讃州へんこつ倶楽部

そろそろ山かけ蕎麦が美味しい季節になりましたのう!

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 え〜、当ブログの関係各位の中でも、「クラシックの声楽系が好き!」っていう方は、かなり少のうございまして。何故かは知らねど、器楽関連の人気の方が圧倒的に高い。
 、、、やっぱり、言葉の問題があるんだろうか?
 ラテン語とかイタリア語、ドイツ語ばっかりだし。
 「言葉の意味が分からん!」っていうの、歌を聞く上では大きな障害なんでしょうな。

 さりながら、です。
 私はクラシックの歌、大好きなんです。
 正直な話、オペラのイタリア語なんかよう解りまへん。、、すいません、ドイツ語はちょっと解ります。ラテン語も、少々。宗教作品の付き合いが長いもんで。

 声を大にして言いたいんだけど、近年においては、合唱作品の演奏水準は飛躍的に向上。自分が若い頃には考えられなかったほどの、驚異的なレベルにまで到達しておリます。
 正直な話、オケなんかより音程が精確な場合がある(ハーモニーの質が全然違うんです)。

 個人的には、エリクソンやショウの活躍が、合唱の演奏水準の向上に大きく貢献したのでは?そう考えています。
 付け加えるとすれば、ヒリヤード・アンサンブルやタリス・スコラーズなど、古楽系の小編成アンサンブルの台頭も大きい。やっぱり、それまでの同種の作品演奏を大きく変えてしまいましたから。こちらの進歩は、爆発的なものがある気がします。

 もっと合唱が聴かれるべきなんじゃないか!?
 元来、クラシック音楽っていうのは歌モノが本道。
 そこんとこ、関係者は正しく認識しておるのかどうか?
 絶対音楽とかテキトーな事ヌカしながら、いつの間にやら器楽優位の音楽観を浸透させてしまった犯人がそこらにおるはずじゃ!責任者、出て来いっ!!ここへ来て座りなさいっ!!

 と、鼻息が荒くなるほど、器楽偏重の潮流が、私は気になっておるんです。地元の中高生を眺めてても、どうも合唱の活動が縮小しつつあるように感じられて仕方がない(ブラバンは隆盛しているようでありますが)。これじゃいかんやろ。

 子供が歌わなくなってしまうと、美しい日本語を深く体感する機会も失われてしまう。当用漢字が云々なんて、悠長な事いうとる場合じゃないんだってば。
 歌うことのない文明は、早晩滅亡してしまうんだぞ。、、、責任者、出て来いっ!!

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 っていうわけで、前置きが長くなっちまったけど、「この合唱曲が良い!」っていうトピックを、シリーズ化してアップしてみたく存じます。

 いえね、合唱には本当に美しい作品がいっぱいあるんです。
 でも、現場で聞ける機会が少ないだろうし(特に地方では)、ある程度の解説があった方が親しみ易いのは確か。
 そういうの、わりと得意なんでこの場をお借りして、という次第。お借りしてっていうか、元々俺の場所なんだけど(笑)。

 記念すべき第一回目は、ブルックナー(1824~1896)の珠玉の宗教小品「Os justi」。邦題では「正しき人の口は知恵を語り」と訳されている場合が多い(「主に従う人は」という邦題も使われる事がある)。

 旧約聖書の詩篇の言葉に作曲されたもの(モテトゥスと呼ぶ)です。
 ブルックナーが交響曲第5番を完成した翌年、1879年に作曲されたもの。作曲家はこの頃50代半ば。

 混声8声部、ハ長調で書かれています。
 面白い事に、全曲中に一つの変音記号(♭や♯の類)も使われていない。ブルックナーは、異名同音転調(エンハーモニック転調)が大好きであるにも関わらず、です。

 7度の和音もなければ、四六の和音もない。ムリな和声連結は、一切使われておりません。そのせいか、全曲に渡り極めて清澄な響きが聞かれます。
 こういう作曲手法が採られたのは、神の完全性を楽譜上に記そうとしたからかも知れません。作曲家って、意外にそういう事するんですわ。

 まずはお聞き下さい。
 演奏しているのは、Convivium Singersというイギリスのアンサンブル。恐るべき事に、8声体のこの曲を僅か14名で演奏している!当然、上手いです。

http://youtu.be/6gajZ2juu_I

 特に左から二人目のソプラノの彼女、激ウマ!
 やや太目だけど、、、。
 彼等はスペインの合唱コンテストでヨーロッパ・グランプリを獲得してるみたい。NaxosにJ・Doveという作曲家の合唱曲集を録音、近々発売されます。

 ブルックナーは生涯にわたって敬虔なカトリック信仰を堅持した人。
 交響曲を神に捧げた作曲家など、この人以外に知りません。また、交響曲以外に遺された作品の大部分は、宗教合唱曲。

 っていうより、まずミサ曲などの宗教作品の作曲家として世に認められた作曲家(個人的には、ブルックナーという人は宗教作品しか書かなかった作曲家のように考えています。これに着いて述べ始めると、異様に長くなるのでまた今度)。

 今でこそ交響曲が世界中で演奏されていますけれど、存命当時は「Te Deum」の作者として有名でした。本人の葬儀でも、同曲が演奏されています。
 
 で、「Os justi」、お聞きになってみて如何でしょうか?
 個人的には、第7交響曲の第2楽章と並んで、この作曲家の最も親しみを感じる作品。響きが豊かですし、特に後半において「魂の安らぎ」のようなものを感じます。

 自分なリのイメージをお話ししますと、大聖堂の柱の陰から、ブロンドの5、6歳の男の子が顔を覗かせているような気がするんです。無邪気な子供が、恐る恐る祭壇の十字架を見つめているような。

 あるいは、「この曲を口に入れて食べられるとしたら、すっごく美味しい焼きたてのパンの味がするのでは?」そんな事も思います。“魂の糧”みたいな。

 ブルックナーの作品を聞こうとする場合、いきなり交響曲にゆかず、この種の宗教作品から親しんでみるのも良い手でしょう。それから「Te Deum」〜第7交響曲と進んでみる。

 第4交響曲“ロマンティック”が有名ではありますが、早い段階では聞かない方がベターなのでは?加えて、楽譜の版の問題など最初は無視してOK。ハース版とかノヴァーク版とか、日本人は言い過ぎる傾向もある気がしています。

 よろしければ、「Os justi」の感想をお聞かせ下さい。

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美しいですね。アイルランドとかで刺繍している女性のような
イメージです。清楚なロマンチックという感じです。

合唱(歌)を愛好している人って少ないかもしれませんね。
日本の叙情が廃れていきますね。
甥っ子も「海は広いな、大きいな〜♪」とか知りませんもん。
車の中で、ずっと「おしりかじり虫」を聴かされました。
なんだかな〜、という感じです。

2012/3/26(月) 午後 5:48 ねえね

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美しい・・・。人間の声っていいですね。教会で頭を垂れているような気分になってきました。私もご多分に漏れず器楽好きですが、音楽の源泉は歌だというのは疑いません。
ヨーロッパの作曲家のこういう作品を聴くと、宗教の存在の大きさは無宗教の人間の理解の及ばないところにあるなと思い知らされます。前に教えていただいたメンデルスゾーンの宗教曲も。
私が小さいころから習っていたピアノの先生はキリスト者だったんですが、残した作品には礼拝用のオルガン曲が多いんです。心が洗われるような音で。この先生の本質はこれだったんだなと思いました。
器楽をやるのは一つには声が自由にならないということもありますね。声楽は自分の体を楽器にしているわけだけど。歌えたらピアノ、Vlの代わりにカラオケに通っているかもしれません(笑)。

2012/3/27(火) 午前 0:18 クララ

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ねえねさん)
キレイでしょう、この曲!?
アイルランドで刺繍っていうのは、中間部の対位法的な部分がそう感じられる気がします。和声的な部分と対位法的な部分が、歌詞に対応するような形で作曲されていて、全体のプロポーションも非常に美しい作品です。

でもね、お尻かじり虫でも、子供の歌としてヒットする余地があるだけで、まだ救いがあるのかも知れません。「団子3兄弟」とかね。国語教育ともっとリンクした形で、音楽(歌)の教育も捉え直して欲しい。ここんとこの自分の願いです。

2012/3/27(火) 午前 9:06 [ 双子座のおっさん ]

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クララさん)
私はクリスチャンではないのですが、やはり学生時代の環境が、この種の音楽に親しむのに大きく力があった気がします。ラテン語の典礼文に、外国語的なアレルギーを感じる事がありませんから。その意味では、自分の方こそ特殊なのかも知れませんね。

けれど、宗教的信条を度外視しても、この種の音楽は人類の至宝だと思っています。っていうか、ヨーロッパ文明の最良のエッセンスなのでは?と。
これから日本語の美しい合唱曲も順次ご案内してゆく予定ですが、まずはこういう核の部分に触れて頂きたくて、とり上げてみました。シューマンにも、ミサやレクイエムといった美しい宗教作品があるんですよ。一般に知られる事が少ないのは、残念な限りですが。

2012/3/27(火) 午前 9:12 [ 双子座のおっさん ]

聴けなかった・・。
なんかブロックされてるとか・・・。
わけがわからん・・。

2012/3/27(火) 午前 9:39 hiroko

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You tubeで聴きながら書いています。

きれいなハーモニーに鳥肌が立ちました。

自分ではこんな曲を探して聴くことはなかったと思います。
ブログを通して少しずつ世界が広がっていく。
ありがとう、おっさん!

2012/3/27(火) 午前 9:45 hiroko

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hirokoさん)
>きれいなハーモニーに鳥肌が立ちました。
きれいでしょう?
弦楽器etc.でこういうハーモニーを作るのは、ほぼ不可能。やっぱり人間の声って「偉大だ!」と思います。まぁ、彼等は特別ウマい方なんですけどね。

いっぺん聞いたら、もう一回ベース(一番低い男性の声)を意識しながら聞いてみて下さい。このベースの動きは、バッハのオルガン曲に出て来るのと殆ど同じ。跳躍があって歌うのは難しいんですが、非常に音楽的に流れてゆきます。、、、ありがとうだなんて、照れ臭いぜ!

2012/3/27(火) 午前 9:56 [ 双子座のおっさん ]

流石に美しゅうございます。
私はバッハのオルガンしか聴きませんがそれに通ずるものを感じます。恰幅のいい方が綺麗な声出すような気がするので、おっさん好みの歌い手はめったにおらんでしょう??

2012/3/27(火) 午後 2:44 すぅ

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すぅさん)
>私はバッハのオルガンしか聴きませんがそれに通ずるものを感じます。
そうそう、その感覚は鋭いと思う。ベースの声を聞いて下さい。バッハのオルゲルビュヒラインの左手に出て来そうな音形が続いております。これね〜、人声で歌うの難しいんだよ。

ブルックナーは奇妙な人で、生前はオルガニストとして令名が高かった人。っていうか音楽史上、一二を争うほどの名手だったらしい。この人の即興演奏を聴いて驚嘆したという記録が、幾つも残っています。

なのに、この人のオルガン作品は2、3曲しか残っていない。
即興演奏がメインだったとも考えられますが、かなり惜しいような気がする。ワーグナーの大ファンだったのに、オペラには色気のカケラも見せていないし。

おまけに、だ。この人は60過ぎてから18歳の少女に真剣に求婚したりしている。よう解らん人です。何でも「数えてしまう」性癖があったそうだし。

2012/3/27(火) 午後 3:57 [ 双子座のおっさん ]

芸術家は何でも人並み外れてるから、いいんじゃないでしょうか。
で、その少女はうんというたのかが気になります。
私やったら・・イヤやな。

2012/3/27(火) 午後 5:37 すぅ

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すぅさん)
>で、その少女はうんというたのかが気になります。
うん、って言うワケないやろ?
何か、女の子の両親が出て来て、なかなか揉めたみたいですわ。フツ〜揉めるわ、そりゃあ。でもさ、ゲーテなんかやったら、70過ぎて少女に恋したら「魂の若さ」云々ってある種の賞讃があるのに、ブルックナーだと「おかしいんちゃう?」って白い目で見られて、ちょっと気の毒。

あ、普段の行いが違うからか。
ど〜もブルックナーという人、かなり妙な言動が多かったようですわ。川縁を散歩している時、いきなり砂利を手にとって数え始めた、とか。
尊敬されてたワーグナーも、ちょっとありがた迷惑な気がしてたらしいんです。ワーグナーもなかなかやったから、どっちもどっちかも知れませんな(笑)。

2012/3/28(水) 午前 0:35 [ 双子座のおっさん ]

おはようございます。ブルックナー(実は交響曲はけっこう苦手)は、知らない交響曲でも、聴くだけで「ブルックナーだな」と判るしつこさ(?)があります(良くも悪くも)。この合唱曲は同じ人が作曲したとは思えないくらい透明感がありますね。宇宙でブルックナーが鳴っているとしたら、決して交響曲ではなく、こっちだろうと思います。
バッハのカンタータとか幾つかのオペラやオペレッタを大切に聴いているつもりのぼくも、自分の音楽生活の中の比重を思えば器楽偏重と認めざるを得ません。。「合唱」という言葉はなぜかクラス合唱で強制的に歌わされた苦い記憶を連想してしまいます。小中学生の頃からこういう合唱を教会で聴く経験をしたら違う人生になるかも。
合唱シリーズ、今後のリクエストですが、ぜひパレストリーナ、ジョスカンをお願いします!自称古楽好きですが実はここでも器楽偏重で、CD1枚も持ってないのです。せっかくのシリーズなので、これを機に知りたいです♪

2012/3/28(水) 午前 8:50 [ Loree ]

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Loreeさん)
>ブルックナー(実は交響曲はけっこう苦手)
いや、よう解ります。
私のお師匠さんは、ブルックナーの交響曲を音楽として認めてませんでした。旋律的要素が、余りに乏しいからだったと思います。ブルックナーの交響曲に、口ずさめる主題なんかありませんからね(笑)。
でも、そこに色々リクツを付けて、議論を挑んだのも懐かしい思い出です。てんで相手にならなかったのですが。

この「Os Justi」良いでしょ?
この作曲家の、最良の部分が凝縮された作品だと思います。曲としては「Virga Jesse」の方が傑作だと思いますが、何とも言えない愛らしさがある。昔から大好きなんです。

>ぜひパレストリーナ、ジョスカンをお願いします!
、、、ふふふ
とうとうそういう場所に足を踏み入れる決心がつきましたか。
実は私、その種の話を始めると止まらなくなって、周囲から敬遠されているおっさん。禁断の扉に、手をかけてしまいましたね!?

ふははははは(謎の哄笑を残して、次号に続く?)!!

2012/3/28(水) 午前 10:03 [ 双子座のおっさん ]

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所属している団で今度、これをやるので、お勧めの動画を楽譜と照らし合わせて聴いてみました。確かに、とても、美しいハーモニーなのですが、キーボードの音程とかなり違います😅なぜ?

2017/11/9(木) 午後 2:30 [ チリメン ]


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