の平均気温の低下を見せた 1982年- 1984年の 2年間の気温の低下 0.47°Cを上回る数字だ。

このデータの数字はすべて NASA ゴダード宇宙科学研究所による GISS 地球表面温度分析からのものであり、これは、世界の平均気温の報告について、世界中のほとんどのジャーナリズムの報道で使用される標準的データソースであり、公的な記録がそのようになっているのだ。

2016年から 2016年のこの「大寒冷化」は、2つの小さな寒冷化に主導された。ひとつは、2016年2月- 6月と、もうひとつは 2017年2月 - 6月/の期間だ。
そして、仮に 2018年2月から 6月までも同様の事象が起きた場合、地球の平均気温は、1980年代よりも低くなる。
 
つまり、過去 3年くらいの正確なデータ分析を見れば、(それまで温暖化していたとしても)「 2016年には、すでに温暖化は終わっていた」わけです。
ですので、このハーバード大学の計画のようなプログラムは、実際には、実行目的そのものに意味がないということにもなります(気温を下げる局面ではないため)。
それでも彼らはやると。
それに、そもそも今年の 2019年は、アメリカも、そして日本なども、7月頃まで「何が問題だったか」ということについて、たとえば、アメリカでしたら、以下の記事のように、
「異常な日照不足が続いた」
ことが問題だったのです。
日本でしたら、ほんの 1週間ほど前の以下のような報道タイトルだけでも思い出しますけれど、やはり、信じられない日照不足が問題でした。

記録的な日照不足、小売業に影響じわり−衣料品販売など低迷
 ブルームバーグ 2019/07/28

今後の太陽活動の推移の予測から考えますと、来年も、またその次の年も次の年も、このような状況は続く可能性が高いと考えられまして、むしろ「太陽の光が貴重になる」地域が、とても多くなりそうな感じはあるのです。
今年に関していえば、アメリカでも日本でもヨーロッパでも、現時点では、猛暑が問題となったのは「ほんの数日から 1週間ほど」であり、それ以外の春から夏の多くの日々は、ひたすら、日照が不足していたのです(ただし、アラスカやシベリアは異常な熱波が続いています)。
このハーバード大学ののような実験が成功するとは、あまり思っていませんけれど、もし成功した場合は、それはそれで、
「ただでさえ日照不足に苦しんでいるのに、これ以上それを加速させてどうする」
という話でもあり得ます。
しかも、以下の記事で取り上げさせていただきましたが、現在の太陽の放射照度、つまり「太陽からの光の強さ」は、観測史上で過去最大級に弱いのです。
 
それにしても、ビル・ゲイツさんは、科学の研究に資金提供することに熱心で、特に「物議を醸しやすい科学的研究」に積極的に資金提供しているようで、過去記事でも、以下のような「遺伝子ドライブ」というようなものに多額の研究資金を提供しています。
遺伝子ドライブというのは、人為的に遺伝子を改変することで、
「生物種全体を改変することができる」
と考えられている遺伝子技術で、こちらもわりと「狂気の世界」であるのですけれど、この遺伝子ドライブ技術の試験も成功していますしね。
ビル・ゲイツさんが関係すると、わりとよく実験が成功するみたいですので、今回のハーバード大学の実験も、ある程度の「成功」を収めることになるのかもしれないという念はあります。
実験成功後の気象は、どうなっちゃいますかね。


地震の時代の「頂点」が近づいている? 今、地球では「通常の3倍の数の地震」が発生し続けている

投稿日: 2019年7月16日

2019年7月15日の米国メディアの記事


The Number Of Global Earthquakes Is 3 Times Above Normal




 

世界の地震の回数がさらに極大化

今年の 6月くらいから地震に関しての記事が多くなっていますが、その理由は単純でして、
「かつてないほど地震が増え続けている」
からでした。
そのような中で、 7月15日までの 1週間は、地震の「」として、ものすごいことになっていたことを知りました。
今年 2019年の現在までの地震の発生回数の平均は、マグニチュード 1.5以上の地震に関して、
1日に平均 193回、発生
していました。
小さな地震も含めますと、世界では毎日こんなに地震が起きているわけですけれど、7月9日から 7月15日までの 1週間は、マグニチュード 1.5以上の地震が、
1日に平均 677回、発生
していたのです。
実に、通常の 3倍以上。
この地震事象が一過性のものなのかどうかはわからないですが、特徴として、超巨大地震こそないものの、マグニチュード 6以上の地震の発生がとても多いのです。
まず、現段階での世界での地震の状況について、各報道の情報をまとめた冒頭のアメリカのメディア記事をご紹介します。
オリジナルは文字だけの記事ですので、写真等をこちらで付け加えています。
 

The Number Of Global Earthquakes Is 3 Times Above Normal – 6.1, 6.6, 7.3 + Dozens More Hit The Ring Of Fire Over The Last 48 Hours
Economic Collapse Blog 2019/07/14

世界の地震の発生数が通常の3倍になっている。過去48時間では、M6.1、M6.6、M7.3を含む地震が環太平洋火山帯で発生

2019年7月15日までの 48時間で、マグニチュード 6.1の地震が日本で発生し、マグニチュード 6.6の地震が、ふだんは地震がほぼないオーストラリアで発生、そして、マグニチュード 7.3の大地震がインドネシアを襲った。
これらの地震はすべて、米カリフォルニア州南部で過去 20年で最大の2つの地震に見舞われたちょうど 1週間後に起きた。
現在の地震の状況は、通常と比べて、どのようなものなのだろうと、世界の地震の最新データを調べてみたが、やや憂慮すべき状態となっていることがわかった。
地球全体で見ると、2019年は、これまでのところ( 7月15日まで)マグニチュード 1.5以上の地震が「 1日平均で 193回」で発生している。
この数自体も非常に多いが、ところが、この 1週間の地震の発生数を調べてみると、地震発生数が驚くべき状況となっていることがわかるのだ。
何と、この 1週間 (7/9 - 7/15)は、地球全体で、マグニチュード 1.5以上の地震が、「 1日平均で 677回」起きていた。
この 1週間は、「通常の 3倍以上の数の地震が発生している」ということになる。

この 1週間は、小さな地震だけではなく、大きな地震の数も同様に驚くほど高いレベルにあった。アメリカ地質調査所(USGS)によると、過去 7日間に、世界中で少なくともマグニチュード 4.5以上の地震が 121回発生しており、それには日本を襲ったマグニチュード 6.1の地震も含まれる。

この日本の地震は、2019年に、世界で発生したマグニチュード 6.0以上の地震の 84番目のものとなる。つまり、信じられないことに、今年はマグニチュード 6.0以上の地震の数が、すでに 80回を超えているのだ。
この 84回の地震のうち、実に 77回の地震が、環太平洋火山帯で発生している。
翌日 7月14日には、マグニチュード 6.0以上の地震がさらに 2つ起きた。しかも、そのうちのひとつは、ほぼ地震が発生したことがない西オーストラリアだった。
英国ガーディアンは以下のように報じている。
7月14日午後3時39分、西オーストラリアのキンバリー海岸沖合で、マグニチュード 6.6の海底地震が発生した。これは、オーストラリアで発生した地震としては、過去最大規模となる。
キンバリーの海岸の家や商店では、棚から物が落ちたりし、地震を経験したことのない地元住民たちを驚かせた。
オーストラリアの歴史で最大の地震は、1988年にノーザン・テリトリーで起きたマグニチュード 6.9の地震だった

地震直後のオーストラリア・ブルームのショップ内

Dylan Storer

この日、オーストラリアの地震の次に発生した地震はさらに規模が大きかった。マグニチュード 7.3の地震がインドネシアを襲ったのだ。
英デイリーメールは以下のように伝えた。
7月14日、インドネシア東部マルク島の離島を震源としたマグニチュード 7.3の大地震が発生し、人々にパニックを引き起こした。


dailymail.co.uk

地震の発生時には、津波警報は出されなかったが、津波を恐れる住民たちは、町から高台へと走った。
 
このように立て続けに地震が発生するということは、「普通」とはいえないが、この世界的な不安定状態は、アメリカも例外ではない。
南カリフォルニアの 2つの地震以降、他のアメリカ各地でも地震が発生しており、7月13日には、モンタナ州でマグニチュード 4.0の地震が起きたことが報じられた
また、ワシントン州のシアトルでは、7月12日に、マグニチュード4.6の地震に襲われた。アメリカ地質調査所の地球物理学者は、この地震は「シアトル全域で広く揺れを感じた」と述べている
もちろん、カリフォルニア州の地震も、激しく継続している。
7月5日のマグニチュード 7.1の地震以降、南カリフォルニアでの揺れは止まることを知らない。データによると、過去 7日間にカリフォルニア州とネバダ州で発生した、すべてのマグニチュードの地震の回数は「 10,303 回」に達している。


caltech.edu

なお、7月5日のカリフォルニア南部のマグニチュード 7.1の地震は、震源地が非常に人里から離れた場所だったために、大きな被害を受けることはなかった。
しかし、マグニチュード 7.1のエネルギーは巨大であり、この地震による影響を軽く考えるべきではない。マグニチュード 7.1のエネルギーは、ロサンゼルスタイムズによると、「 45個の広島型原爆の爆発と同等」のエネルギーだという。
このマグニチュード 7.5の大地震は、カリフォルニア南部で発生したが、私たちは、カリフォルニア州の北西部に注意しなければならない。そこは、超巨大地震が発生する可能性がある地質である上に、複数の火山が存在する。
マグニチュード 9.0の地震のエネルギーは、マグニチュード 7.1の地震より 707倍強力なのだ。
いつの日か、このような地震が、カリフォルニアを襲ったとすれば、あるいは、このような超巨大地震が、たとえば、ロサンゼルスの街中のような場所で起こったとするとどうなるのかは想像もつかない。
もちろん、今後長いあいだ、そのような地震が起きることはないかもしれない。しかし、7月15日までの過去 24時間に、このカリフォルニアでは新たな地震が発生している。英エクスプレスは以下のように伝えている
7月15日までの過去 24時間の間に、南カリフォルニアは、余震とみられる多くの群発地震が発生している。
過去 24時間の間に、カリフォルニア州では 762回の地震が起きた。そのうち 29回の地震は、マグニチュード 2.5以上だった。
現在起きている多くの地震は、それぞれが単なる地域的な現象ではない。
冒頭で示したように、地球規模で、地震の数は通常の 3倍となっているのだから。
今、地球は大きく揺れている。

 
ここまでです。
こういうような感じで、小さな地震も含めて地震が増え続けている状態ですが、「このような状態が今後どのようなことになるかを示唆しているか」は、「誰にもわからない」のです。
もちろん、地震学者にもわかりません。
地震学者は、発生した地震の分析と研究を行う方々ですので、先のことを予測することはできません。なぜなら、「群発地震と巨大地震の関係性について、統一された見解が存在しない」ためです。
過去にも、急激に地震が増加した時期もありましたが、その後の展開は「いろいろパターン」が存在していまして、大小含めた地震が急激に増えてきたからといって、次に壊滅的な地震が来るのかどうかはわかりません。来ないこともあったし、来たこともありました。地震の増加と、その後の大地震の関係性はいまだに不明です。
ただ、最近の1ヶ月くらいの流れを見ていますと、「今は関係している場合が多い」かもしれないとも思います。
たとえば、最近の一連の地震の記事の最初となったのは、6月11日に書かせていただきました以下の記事でした。
このタイトルに、
> カリフォルニアでの群発地震が警報レベルに達した今
とありますが、その後、7月5日に、カリフォルニア州では、マグニチュード 6.4と、マグニチュード 7.1の大地震が続けて発生するということになりました。
これらの地震については、以下の記事で取りあげています。
このうちのマグニチュード 7.1の地震というのは、アメリカで発生した地震としては、非常に大きな地震となりますが、幸いにも、震源が人里から遠く離れた砂漠であったために、この規模の地震としては、奇跡的にほとんど大きな被害はありませんでした。
しかし、先ほどご紹介した記事でも、その後の余震の数が壮絶なことになっている上に、これらの地震が「カリフォルニアでの新たな地震」に結びつかないかどうかが懸念されてはいます。また、以下の記事で書きましたけれど、このカリフォルニアの余震は、南北に細長い領域を描きながら発生していまして、何となく、サンアンドレアス断層沿いに震源域が拡大しているように見えなくもない感じです。

2019年7月4日-6日のカリフォルニア地震の余震の分布

USGS

 
また、先ほどの記事にありましたが、地震が発生すること自体が珍しいオーストラリアでマグニチュード 6.6の地震が起きたりと、環太平洋火山帯でもなく、プレート境界上でもないような場所での地震が、結構頻繁に起きているのも注目されるところです。
以下は、この 7月に起きた「マグニチュード 5以上」の地震ですが、今月は、まだ 16日だと考えますと、結構発生していると思います。日本列島は、地震のアイコンで消されてしまっているほどです。
2019年7月1日-15日までの地震


Earthquake report world-wide for July 2019

なお、この期間の地震の内訳は以下の通りです。
2019年7月1日-15日までの地震の内訳
・マグニチュード 2-3の地震 4395回
・マグニチュード 3-4の地震 1466回
・マグニチュード 4-5の地震 590回
・マグニチュード 5-6の地震 89回
・マグニチュード 7-8の地震 2回
・マグニチュード 8の地震  0回
この 7月は、マグニチュード 5以上の地震が「 1日に 6回のペース」で発生していることになるようで、これは確かに多いです。
 
なお、最近は、地震に関してのさまざまな新しい科学的発見についても、いくつか記事にさせていただいています。
代表的なもののひとつが、「大地震は地球の裏側に地震を誘発する」ということが、アメリカのオレゴン州立大学の科学者たちによって見出されたことと、最近の地震の発生について書かせていただいた以下の記事です。
また、もうひとつは、地震には「惑星直列」など惑星の力が働いている可能性が強いことが、アメリカのコロラド大学などの科学者たちによって判明したことをご紹介した以下の記事などがあります。
そのようないろいろな科学的な発見も発表されてきているわけですけれど、それでも、地震が「いつ」「どこで」起きるかということを正確に予測する方法は、いまだに存在しません。
 
ふと思うのですが、現実として、これだけ世界中で地震が増加しているということは、あるいは、地震に関して、
「地球は地質的に次の新しい段階に入った」
というようなことも言える可能性もあるのかもしれません。
 
いずれにしても、日本を含めて、地震の増加傾向は止まってはいませんので、世界で最も地震の多い国のひとつである日本に住む私たちは「起きる」というように想定して生きるほうが健全な気はします。

広範な滅亡を導くとされるイタリアの超巨大火山カンピ・フレグレイの周辺状況が慌ただしい…。エトナ山の噴火の翌日にストロンボリ火山では史上最大規模の噴火が発生

投稿日: 2019年7月4日

2019年7月3日 史上最大規模の噴火を起こしたイタリアのストロンボリ火山


Forbes




破局噴火

火山の噴火には、通常の噴火と共に、「カルデラ噴火」とか「破局噴火」と呼ばれる大規模な噴火の形式があります。
通常の火山の噴火が、火口などからの噴出によるものであるのに対して、カルデラ噴火は火山の面積そのものが爆発的に噴火するもので、その破壊規模は通常の噴火とは比べものにならないものです。
イメージとしては、以下のような感じですかね。科学誌ニュートンの表紙に使われていた CG イラストです。
阿蘇山の9万年前のカルデラ噴火の様子の想定図


Newton

もちろん、カルデラ噴火は頻繁に起きるものではなく、日本の領域では、7300年前に九州沖の鬼界カルデラが噴火して以来、起きていないのですけれど、地球の歴史の単位で見ますと、「わりと頻繁に起きている」ものでもあります。
たとえば、日本も世界にも、カルデラからできた地形やカルデラに水が溜まってできた湖などが数多くありますが、そういう場所では、かつてカルデラ噴火が起きていたのです。
日本だけでも、有名なカルデラとしては以下のようなものがあります。


神戸大学 研究ニュース

もちろん、これは超巨大カルデラだけで、日本には非常に多くのカルデラが存在します。
などを見ますと、日本全国に 100以上のカルデラがあることがわかります。
現在の地質学では、日本においてのカルデラ噴火は、平均して 6000年に 1度の割合で起きているのだそうで、決してよく起きるものではないですが、しかし、回数は少なくとも、巨大なカルデラ噴火は、その破壊力があまりにも巨大であるために、
「 1度起きると、その周辺の文明は長く途絶える」
ということになるものです。
7300年前の鬼界カルデラの噴火の際にも、縄文時代の九州の遺跡に「 1000年近い空白期間がある」ことが知られていまして、そのような期間、文明は消失するものだということがわかります。
これは現代でも基本的には同じだと思われます。
そういう観点から「世界で最も危険な火山」というものを、2015年に、英国の天体物理学者たちが発表しましたが、それは以下のようになります。

2015年版 世界で最も危険な火山 10

1位:硫黄島(東京都)
2位:アポヤケ山(ニカラグア)
3位:カンピ・フレグレイ(イタリア)
4位:阿蘇山(熊本県)
5位:トランスメキシコ火山帯(メキシコ)
6位:アグン山(インドネシア)
7位:カメルーン山(カメルーン)
8位:タール山(フィリピン)
9位:マヨン山(フィリピン)
10位:ケルート山(インドネシア)

日本を含めて、そのほとんどが環太平洋火山帯にある超巨大火山ですが、この中で唯一、環太平洋火山帯ではない火山が、太字にしていますイタリアのカンピ・フレグレイです。
このイタリアの超巨大火山は、最近「活動の徴候を見せている」のですが、ここ数日、イタリアの地質状況が不安定になっています。
今回は、そのことをご紹介したいと思います。
 
 
 

イタリアの火山が連日突如の噴火を起こす中

少し前に、イタリアのエトナ山が噴火したことを以下の記事でご紹介させていただきました。
エトナ山そのものは、頻繁に噴火を起こす火山ですが、今回の噴火は「噴火の予兆がなかった」という点が特徴でした。
上の記事を書いている時点では知らなかったのですが、このエトナ山が噴火した 7月2日の翌日の 7月3日に、やはりイタリアにある「ストロンボリ火山」が大噴火を起こしていたことを知りました。
噴火したストロンボリ火山


fobosplanet

ストロンボリは火山島で、島そのものが火山といえます。
冒頭の写真は、米フォーブスに掲載されていたものですが、そのフォーブスによれば、この噴火により少なくとも 1人の観光客が死亡したことが確認されています。
この噴火の規模なのですが、AFPの報道には以下のようにあり、この噴火は、ストロンボリ島での噴火としては、最大級のものだったようです。
AFPの報道より
イタリア国立地球物理学火山学研究所(INGV)によると、グリニッジ標準時(GMT)午後2時46分ごろ、噴火口中央南側で大規模な噴火が2回発生。
ストロンボリ島で史上最大規模の噴火だったという。
INGVによれば、噴火に先立ち火口部分にある「火山活動のあるすべての噴火口」から溶岩が流出し、上空約2キロの高さまで大量の煙が立ち上った。
ここにありますように、
> 火山活動のあるすべての噴火口から溶岩が流出し
というような活発な火山活動を示すものだったようです。
また、以下のようなコメントも掲載されていました。
地元の神父ジョバンニ・ロンゴさんはメディアに「空から火の雨が降ってきて、まるで地獄にいるようだった」と語った。
 
いずれにしましても、イタリアで、このように「連日で異なる火山が噴火する」というのは聞いたことがないことでして、現在のイタリアの地質活動が活溌なのか、活発ではないのか、ということになれば、少なくとも「活発でないということはない」ということになるとは思います。
そして、位置で見ますと、このエトナ山とストロンボリ火山、そして先ほどの「世界で最も危険な火山」の 3位にあるカンピ・フレグレイの位置関係は、やや気になる位置関係ともいえるのです。
それぞれの場所は以下のようになっていて、エトナ山、ストロンボリ島、カンピ・フグレイは、ほとんど直線上に並んでいるような位置関係です。

エトナ山、ストロンボリ島、カンピ・フグレイの場所

Google Map

カンピ・フレグレイの隣には、西暦 62年にポンペイを火砕流で消失させたベスビオ火山があります。
このカンピ・フレグレイは、500年以上活動していないのですが、2016年に「活動が始まった」とする論文が発表されました。
以下は、2016年12月のナショナルジオグラフィックの記事からの抜粋です。

超巨大火山に噴火の兆候、イタリア

ナショナルジオグラフィック 2016/12/28
50万人が住むイタリアの大規模な火山性カルデラ盆地、カンピ・フレグレイの地下にある超巨大火山が、500年の休止期間を終え、“臨界状態”に近づく可能性があるという論文が、科学誌『Nature Communications』に掲載された。
観測データの解析とコンピューターによるモデリングの結果、「マグマが、ガスを放出する臨界圧力(CDP)に達している可能性がある。世界屈指の人口過密地帯である大都市ナポリ近郊にあるこの火山では現在、加速的な変動と温度上昇が観測されている」と、ローマのイタリア国立地球物理学研究所が発表した。
近い将来、マグマの高熱のガスが突然噴出し、大規模な噴火を引き起こす可能性がある、と科学者たちは警告している。だが噴火する時期は今のところ予測不可能だ。イタリア政府はこの発表を受け、噴火の警戒レベルを緑の「正常」から黄の「要警戒」に変更した。
このように、このカンピ・フレグレイの地下は、2016年の時点で、「すでに臨界に達している可能性がある」というのです。
そして、そのような状態の中、7月2日にエトナ山が噴火し、その翌日、エトナ山とカンピ・フレグレイの中間地点にあるストロンボリ火山が「史上最大規模の噴火を起こした」という状況なのですね。
このカンピ・フレグレイについては、2017年に以下の記事で取りあげたことがあります。
しかし、上の記事を書いた時には、イタリアの火山活動は今のように活発ではありませんでした。
今は、少なくとも、カンピ・フレグレイの周囲の地質活動はとても活発になっている感じが伺えます。
現在の状況としては、
・カンピ・フレグレイの地下のマグマはすでに臨界状態にある可能性が高い
・イタリアで史上最大規模の噴火活動が起きている
・世界的にも、巨大な噴火が急激に増加している
というようなことになっていまして、先ほどの記事を書きました 2017年より、さらに懸念の度合いは高くなっているように思います。
これで思い出しますのは、以下の記事で取りあげました「多くの火山が地下でつながっているかもしれない」ということがわかってきたことでした。
ですので、周辺の火山活動が活発になるということは、その周辺にある他の火山にも影響をダイレクトに与えている可能性が強いのです。
仮にカンピ・フレグレイが噴火活動を起こしたとしても、小規模なものであれば、さほど影響はないと思われますが、カルデラ噴火のような状態のものが起きれば、このカンピ・フレグレイのあたりは大きな人口圏ですので、影響も甚大だと思われます。
まあしかし、カルデラ噴火が起きれば、その影響が壊滅的なのは、どの火山も同じで、たとえば、富士山にしても、単なる普通の噴火ならば、火山灰による農業と経済の被害は大変なものになるとはいえ、前回の宝永噴火で噴火による直接の死者は一人もいなかったように、「文明が消失するような自然災害にはならない」はずです。
しかし、富士山、あるいは他のどんな火山でも、カルデラ噴火を起こした場合、その広大な周辺域のほとんどが、火砕流やガスや火山灰などで「消え去る」はずで、そうすると、本当に長い間、その地の文明は消失したままとなると思われます。
すべての動物や植物が消え去り、地形そのものも変わってしまうので、そう簡単に元に戻ることはないはずです。
これはどの火山でもおそらく同じで、火山の規模の大小はあるにしても、カルデラ噴火が起きれば、その地域はいったん歴史から姿を消します。そのような危険のある超巨大火山の中で、現在、最もそういう状況に近いのが、イタリアのカンピ・フレグレイなのかもしれないという気もしないでもないです。

そういう時代が近づいているのかどうかはわかりようがないですが、日本にしても、「過去の日本では 6000年に 1度、カルデラ噴火が起きていた」という周期的な部分から見れば、前回のカルデラ噴火から 7300年経過しているところから、いつ起きても不思議ではないでわけでもあります。

気象がこれだけ混沌としてきていますと、地質の事象のほうも混沌としてきても不思議ではないという思いは日々強くなっています。


地震にも「惑星の配列」が関係している可能性 : 「巨大地震を誘発する地球の回転速度の低下」を引き起こしているのが「月」であることがアメリカ地球物理学連合において発表される

投稿日:2019年6月16日 更新日: 2019年6月18日

地震も異常気象も含めた地球で起きる現象の「すべて」が太陽系の惑星の所作かもしれない

2019年6月10日のインターナショナル・ビジネス・タイムズより


IB Times




 

最近の地震の状況

今日、ニュージーランドの北方の海域で、マグニチュード 7.2の地震が発生していました。
少し前の以下の記事のタイトルなどでもふれていますが、最近のニュージーランド近辺では、やや規模の大きな地震が続いていまして、現地のメディアでは、「次は巨大地震が来るのではないか」という懸念が数多く報じられています。

世界の地震発生状況の奇妙さが進行し、カリフォルニアでの群発地震が警報レベルに達した今、日本やニュージーランドを含めた環太平洋火山帯の各地で囁かれる「次の巨大地震」。それはいつなのか
 In Deep 2019年6月11日

今日発生した地震もマグニチュード 7.2と比較的規模の大きな地震でしたが、今のところ大きな被害は報告されていないようです。
しかし、今回のニュージーランドの地震は、懸念されている地震とは規模も震源も違いますので、「懸念されていたものとは別の地震」といえそうです。
現在、ニュージーランドで懸念されているのは、今から 300年前のニュージーランドに「マグニチュード 8.1」の巨大地震をもたらしたアルパイン断層というニュージーランドの南島を貫く巨大な断層で、今回の地震の震源とは違う場所にあります。

2019年6月16日のM7.2の地震の震源とアルパイン断層の位置

Google Map

 
なお、現在、先ほどリンクしました過去記事でもふれているのですが、大きな地震ではなく、「小さな地震」に関して、世界的に何となく不安定な感じが続いています。
たとえば、その記事でも書きましたが、ふだんは少なくともマグニチュード 3以上などの地震は起きないような場所で、やけに日々、地震が頻発しているのですね。
下の図は、日本時間の今日 6月16日の午前11時頃までの世界のマグニチュード 3以上の地震の発生状況ですが、ポルトガルとか、ギリシャのあたりとか、トルコのあたりなどで地震が頻発しているように見えます。
2019年6月16日午前11時までの24時間に発生したM3.0以上の地震


Earthquake report world-wide for Saturday, 15 Jun 2019

中東から南インドあたりの、やはり通常はほとんど地震のない場所でも、ずいぶんとこの 24時間で地震が発生しています。
ちなみに、今日のニュージーランドの地震の震源は、上の図では、左端にあるものですが、ニュージーランド周辺で、マグニチュード 5以上の比較的大きな地震が短い間に発生し続けていることもわかります。
「小さな地震」といえば、ウェザーニュースの報道「九州で小さな地震頻発 海外ではM7超が発生(2019/06/16)」によれば、九州で小さな地震が頻発しているそうです。また日本国内の地震の数としては、この1週間が、過去2ヵ月の間ではもっとも国内の地震が多かったことも記されています。
2019年4月8日-6月15日までの日本国内の震度1以上の地震


weathernews.jp

今現在、世界も日本も、地震がやや増加している局面ではあるのかもしれません。
私自身は、最近の環太平洋火山帯を中心とした火山活動を見ていますと、地質活動は激化していると考えていますので、日本がどうこうということではないですが、まだ、世界では、巨大な地震がしばらく起きると思っています。
ですので、地震と火山の噴火が増えていくこと自体には疑問は感じません。
地震は起きる場所や、震源の深さなどによって、社会的な被害には大きな差が出ます。

今回のニュージーランドのマグニチュード 7.2の地震も、この規模のものが、大都市の直下の浅い場所で発生すれば、大きな影響が出るでしょうし、あるいは、今回のような「海域で発生する地震」が、マグニチュード 8などを超える超巨大地震である場合は、巨大な津波が発生する可能性があるわけで、地震は、それが起きる場所と状況によってとても違うものとなりそうです。

というわけで、地震の現況などを書かせていただきましたが、ここから本題です。
 
 

地震にも「惑星の配列」が関係している可能性が急浮上

今回ご紹介させていただきますのは、過去のふたつの In Deep の記事に対しての「科学的な理解」をもたらしてくれるものです。
まずは、以下の「地球の自転速度の低下が大地震をもたらしている」ことを突き止めた 2017年のアメリカ地質学会の発表を報じた米経済誌フォーブスの報道をご紹介した記事です。
このタイトルに、「謎の速度低下」とありますが、今回ご紹介するものは、「それは謎ではなかった」ことがわかるものでもあります。
これは、アメリカの2つの大学の科学者が、地球物理学に関しての世界最高権威であるアメリカ地球物理学連合で発表した論文で、「地球の回転を遅くしているのは、月」だと結論つけたのです。
上にリンクした記事にありますように「地球の回転の速度低下と大地震の関係」は証明されていますので、その地球の回転を遅くしている要因が月だというのなら、結果として、
「地球の大地震は、月の作用によって起こされている」
ことになります。
それほど長い記事ではないですので、先にご紹介しておきたいと思います。
アメリカのインターナショナル・ビジネス・タイムズの報道です。

Moon Is Slowing Earth’s Rotation, Could Cause Major Earthquakes
IB Times 2019/06/19

月は地球の自転を遅らせており、それにより大地震が引き起こされている可能性がある

最近発表された研究は、月は地球の自転を減速させており、それが将来的に、より大きな地震が、より頻繁に発生する状態につながっている可能性があることを示唆した。
さらに、研究者たちは、月の地球への別の影響として、地球の生態系を破壊している可能性があると指摘している。
地球は運動エネルギーを使って、自らの潮汐を月の軌道より先に保っている。しかし、運動エネルギーは限られているので、地球の回転は月に先行しようとするために遅くなるのだという。
専門家たちは、この地球の回転速度の低下が地球の地殻コアに影響を及ぼし、それが強い地震につながる可能性があると考えている。
この理論を検証するために、米コロラド大学のロジャー・ビルハム(Roger Bilham)氏と、米モンタナ大学のレベッカ・ベンディック(Rebecca Bendick)氏のふたりは、1900年以降の地震のパターンを示すデータを分析した。
彼らは、20世紀初頭以来、異なる年に発生したマグニチュード7.0に分類される強い地震をデータから探した。 そして、その記録された地震が、地球の回転速度が減速した年と一致していることを見出した。
彼らが集めたデータに基づいて、研究者たちは地球の自転が減少するにつれて、激しい地震の数が、将来的に増加するであろうと結論を下した。
ビルハム氏とベンディック氏の研究成果は、アメリカ地球物理学連合 (AGU)の科学誌ジオフィジカル・リサーチ・レターズ (Geophysical Research Letters)に掲載された。
また、この地震活動に関する研究とは別に、月の地球への影響として、気温の上昇や生態系の破壊と関係している可能性があることも見出されている。
海洋潮汐の動きは地球の自転に依存しているため、地球の回転速度の低下は、地球の水域に大きな変化をもたらしている可能性がある。これらが、地球のさまざまな場所に極端な気象パターンを形成している可能性があるのだ。
米アリゾナ州ツーソンにある研究財団「惑星科学研究所」(Planetary Science Institute)は、「地球と月の位置と配列の結果として生じる天候パターンの変化を私たちは想像することができるはずです」と声明を出している。

 
ここまでです。
なお、月が地球に与えている作用のイメージとしては、この記事にあった図ではないですが、以下のような図がわかりやすいのではないかと思います。
月のような小さな天体の作用が、地球のようにそれよりもはるかに大きなものに影響できるメカニズムについては後で書かせていただきます。


temblor.net

 
 

地震の実相

さて、上の記事では、研究者の方々は、地球の自転に影響を与える作用を持つものを「月」だけに限定して、この事象を説明していますが、ここで、もうひとつの最近の過去記事を思い出すのです。
先週の以下の記事です。
この記事では、太陽で約 11年周期で繰り返される太陽活動は、太陽の単独の働きではなく、「金星と地球と木星の配列」によって、太陽活動周期と状態が定められていることが見出されたというものでした。
そして、もちろん太陽もまた他の惑星たちに、太陽活動によるさまざまな影響を与え続けているわけで、ここにあるの概念は、「支配する星と支配される星」という構図ではなく、
「太陽系の惑星同士は、物理的作用を介して、お互いに共生している」
というものであることがわかります。
惑星というものは、「お互いに影響を与えて、そして受けている」ものだということがよくわかるのです。
そこから考えますと、「地球の回転への影響と、それによる地震の要因」についても、月だけの影響ではなく、もう少し複雑な惑星の作用があるのだろうなと思った次第です。複数の惑星の配列によって地震が起きやすい状態や、そうではない状態が、かなり短い周期で繰り返されているのかもしれません(複数の惑星の配列の状態は複雑なので、決して同じような周期を繰り返すということはないでしょうけれど)。
いずれにしても、
「地球の地震の要因は、宇宙にある」
ということが、地球物理学で世界最大の学会であるアメリカ地球物理学連合において発表されたということは、次第に、「地震は宇宙からの影響で発生する」ということが、今後さらに研究されていくのではないでしょうか。
 
ちなみに、私自身が、「大地震のトリガーは、宇宙から来ているのでは?」とはじめて思ったのは、宇宙飛行士たちが目撃し続けていた「宇宙の銀色の雲」のことを知った時でした。
それは、今から 10年ほど前のことで、東北の震災以前のことでした。
旧ソ連の宇宙ステーションに「ミール」というのがありますが、 1994年から 1995年にかけての、そのミールで長期の宇宙ミッションをおこなったロシア人宇宙飛行士のワレリー・ポリャコフさんという方の『地球を離れた2年間』という著作を読んだのです。
その中に、ポリャコフ飛行士が、「銀雲」というものにふれる部分があるのです。
せっかくですので、抜粋させていただきます。

ワレリー・ポリャコフ著『地球を離れた2年間』より

忘れられない現象がある。それは"銀色の雲"のことで、地上で起きる災害と関連があると言われている。それは不思議な雲だ。銀色の雲という、まことにロマンチックの名前は、地表が円形になる地平線上の 60キロメートルから 70キロメートルの上空にしか現れないところからきている。(中略)
その後、仕事の忙しさもあってこのエピソードは忘れられていた。ところがその晩、地上との定期無線交信のときに、アルメニアで大地震があり、膨大な数の犠牲者が出て、街は壊滅状態だという連絡があった。(中略)2回目のフライトの際には、ロケットが打ち上げられ、安定飛行状態にはいるやいなや、巨大な銀色の雲を目にし、不吉な感情に襲われた。(中略)
管制センターとの無線交信によって、アメリカ合衆国のロサンジェルスか、あるいはその近郊地域に大型の地震が発生し、大きな被害が出ているというニュースが伝えられた。
このように、ソ連の宇宙ステーションの乗務員たちは、
「高層大気に銀雲が出ると、その後、必ず地上で巨大地震が起きる」
ことを経験的に知っていたことが書かれてあります。
高層 60キロメートルというのは、つまり宇宙空間なのですが、地球には 60キロメートルなどの高層大気圏にまで影響を与えるような自然現象は存在しないはずで、それを考えた時に、この「銀雲」は、地球からではなく、宇宙からの作用で発生しているはずと思いました。
そして、この銀雲が出た後に必ず大地震が起こるというのなら、「巨大地震のトリガーは宇宙から来ているということなのかね」というように感じた次第です。
もっとも、当時の私は、「そんなわけないよな」と自分で自分を説得していましたけれど、その後、2011年3月11日の東北の巨大地震が発生する直前に「高層大気の電子数と赤外線に変化が起きていた」ことが、米マサチューセッツ工科大学の科学者たちによって突き止められたことを知り、「巨大地震のトリガーは宇宙から来ている」ことを確信するようになっていきました。
その内容は以下の記事にあります。

衝撃のデータ: 3月11日の地震の前に観測された日本上空の赤外線と電子量の急激な変化
In Deep 2011/05/20

その頃から、「地震のトリガーが宇宙から来ているということが証拠として、これだけ顕著になっているならば、巨大地震の発生要因が宇宙にあるということは、オカルト的な話ではなく、正式な科学の世界から発表される時が近いうちに来るはず」だとも思っていました。
そして、最近になって、次々といろいろな科学的な研究により、「地球に影響を与える宇宙の作用」がわかってきていまして、この分野はまだまだ研究途中とはいえ、興味深い科学ジャンルとして育っているようです。
 
なお、今回ご紹介した記事の中でも少しだけふれていますが、
「月の影響は、地球での異常気象や異常気温とも関係している」
こともわかり始めているようです。
これも、その後よく考えてみますと、非常にわかりやすいことでして、たとえば、普通に考えれば、月は地球から見れば、とても小さな星であり、その重力の作用ごときが地球に大きな影響など与えるはずがないと私は思っていました。
しかし、さきほどもリンクさせていただきました先日の記事「太陽は地球を含む太陽系の惑星に支配されていた…」の中で翻訳しました記事において、
> 「レイリー・テイラー不安定性」と呼ばれる現象
を知るのですね。
これは難解な部分を省いて Wikipedia から抜粋して書きますと、「流体の表面の微小な起伏から擾乱が成長することにより、流体の運動が不安定化する現象」となっていまして、このテイラー不安定性の理論に従えば、
「どんなに小さな作用でも、相手が流体であれば、そこに驚異的に大きな作用をもたらすことができる」
ようなのです。
太陽の表面は「流体そのもの」ですから、太陽よりはるかに小さな地球と金星と木星の連合によって「太陽の磁場を変化させるような作用をもたらすこともできる」のです。
しかし「地球は流体ではない」です。固体です。
ところが、冷静に考えますと、「地球の表面の大部分は海」なんです。
つまり、実際は地球の表面は限りなく流体であると。
ここから考えますと、テイラー不安定性は、地球の海には作用できるのだと思ったのです。月のような小さな天体が、地球の海の潮位を上下していることを見てもわかりますように、月は、地球の海にさらにもっとさまざまな影響を与えている可能性があるはずだと。
 
では、「海の変化」は何をもたらすか。
 
地球の気象や気温に大きく影響を与える現象として、どんなものがあるかと考えます。
そこにはたとえば、「エルニーニョ現象」というものがあります。これは海で起きる現象です。そして、そのエルニーニョの気象と気温への影響は著しいものであることもおわかりかと思います。
他にも数々の地球の気象を作用する現象の多くが「海で起きる現象」なのです。
もう少し具体的には、海の海水温度が通常と異なると、地上の気象も大きく変化します。
つまり、
「地球の流体の部分である《海》への影響が、地球全体の気象を左右している」
という事実がある中で、地球のように「表面に流体の多い惑星」は、このテイラー不安定性という現象によって、気象と気温において大きな影響を受けているのだと思われます。
そして、その地球の海に干渉できるのは「月を始めとする他の天体」だけだということが、ここにおいて理解できるのです。
ここから確信されることは、
「地球の気象も気温も、海を通じた干渉によって、太陽系の惑星にコントロールされている」
という理解は、それほど理論的に破綻してはいないと私は思っています。
このあたりのことが先ほど頭に浮かんで来た時に私は、「そうか、そうか、そういうことだったのか」と深く納得し、地球と他の惑星と、そして人間を含めた地球の生命の関係性が、少し明確になってきた気がいたしました。
宇宙はすべてつながっているという概念は曖昧なものではなく、物理作用を通して、結果として惑星内で起きることも含めて、すべてつながっているのだということもわかりました。

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